数は少ないながらもランキング実績などレベルの高いコースを有する富山県には、多数の名門たるゴルフ場が存在します。今回は選りすぐりの8ヶ所をご紹介していきます。豊かな自然に包まれた地形を生かしたホールは、古くから愛好家たちのゴルフライフを素晴らしくしています。北アルプスと日本海を景観に取り入れたフェアウェイは時間を超越して、昔と同じ美しさを目の前に演出します。ゴルフと言う競技に興じられる喜びを一入感じられるでしょう。呉羽カントリークラブや富山カントリークラブなどが誇る芝と木々の競演を堪能してください。

富山県にある名門といわれるゴルフ場

富山県にて最も長くゴルファーに愛された呉羽カントリークラブ

呉羽カントリークラブは、1960年(昭和35年)に開場した富山県現存最古のゴルフ場です。日本海と立山連峰を一望する場景を50年以提供してきた日本海屈指の名門の一つでしょう。育まれてきた杉木立を等の豊富な樹木が演出する季節ごとの色合いは見事です。計36ホールとなる二つのコースの一つ、「日本海コース」は丘陵地の緩いアンジュレーションを生かした広大なチャンピオンコースであり、谷越え、池越え、ドッグレッグなど戦略を楽しむことができます。もう一つの「立山コース」はフラットなフェアウェイと巧みに配置された大小の池とバンカーがスコアメイクを面白くしてくれます。北陸オープンゴルフトーナメントの開催会場となる他、2015年には日本女子シニアゴルフ選手権が開かれ、カヤット朱美中田選手が優勝。ツアーの舞台として名を広めています。メンバーシップ制のため、Webなどからの予約は受付していませんが、会員の方、または所属クラブの支配人からの紹介があればラウンドできます。悠々たる自然から空中ハザードの異名を持つ名門コースをお試しください。

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風と川と匠が織り成す魅惑のフィールド富山カントリークラブ

富山カントリークラブは、1971年(昭和46年)に開場した富山県で2番目の歴史を誇るゴルフ場です。吹き込む林間風により、荒い磯を連想する有磯は全体的に距離が短いのでスコアはまとまるでしょう。広さの中にアンジュレーションや川越えなどの変化を持たせた匠のイメージの薬師コースはフェアウェイが広く豪快なショットを楽しめます。富山県の七大河川の一つ「神通川」に近いところから名付いた神通コースは、コースを横切る川や傾斜するフェアウェイなどバリエーション豊かなホールが用意されています。40年超えの長きに渡りゴルファー達を魅了させた名門の27ホールです。設計は気軽な雰囲気の中に戦略性を潜めさせる鈴木源次郎氏。コース管理の良い所から、女子アマゴルフ選手権など競技会場にも選ばれています。会員制のため紹介などを通じてのラウンドとなりますが、左に90度ドッグレッグしたセカンドショットのバンカー攻略を要する薬師コースの5番など、プレイヤーの心を騒がせるホールが多数待っています。ボリューム満点でファンが多い名物のソースかつ丼も、プレーと共に味わってください。

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遠くに望む幻影の世界が美しい魚津国際カントリークラブ

魚津国際カントリークラブは、1973年(昭和48年)に開場した江戸時代以前より蜃気楼の名所である魚津市東方に位置する名門ゴルフ場です。標高1,885mの北アルプスは僧ヶ岳を背に日本海を望むレイアウトの壮大さがのびのびとした豪快なスイングを生み出してくれます。設計はダイナミックなコース作りに定評のある名匠・松山桂司氏です。およそ45年の月日により溢れる四季の情緒が自然の中の競技を一層素晴らしいものにする、まさに名門の風格と言えるでしょう。OUTコースは距離のあるミドルが多く、3オン狙いが得策となります。INコースはアンジュレーションの利いた落としどころの難しいホールが続きますが、様々な景観が楽しさを助長してくれます。Web上から予約ができ、組数限定の時間割引きが平日セルフカートで6,500円ほどと超特価プランが用意されています。休日も14,000円少々の優しい価格が多くのゴルファーに喜ばれています。富山湾や扇状地・魚津黒部市街地が見渡せるレストランの食事は観光地さながらの魅力を持っています。思いきりプレーしたくなる大きな舞台です。

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西日本の2名の巨匠が創り出した名策千羽平ゴルフクラブ

千羽平ゴルフクラブは、1974年(昭和49年)に開場した霊峰立山を望む3コース27ホールのゴルフ場です。愛知県の設計数トップ長谷川武治氏と東海地方の設計ランキング1位の小笹昭三氏の2名が手掛けたレイアウトは、特徴の違いから3通りのプレーを楽しめるよう仕上げられています。外周(左回り)からスライサーには難しい立山コース。右回りとなりフッカーを悩ます日本海コース。立ち木がアクセントになるストレートの白山コース。丘陵地の特徴に自然の池や沼を巧みに点在させ、さらにアンジュレーションを組み合わせた各ホールは、ショットに限りない心の躍動を与えてくれるでしょう。40年以上もゴルファーを惹きつけてきた名門の呼び声が高い緑のステージです。食事無しの遅いスタートが6,600円ほどからありますが、食事付きセルフ乗用カートの午前スルーが7,200円弱、休日も7時前後のスタートなら同条件で11,000円弱と、多数のリーズナブルなプランが用意されていて、Web上から予約できます。豪快なショットで果敢に攻める醍醐味が、クラブを握る誰をも夢中にさせてしまいます。

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日本最古の和歌集「万葉集」の世界に快心のショットを決めたい高岡カントリー倶楽部

高岡カントリー倶楽部は1975年(昭和50年)に開場した富山県内最大のゴルフ場です。奈良時代の貴族であり歌人でもある大伴家持が在任した746年から5年間に多くの秀歌を残したことから「万葉の里」と呼ばれる高岡の市街地から30分ほどの距離にあります。設計者は東海地方で名高い長谷川武治氏、流麗なラインを求める小笹昭三氏、日本庭園の大家佐藤昌氏など著名人が名を連らね、名門たるオーラを滲ませています。高低差僅か10mのフラット、且つ優雅なレイアウトでティーグラウンドから立山連峰などを見渡せる頼成コースと、古都万葉の風情を感じつつ攻略性を意識した「万葉コース」からなり、双方とも自然を活用した競技場となっています。メンバーズシップのため、Web上の予約はできないので、会員を通じての予約をお願いします。名物ホールは雨晴海岸をイメージした池越えショートの万葉コース12番通称都萬麻ホールと、富山県をモチーフにしたバンカーガードの利く17番ショートの通称馬酔木ホール。1982年に岡本綾子選手が優勝した日本女子プロゴルフ選手権の会場で、自慢のショットを唸らせてください。

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力量に合わせた楽しみ方を叶える造形の力が素晴らしい花尾カントリークラブ

花尾カントリークラブは、1977年(昭和52年)に開場した標高200mに位置する開放感溢れたゴルフ場です。うねりの少ない造りは、初級者から上級者まで幅広いゴルファーに愛されています。設計は官庁造園技師として公園緑地計画などに尽力した佐藤昌氏。東、中、西の3つ計27のホールは富山県内で9番目の難易度を誇り、広いフェアウェイに沢越えなど地形の変化を生かし球趣に富んだレイアウトがプレーを夢中にさせてくれるでしょう。特に東コースの6番は「馬の背ロング」と呼ばれ、崖とOBに挟まれた右ドッグレッグがドライバーを握る手を震わせます。クラブハウスから6ホール続くスルーザグリーンもスコアメイクに一味そえるところです。Web上から簡単に予約でき、料金は平日セルフの乗用カートで8,000円ほど。日にち限定なら更に1,000円安いプランもあります。休日でも13,000円弱のため、お手頃な価格と言えるでしょう。2007年と2008年にはゴルフダイジェストドラコン日本選手権北陸ブロックの会場になるなど、約40年の歴史が裏打ちする名門での格別なティーショットを満喫してください。

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誰もがラウンドを願う名匠の作品が門を開けて待っているゴルフ倶楽部ゴールドウイン

ゴルフ倶楽部ゴールドウインは、1991年(平成3年)に開場した丘陵林間のゴルフ場です。「自然から得たものは自然に返す」をポリシーとし、「耽美の手法」と称されるコース設計で有名な加藤俊輔氏の手により生まれたコースは、地形の良さを生かした結果蝶の様相を呈しています。全体としては、フラットながらフェアウェイのうねりはラフにもマウンドとして波及し、ティーショットに正確性を要求してきます。また、要所に配置されている池やバンカー、ドライクリーク、更には谷越えもあり、ゴルフの醍醐味の一つであるピンポイント攻略を思う存分楽しめるでしょう。18番は浮島グリーンを狙うロングとなり、飛距離と技を発揮しながら景観を楽しむことのできる名物ホールです。平日は乗用カートセルフが8,000円弱、休日は13,000円、冬シーズンは更にお得にラウンドできる料金プランが用意されています。GPS付きカートに搭載されているリーダーズボードのリアルタイムスコア表示により、コンペなど大いに盛り上がるでしょう。2017年には寛仁親王記念杯の舞台に選ばれるなど、誰もが認める名門です。

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若き芽を育む名コースが挑戦の舞台に変わる八尾カントリークラブ

八尾カントリークラブは、1994年(平成6年)に開場した風光明媚な広大さを誇るゴルフ場です。2010年から2014年までの日医工女子オープンゴルフトーナメントで、数々のドラマを演出した会場です。2011年は上原彩子プロが優勝を飾った18ホールは、142万㎡の敷地をフルに使った造成では成し得ない大自然の地形美を放ち、絶妙なアンジュレーションが散りばめられています。左ドッグレッグのコーナー内側にバンカーを配置した5番のミドルや、大きな池越えが条件となる12番のショートなど、要所をしめるハザード群に胸の高鳴りが抑えられないでしょう。遠く現れる立山連峰を視野にフェアウェイを進むラウンドは、代え難い時間になる筈です。土日祝日はメンバー同伴となりますが、平日はビジターの方もWeb等にて予約できます。セルフの乗用カート付きが10,000円ほど。女性、シニアの方には昼食付きの9,000円弱のプランも用意されています。近年では新人などの育成を目的とするステップアップツアーの場となり、原英莉花プロなど有望な若い選手の活躍を後押ししています。未来の賞金女王が歓喜したホールを堪能してください。

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まとめ

富山県にある名門コースを8ヶ所ご紹介して参りましたが、どのゴルフ場にご興味をお持ちいただいたでしょうか。それぞれの歴史と特徴を持ち、訪れる愛好者の期待を上回る世界がいつも整えられています。名設計者の想いが詰められた匠のホールを進み、腕を試すのも良いでしょう。また、名立たる選手の想いが染み込んでいるグリーンに立ち、カップの深さを知るのも良いでしょう。名門の空気により、特別なものに仕上げてくれる18のドラマを経験されてはいかがでしょうか。会員制などの条件に戸惑うかもしれませんが、機会がありましたら思い切ってバッグを担ぎ、クラブハウスに入ることをオススメします。きっと第一打が忘れることの無い記憶となるはずです。その場所で数十年の長きにわたり活きてきたコースが与えてくれる素晴らしい時間を過ごしてください。

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