「名門」という響きはとても魅力的です。ゴルフ場における「名門」には明確な定義は存在しないのですが、そう呼ばれるコースは歴史と伝統、戦略性や競技開催実績など名門たる由縁を有しています。美しく厳しい各ホールや繊細なメンテナンス、設備の充実も由縁のひとつでしょう。本記事では、長崎県にエリアを絞り、多くのプレイヤーを魅了している名門ゴルフ場を紹介しています。特別な1日を過ごすことができる素敵なゴルフ場ばかりとなっていますので、ぜひ次回ラウンドするゴルフ場選定にご活用ください。



長崎にある名門ゴルフ場

日本初のパブリックコースとして大正2年に開場した名門コース「雲仙ゴルフ場」

雲仙ゴルフ場は、B・オーレス氏が設計し、日本初のパブリックコースとして1913年(大正2年)8月14日に開場した名門ゴルフ場です。現存するコースの中では、神戸ゴルフ倶楽部に次いで国内で2番目に古い歴史を持ちます。当時は機械力もなかったのでコースは手造りで造成されており、微妙なアンジュレーションのあるフェアウェイやグリーンなど、今尚その趣が残っています。コースは9ホール・パー36のメインコース、9ホール・パー27のショートコースで構成されており、技量や老若男女を問わず、気軽に楽しむことができます。また、標高750mに位置しているので夏場は涼しく、九州地方の温暖な気候により冬場のプレーも快適です。名物ホールはメインコース6番のパー5。全ホール中で最も長い543ヤードの距離を有しており、手応えがあります。ストレートでハザードは少ないので、豪快に攻めていきたいですね。雲仙ゴルフ場はビジターからの予約も受け付けるパブリックな名門コースです。プレー料金は時期により変動しますが、平日7,000円前後、土日祝日10,000円前後となっています。

官民一体となり建設が進められた手造り名門コース「長崎カンツリー倶楽部」

長崎市にある長崎カンツリー倶楽部は1955年(昭和30年)1月23日に開場した、長崎県内で2番目に古い歴史を持つ名門ゴルフ場です。三菱の4代目社長である岩崎小弥太氏を中心に昭和初期に建設された「長崎ゴルフ倶楽部」がルーツとなっており、当時の財界人が市をも動かし、官民一体で建設が進められたという経緯があります。コースは自社で設計し手造りされています。自らがトラックを動かして造成作業にあたった強者もいたそうです。こうして完成した9ホール・パー36のコースは現在も多くのゴルファーから親しまれています。海沿いの高台に広がるコースは雄大な眺望を有しており、特に美しいのは5番ホールです。ちょうど9ホールの折り返しにあたり、東シナ海を望む絶景の名物ホールとなっています。長崎カンツリー倶楽部はメンバー優先で運営されている名門ゴルフ場ですが、数を限定してビジターの予約も受け付けています。大手予約サイトでは一部の平日に限って予約プランが公開されており、プレー料金は7,000円前後となっています。

名匠・上田治氏が設計を手がけた名門ゴルフ場「佐世保カントリークラブ石盛岳ゴルフコース」

佐世保カントリー倶楽部石盛岳ゴルフコースは、日本を代表する名匠・上田治氏によって設計された名門ゴルフ場です。1957年(昭和32年)10月26日、佐世保市に開場し、60年以上の歴史と伝統を持ちます。2013年から開催されている佐世保カップ九州シニアオープンなど、競技会場としても人気があります。コースは石盛岳の高原、標高400mに位置しており、自然の起伏が活かされたダイナミックなレイアウトが特徴です。OUTコースは九十九島を一望する壮大な景観を持ち、アップダウンが激しいのでライごとの対応力が試されます。INコースは一転して起伏が小さく、穏やかな雰囲気を持ちます。豪快な攻めを展開して、好スコアを狙いたいところです。名物ホールはOUTコース5番。佐世保の市街地、九十九島を一望できる絶景ミドルホールとなっています。こちらのゴルフ場では特に厳しい会員制は敷かれておらず、ビジターの方でも気軽に予約を入れることができます。大手予約サイトにも予約プランが公開されているので、ぜひチェックしてみてください。

650ヤード超え、名物ロングホールが手強すぎる「島原カントリー倶楽部」

島原カントリー倶楽部は1959年(昭和34年)8月24日、南島原市に開場し、半世紀を超える歴史を持つ名門ゴルフ場です。平成新山山麗に位置しており、コースサイドを赤松が覆う美しい18ホールを有しています。ゆったりとした起伏のある丘陵地にコースを設計したのは御木道正氏です。全体的にコース幅が広く、ゴルフ初心者でも安心してラウンドできるように配慮されています。ラウンド前には230ヤードのドライビングレンジ、アプローチ・バンカー練習場、パッティンググリーンと充実の練習設備を利用できるので、入念なウォーミングアップが可能です。名物ホールはOUTコース8番のパー5。レギュラーティーからでも650ヤードを超える、ハンディキャップ1の手強いロングホールとなっています。OBゾーンも浅く、正確なショットが要求されるので、3オンすらも至難です。島原カントリー倶楽部はビジターの予約制限を設けておらず、大手予約サイト等から気軽に予約が可能です。プレー料金は時期により変動しますが、平日8,000円前後、土日祝日10,000円前後となっています。

全長7,000ヤード超、2014年長崎国体の競技会場「長崎国際ゴルフ倶楽部」

長崎国際ゴルフ倶楽部は名匠・上田治氏によって設計され、1964年(昭和39年)9月20日、諫早市に開場した名門ゴルフ場です。2014年の長崎がんばらんば国体をはじめとして、九州オープン、九州女子アマも開催される等、競技開催実績も豊富です。バックティーから7,000ヤード超の距離を有し、バンカーなどのハザードも容赦無く配置されており、県内屈指の高難度を誇ります。生芝の上から打つことができる全長300ヤードのドライビングレンジが完備されていますので、ラウンド前にはしっかりとショットの感覚を確かめておくことをオススメします。名物ホールはOUTコース8番、美しい池越えのショートホールです。大きなガードバンカーがグリーンを取り囲んでおり、バックティーから190ヤードと距離もあります。正確なロングショットが求められる難関となっています。長崎国際ゴルフ倶楽部はメンバー優先のスタイルで運営されており、ビジターの受け入れには積極的ではありません。数はわずかですが、ビジターの方でも大手予約サイト等から予約することが可能ですので、ぜひチェックしてみてください。

広々としたフェアウェイで豪快なプレーが楽しめる「佐世保国際カントリー倶楽部」

佐世保市にある佐世保国際カントリー倶楽部は西海国立公園女子オープンゴルフやイトーキクラシック西海国立公園オープンなど、競技開催実績が豊富な名門ゴルフ場です。開場は1976年(昭和51年)10月9日、コース設計を手がけたのは梅澤弘氏。高低差50〜80mの丘陵地に広がるコースは、自然のうねりが活かされ、変化に富んだレイアウトとなっています。バンカーなどのハザードもよく効いており、戦略性も豊かです。フェアウェイは広々としているので、ゴルフ初心者でもラウンドしやすく、豪快なショットも楽しむことができます。名物ホールはOUTコース3番。谷越えでプレッシャーのかかるショートホールです。距離はそれほどないので、リラックスしてナイスオンを狙ってください。佐世保国際カントリー倶楽部は大手予約サイトなどでもビジター向けの予約プランを公開しており、プレー機会が得やすい名門コースとなっています。プレー料金は時期により変動しますが、平日7,000円前後、土日祝日10,000円前後となっています。

帝王ジャック・ニクラウス氏が設計した名門コース「ハウステンボスカントリークラブ」

ハウステンボスカントリークラブは世界的スタープレイヤーで帝王の異名をとるジャック・ニクラウス氏によって設計された名門ゴルフ場です。西海市の恵まれた自然と地形の起伏を存分に活かしてコースが造成され、1991年(平成3年)10月28日に開場しました。ブラインドホールがなく、ティーショットは打ち下ろしを基本とする正統派のレイアウトながらも、ハザードの配置や距離配分等により各ホールは変化に富んでいます。「ナイスショットにはボーナスを、ミスショットにはペナルティを」という帝王の設計思想が染み付いた難関コースに仕上げられています。名物ホールはINコース13番。全ホールの中でもトップクラスに美しく雄大な景観を持つロングホールです。フェアウェイはゆったりと広いので、豪快なショットで大胆に攻めることができます。ハウステンボスカントリークラブはゴルフ場経営大手アコーディアが保有しており、ビジター向けにも多くのプランが用意されています。プレー料金は時期により多少の変動はありますが、平日6,000円前後、土日祝日9,000円前後とリーズナブルで、利用者から好評を博しています。

オーシャンビューが美しい絶景コース「パサージュ琴海アイランドゴルフクラブ」

長崎市にあるパサージュ琴海アイランドゴルフクラブは2015年日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯や2012年ミリオンヤードカップ、2010年日本プロゴルフ選手権大会日清カップヌードル杯など多くのトーナメント開催実績を持つ名門ゴルフ場です。“玄海の荒法師”と呼ばれ、多くの名コースを手がけた名匠・藤井義将氏が設計し、1992年(平成4年)4月25日に開場しました。大村湾に面し、オーシャンビューが楽しめる絶景シーサイドコースとなっており、2009年には海・池が美しいコース全国1位に選出されています。コース全長は7,107ヤードとダイナミックで、3つの海越えホールが緊張感を、巧みに配置されたハザードやマウンドが戦略を考える楽しさを与えてくれます。名物ホールはOUTコース3番。日本のベストホールのひとつに名を連ねる、海越えのショートホールとなっています。パサージュ琴海アイランドゴルフクラブはビジター向けには多くのプランを公開していない、ハイグレードな名門コースです。予約枠は多くありませんが、ビジターの方でもプレー機会を得るチャンスはありますので、ぜひご検討ください。

西の川奈と言われる名門チャンピオンコース「野母崎ゴルフクラブ」

長崎市にある野母崎ゴルフクラブは日本を代表するゴルフ場設計士・加藤俊輔氏が設計を手がけ、1997年(平成9年)6月1日に開場した名門ゴルフ場です。五洋建設レディースカップトーナメントなどの舞台となり、競技会場としても人気のあるチャンピオンコースとなっています。コースは標高約400mの高台にあり、すべてのホールから絶景のオーシャンビューを眺望することができます。「自然を母としたコース造り」をコンセプトにその土地の持つ地形や樹木を活かして造成されており、隅々まで行き届いたメンテナンスがさらに美しさに磨きをかけています。飛距離、技術、頭脳が要求される戦略性の高いコースは「西の川奈」とも呼ばれ、トッププレーヤーからも一目置かれています。名物ホールはINコース13番、コースがほぼ全面池に覆われたショートホールです。「Ah!! men」というチャーミングなホール名で親しまれています。野母崎ゴルフクラブはビジター向けの予約枠も多く用意されたパブリックな名門コースとなっています。時期による変動はありますが、平日7,000円前後、土日祝日10,000円前後とリーズナブルなプレー料金も人気の理由のひとつです。

まとめ

長崎県の名門ゴルフ場を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。北海道に次いで全国2位の海岸線距離を持つ長崎県ならではのシーサイドコースなど、魅力的な景観を有し、見ても楽しめる名門コースばかりとなっています。豊富な競技開催実績を持つ難度の高いチャンピオンコースも多いのですが、ティーグラウンドは複数用意されているので、ゴルフ初心者の方でも安心してラウンドできます。今回紹介した9つのゴルフ場の中でも特にオススメなのがパサージュ琴海アイランドゴルフクラブです。なんといっても1番の魅力は、海・池が美しいコース全国1位にも輝くほどのオーシャンビュー。海外リゾートコースのような絶景海越えホールもあり、美しいフィールドで特別なラウンドを満喫することができます。ビジター向けの予約枠はあまり用意されておらず狭き門ではありますが、ぜひ、ラウンドしていただきたい名門コースです。

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