ゴルフが上達して90をコンスタントに切れるころになると、「もっと難しい、テクニカルなコースで腕を試したい」と思うようになります。でもどのコースの難易度が高いのか前もって分からないですよね。そんな時に参考になるのが、コースレートとスロープレートという、日本ゴルフ協会が全国のゴルフ場難易度を相対的に表した数値です。一般的に数値が大きいコースがより難しいということになっています。今回は京都府内でレギュラーティーからの難易度が高いゴルフ場を特集しますので、ぜひ次回ラウンドするコース選びの参考にしてください。

京都府で難しいゴルフ場特集/コースレート・スロープレートの高い上級者向けコース

ドラマチックにダイナミックに美しい「宇治田原カントリー倶楽部」

京都府綴喜郡宇治田原町にある宇治田原カントリー倶楽部は、2016年に開場40周年を迎えた加藤福一氏設計の27ホールのゴルフコースです。嘉納、大杉、大福の3コースからなり、難易度の高いレイアウトは大杉、大福と周る18ホールズです。レギュラーティーからの全長6,642ヤード、パー72、コースレーティング71.5、スロープレーティング131となっている難しいコースです。全体的には丘陵コースで、フェアウェイは広く適度なアンジュレーションがあり、またコース内には樹木も多く落ちついた雰囲気です。距離も長く、ティーショットの安定がカギを握るのはもちろん、池越え、谷越えなど変化に富んでいてプレッシャーのかかるホールも多いなど、各ホール特長があり攻め応えがあります。

変化に富んだレイアウトが楽しめる「亀岡カントリークラブ」

京都府の南西部、亀岡市にある亀岡カントリークラブは、1975年に開場した伝統ある名門ゴルフ場です。京都市街はもちろん大阪北部からも至近距離にある緑豊かな丘陵コースです。18ホールのゴルフ場で、レギュラーティーからの全長は6,583ヤード、パー72と距離はやや長めで、難易度はコースレーティング72.0、スロープレーティング132となっています。距離もあり、フェアウェイはゆったり取ってあるので爽快なティーショットが楽しめます。しかし、フェアウェイにも傾斜が多く、落としどころを考える頭脳プレーも要求され、さらに打ち上げ、打ち下ろし、池越え、谷越え、ドッグレッグと非常に変化に富んだレイアウトで飽きのこない本格的チャンピンコースです。

池が絡む美しくも威圧感のあるホールが印象的な「関西カントリークラブ」

亀岡カントリーのさらに西、大阪府との府境に近い京都府亀岡市に位置する関西カントリークラブは、1977年に開場した東急グループのゴルフ場です。丘陵地にありますが、関西地区のゴルフ場にしては高低差の少ない18ホールズとなっています。レギュラーティーから全長6,253ヤード、パー72の設定で、距離的には平均的か、やや短いものの、コースレーティング70.7、スロープレーティング132とけっこうタフなコースと言えます。OUTの名物ホールはダイナミックで美しい5番と難しい8番。INは池を効果的に配置しており、その中でも15番の池越えショートがとても印象的で、その後の17番ミドルは左サイドにグリーンまで続く長い池があり、美しくも挑戦意欲を掻き立てられるホールです。

日本女子プロゴルフ協会認定コース「グランベール京都ゴルフ倶楽部」

京都府船井郡京丹波町にあるグランベール京都ゴルフ倶楽部は、1995年に開場した比較的新しいゴルフ場で、設計者は加藤福一氏です。また、このコースは日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の認定コースとなっています。WEST、EASTそれぞれOUT、INの36ホールの大型ゴルフコースで、難易度が高いのはEASTの18ホールズです。レギュラーティーから全長6,521ヤード、パー72で、コースレーティング71.6、スロープレーティング133となかなか手ごわいレイアウトです。全体的にフェアウェイは広いものの、アンジュレーションがあり落としどころもポイントとなります。戦略性も高く、13番と14番の間にある大きな池と白砂のビーチバンカー、さらに17番の池越えショートが大変美しく印象に残ります。

数々のトーナメントを開催してきた名門「城陽カントリー倶楽部」

京都府城陽市にある城陽カントリー倶楽部は、1959年に開場した伝統と歴史ある京都及び関西を代表する名門コースです。女子のステップアップツアーや男子の関西オープンなど数々のトーナメントを開催してきています。EAST・WEST合わせて36ホールの大型コースで、その中で難易度の高いのはEASTコースで、レギュラーティーからの全長6,525ヤード、パー72の設定です。コースレーティング72.5、スロープレーティング138と数値だけ見てもかなり難しいコースであるといえます。各ホールは完全に独立していてフェアウェイの幅は広いものの、距離が長いうえ、ほとんどのホールで大きく深いバンカーがグリーンをガードしているので、安定したドライバーショットと精度の高いアイアンが両立できないと攻略は難しいです。

一般社団法人として品格あるトーナメントコース「田辺カントリー倶楽部」

京都府京田辺市にある田辺カントリー倶楽部は、1960年開場という60年近くの伝統と歴史あるゴルフ場です。数少ない一般社団法人のゴルフ場としてメンバーも少数で品位と品格を兼ね備えた名門コースの一つです。18ホールのゴルフ場でレギュラーティーからの全長6,139ヤード、パー72、コースレーティング71.0 、スロープレーティング140と、距離は短いものの難易度は高くなっています。山岳や起伏のあるコースが多い関西では稀なフラットなコースなので、ヤード表示より距離はあるように思えます。フェアウェイは広いですが、特にINはアンジュレーションもあり、ライの変化に対応できる技術も要求されます。またグリーンも難しいので油断すると大叩きしかねないホールがあります。

2011年に全面ベントワングリーン化が完成した「日清都カントリークラブ」

日清都カントリークラブは、京都府宇治市にある日清食品が経営するゴルフコースです。1966年に開場した50年以上の歴史あるゴルフ場で、設計者はジョン・Eクレーン氏です。都・醍醐・宇治の3コースからなる27ホールズの中で、レギュラーティーからの難易度が高いのは、都・宇治とラウンドする全長6,304ヤード、パー72で、コースレーティング70.9、スロープレーティング136となっています。全体的に起伏の大きい山岳コースで、都コースは各ホールが変化に富み、ショットの正確さと戦略の組み立てが試されます。宇治コースはダイナミックな打ち下ろしのホールが多く、宇治市街の街並みや宇治川のきれいな眺望が楽しめます。ただ、グリーンが速いので最後まで気が抜けません。

2017年にリニューアルされ生まれ変わった「舞鶴カントリークラブ」

京都府の北部、日本海に面した舞鶴市にある舞鶴カントリークラブは、1975年に開場したゴルフ場です。若狭国定公園に広がる山と海に彩られたリゾートコースで、丹頂鶴(OUT)と真鶴(IN)と名付けられた18ホールズです。2017年6月にリニューアルし、スムーズかつ爽快なコースに生まれ変わりました。レギュラーティーから全長6,671ヤード、パー72の設定で、コースレーティング72.1、スロープレーティング133となっています。距離もしっかりあり、ドライバーの安定した飛距離はもちろん、池やバンカーが戦略的に配置されていてプレイヤーの技量が試されるハイレベルなレイアウトになっています。打ち下ろし、打ち上げ、ドッグレッグ、池越えなど変化に富んでいて飽きが来ません。

距離は短いながら高い戦略性の「るり渓ゴルフクラブ」

1975年に開場した京都府南丹市にあるるり渓ゴルフクラブは、京都だけでなく大阪神戸方面からもアクセスしやすい立地で、標高650メートルの高原に展開し、雄大な自然が楽しめるゴルフ場です。コースは東・西・中の3コースからなる27ホールズです。2グリーンあり、難易度の高いのはベントOLDグリーン使用で東・中と周る、レギュラーティーから全長6,181ヤード、パー72です。コースレーティング70.6、スロープレーティング129となっており、距離が短いわりに難しいコースです。緩やかな起伏はありますが、フェアウェイは概ね広めで思い切って打てるホールが多い印象です。しかし、池が多く、プレッシャーの中でのショットの正確さとマネジメント能力が要求されるコースです。

まとめ

京都府でのコースレーティングとスロープレーティングの高いゴルフコースをご紹介しましたがいかがでしたか?古都京都には京都市内にはゴルフ場は少ないものの、周辺には名門含めて数多くのゴルフ場があり、大阪、神戸方面からもアクセスしやすいコースも多いです。グランベール京都ゴルフ倶楽部や城陽カントリー倶楽部などは、トーナメントでもおなじみのチャンピオンコースですし、また舞鶴カントリークラブに代表される日本海側にもぜひチャレンジしてみたいゴルフ場もあり、宿泊施設も完備したコースもありますので、腕試しはもちろん、観光も兼ねて訪問されることをオススメします。

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