いろんなゴルフ場でプレーしてみたい、それはアマチュアゴルファー誰もが思うことでしょう。また上級者ともなると難しいコースで自分の腕を試したい、磨きたいと思うようになるものです。コースの難易度を相対的に表す数値がコースレーティングとスロープレーティングといいます。簡単にいうとコースレートはほぼプロのような人の基準、スロープレートは一般アマチュア向けの基準となりますが、もっと詳しく知りたい人はネット他で調べてみてください。そんなわけで今回は古都奈良県でレギュラーティーから難易度の高いゴルフ場を集めました。ぜひ次回ラウンドの参考にしてください。

奈良県で難しいゴルフ場特集/コースレート・スロープレートの高い上級者向けコース

ゴルフ本来の醍醐味を満喫できる「阿騎野ゴルフ倶楽部」

奈良県宇陀市にある阿騎野ゴルフ倶楽部は、1996年開場のまだ新しいゴルフ場で、この地は万葉時代から狩場として貴族の遊び場となっていたという由緒正しい場所だそうです。男子プロの南都オープンが何度も開催されていることからも、本格的チャンピオンコースであることが伺えます。難易度としてはレギュラーティーからの全長6,488ヤードの18ホールで、コースレーティング71.1、スロープレーティング133とかなり難しいレイアウトです。コース自体は緩やかでワイドなフェアウェイに、グリーンをしっかりガードする大きなバンカー、ポイントに位置する池など戦略性も高くゴルフの醍醐味を味わうことができます。なおポテトチップのようにうねった難しいグリーンがスコアを左右します。

開場60年を迎える格式高いゴルフコース「飛鳥カンツリー倶楽部」

奈良市内にある飛鳥カンツリー倶楽部は、1959年に名匠上田治氏設計により開場された伝統と歴史あふれる格式高い丘陵コースです。18ホールのゴルフ場で、レギュラーティーで一番難易度の高いのは全長6,280ヤード、パー71、メイングリーンを使用した設定で、コースレーティング70.2、スロープレーティング129となっています。OUTもINも豪快な打ち下ろしから始まり、全体的に距離は平均的かやや短めですが、フェアウェイが絞ってあったり、ティーグラウンドから狭く見えるホールも多く、また効果的に配置されたバンカーや池がアクセントとなっていて、決して気を緩めることはできないコースです。生駒山麓の素晴らしい自然美の中、変化に富んだ飽きのこないコース設計です。

帝王ニクラウス設計の難コース「オークモントゴルフクラブ」

奈良県山辺郡山添村にあるオークモントゴルフクラブは、1990年に開場された、帝王ジャック・ニクラウス氏設計のダイナミックなチャンピンコースです。イースト、ウエスト、サウスの3コース、27ホールのゴルフ場となっています。難易度の高いレイアウトは、ウエストとサウスをラウンドするレギュラーティーからの全長6,770ヤードととても距離があるパー72の設定で、コースレーティング72.5、スロープレーティング132と大変難しいコースになっています。ニクラウス氏設計らしい要所に戦略性の高い池を多く取り入れ、狙い所と飛距離をしっかり把握した冷静な判断力と高い技術を必要とします。ラウンドを重ねるごとに挑戦意欲を掻き立てられると評価されているゴルフ場です。

評判の高速グリーンを攻略したい「春日台カントリークラブ」

奈良県天理市にある春日台カントリークラブは、1961年に開場した大和高原の自然を生かしたゴルフ場です。また敷地50万坪のうち、60%しかゴルフ場に使用していないとても贅沢な設計となっています。東、中、西コ-スの27ホールがあり、レギュラーティーから難易度の高い設定は、西、東をラウンドする全長6,410ヤード、パー72、コースレーティング71.0、スロープレーティング133となっています。林で完全にセパレートされた各ホールは、なだらかな中にも、打ち下ろし、打ち上げと変化があり、またフェアウェイの所々ある高い木も戦略性を高めています。また、メンテナンスの良さがプロやトップアマからも評判の高速グリーンを攻略できないとなかなかスコアはまとまりません。

歴史の香りただよう地に理想のレイアウトを有する「木津川カントリー倶楽部」

奈良市内にある木津川カントリークラブは、1973年に開場の歴史あるゴルフ場で、設計は加藤福一氏です。現在はPGMグループのゴルフ場になっています。柳生、笠置、木津川の各コースからなる27ホールのゴルフコースで、レギュラーティーから一番難易度の高いレイアウトは、ベントグリーン使用で笠置、木津川コースをラウンドする全長6,633ヤード、パー72で、コースレーティング71.6、スロープレーティング130となっています。池は少なく、比較的フラットでオーソドックスなレイアウトながら、距離が長くドライバーショットの飛距離が求められるのはもちろんのこと、歴史に裏付けられた大きな木々やクロスバンカー、ガードバンカーなどのハザードがプレーヤーの行く手を阻みます。

広大で美しくタフな27ホールを有する「グランデージゴルフ倶楽部」

奈良県吉野郡吉野町にあるグランデージゴルフ倶楽部は、日本プロや日本女子プロなど数々のメジャートーナメントを開催した実績を持つアメリカンスタイルの27ホールのゴルフ場です。レギュラーティーから最難易度のコースは、西(W)東(E)とラウンドする全長6,107ヤード、パー72で、コースレーティング70.0、
スロープレーティング130となっています。距離は短めで、全体的に平坦でフェアウェイも決して狭くはありません。しかしながら、随所に池やクリークが絡むホールが多く、バンカーも戦略的に配置されており、トーナメントコースらしくショットの精度の高さを求められます。またグリーンもアンジュレーションが大きく、攻略するのはたやすくありません。

2019年関西オープンが開催される「KOMAカントリークラブ」

奈良市内にあるKOMAカントリークラブは、1980年に開場されたゴルフコースで、設計者は往年の名プレイヤー、ゲーリー・プレーヤー氏です。3コース、27ホールからなり、一番難易度の高いレイアウトは、東西コースを周る、レギュラーティーから全長6,401ヤード、パー72で、コースレーティング71.2、スロープレーティング138という非常に高いレートになっています。距離は平均的ながら、平均300坪という戦略性に富んだ広大なベントグリーンが最後のカップインまで気を抜かせてくれません。また、バンカーやウォーターハザードなども点在しており、高度なテクニックも必要とされる本格的チャンピオンコースです。アプローチやバンカー練習場完備でアスリートゴルファーにとって大満足のコースです。

70個のバンカーと大小8つの池が待ち受ける「ディアーパークゴルフクラブ」

奈良市内にあるディアーパークゴルフクラブは、珍しい株主会員制のゴルフ場です。1975年に開場され、杉原輝雄氏監修による改造を重ねてきました。見渡す限り緑に囲まれた大和青垣国定公園内にあり、四季折々に変化する樹々の色を楽しむことができます。コースは全18ホールで、メイングリーン使用のレギュラーティーから全長6,471ヤード、パー72が、コースレーティング71.4、スロープレーティング134と最難易度となっています。一部、ドッグレッグはあるもののオーソドックスなコース設計で、情景が美しいコースながら、約70のバンカーや大小8つの池がコースに変化を持たせ、確実なショット力を試されるコースとなっています。特にOUTホール3番、4番は距離も長く難ホールです。

全英オープンを5度も制覇したピーター・トムソン設計の「奈良名阪ゴルフクラブ(旧:奈良OGMゴルフクラブ)」

奈良市萩町にある奈良名阪ゴルフクラブ(旧:奈良OGMゴルフクラブ)は、1974年に開場した歴史あるゴルフ場で、設計は全英オープンを5度も優勝しているピーター・トムソン氏です。現在はオリックスゴルフマネジメントが経営しています。東・西・南の3コース27ホールあり、最難易度となっているのは、南・西をラウンドする、レギュラーティーから全長6,368ヤード、パー72です。コースレーティング70.3、スロープレーティング134で距離は平均的ながらも難しいレートになっています。緑豊かな景観の中、緻密な計算により池やバンカーを効果的に配し、微妙なアンジュレーションのあるベントの1グリーンとともに戦略性の高いレイアウトになっています。特に南コースがロングヒッター向きで池が多く難しくなっています。
※2019年3月よりコース名称が変わりました。

開場して半世紀・変化を続ける名門「奈良カントリークラブ」

奈良カントリークラブは奈良県五條市にあり、開場半世紀を迎えた伝統と歴史ある奈良県を代表するチャンピンコースで、設計は名匠上田治氏です。コース形態は松、杉、ヒノキなど豊富な樹木に囲まれた林間コースです。18ホールのパー72で、レギュラーティーからでも全長6,846ヤードで大変距離があり、コースレーティング73.2、スロープレーティング131とかなりタフなコース設定となっています。幅広いフェアウェイで思い切って打っていけるコースですが、谷越え、池、ドッグレッグと変化に富み、またバンカーの多くがアリソンバンカーとなっていて、ドライバーの飛距離とともに正確なクラブ選択も要求されます。大きなベントの1グリーンが最後のパットまでプレイヤーに安心感を与えてくれません。

開場60年を超えた伝統と歴史が息づく「奈良国際ゴルフ倶楽部」

奈良国際ゴルフクラブは奈良市内にあり、上田治氏設計のもと1957年に開場され、今まで数多くのプロ、アマトーナメントを開催してきた名門コースです。18ホール、パー72で、レギュラーティー(イエローティー)で全長6,735ヤード、コースレーティング73.0、スロープレーティング133と距離がしっかりあるのはもちろん、かなり難しいレイアウトです。OUTはワイドなフェアウェイを持ち、奈良市街や大仏殿を見ながらプレーができるドライバーショットの醍醐味が十分味わえるコースで、INは生駒山系を望み、OUTより距離は短いのでパワーよりテクニックを要求されます。特に17番ミドルホールは名物難関ホールで、池と「大仏の足跡」と呼ばれる2つのクロスバンカーが待ち受けています。

巨匠加藤福一氏がイメージした通りの美しくも戦略性高い「奈良柳生カントリークラブ」

奈良市内にある奈良柳生カントリークラブは1996年に巨匠加藤福一氏設計により開場した都市型リゾートを目指したコースです。通常であれば27ホールのゴルフ場を計画する36万坪という広大な土地にゆったりと18ホールを造成した贅沢なコースです。レギュラーティー(ブルーティー)から全長6,743ヤード、パー72で、難易度はコースレーティング72.0、スロープレーティング131となっています。丘陵地に造られたコースは広々としてアップダウンはほとんどありません。しかし、変化に富んだ戦略性豊かなレイアウトで挑戦意欲を掻き立てられます。印象的な17番のビーチバンカーはじめ大きく数多くのバンカーが狙いどころを狭め、特にINは池も絡んでピンポイントでの攻めが必要です。

難易度は高いがあらゆるゴルファーが楽しめる「花吉野カンツリー倶楽部」

奈良県吉野郡大淀町にある花吉野カンツリー倶楽部は、岡本綾子プロの監修のもと、1996年に開場した近鉄不動産が経営するゴルフ場です。難易度の高さのみを追求するのではなく、初心者から上級者まで様々なレベルのプレイヤーが楽しめるレイアウトになっています。戦略性の高い18ホールのゴルフ場で、レギュラーティーから全長6,331ヤード、パー72、コースレーティング70.4、スロープレーティング131と、距離的には平均的ヤーデージながらけっこうタフなコースです。自然の地形やアンジュレーションをダイナミックに取り入れ、オーソドックスなレイアウトの中にも、計算され尽くした18ホールは、何度ラウンドしても喜びを増していくであろう、正統派のチャンピンコースです。

美しいレイアウトの中にも終盤の池がスコアを左右する「万壽ゴルフクラブ」

奈良県山辺郡山添村にある万壽ゴルフクラブは、1987年に開場され、名阪国道神野口出口からも近くアクセス良好なコースで設計者は小林光昭氏です。18ホールのゴルフ場で、レギュラーティー(ブルーティー)からの全長6,694ヤード、パー72、コースレーティング72.3、スロープレーティング131となっています。多少の打ち上げ、打ち下ろしはあるものの全体的には広々としたコースですが、個性的なホールが続きます。微妙なアンジュレーションがあり、バンカーや池も多く、精度の高いショットや高度なテクニックが必要とされます。最も印象的なのは8番のショートホールで大きな池がプレッシャーを与えます。さらにOUTの15番、16番の池絡みのホールがスコアメイクの正念場となるでしょう。

まとめ

奈良県でのコースレーティングとスロープレーティングの高いゴルフコースをご紹介しましたがいかがでしたか?奈良県は大阪や京都からもアクセスが良いこともあり、意外と言ったら怒られるかもしれませんが、歴史ある名門コースがたくさんあります。今回、ご紹介した中にも飛鳥カンツリーや奈良カントリーなど西日本での名作が多いと言われる上田治氏やその他著名設計家のコースも多いので、そのようなコースで設計者の意図を実感する、ということも上級者や大のゴルフ好きにはオススメです。古都奈良でのラウンドをぜひお楽しみください。

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