日本を代表する設計家である井上誠一氏は、関東地方にも多くのゴルフ場をデザインしています。全国的に知名度の高い名門コースから、どなたでも気軽に楽しめるパブリックコースまでバラエティー豊富です。本記事では、関東地方で井上誠一氏が設計した20のゴルフコースをまとめています。ぜひ、次回ラウンドするゴルフ場選定にお役立てください。

茨城県にある井上誠一が設計したゴルフ場

茨城県にある「大洗ゴルフ倶楽部」

大洗ゴルフ倶楽部は茨城県東茨城郡大洗町に位置するシーサイドコースです。井上誠一氏が設計を手掛け、1953年に開場した歴史あるゴルフコースです。当時、日本のゴルフ場に個性が乏しいという印象を抱いていた井上誠一氏が絶賛した大洗は、日本では珍しいシーサイドリンクス(砂丘地)ということに加え、黒松を中心とした樹木にも恵まれています。フェアウェイやグリーンのうねり、たくましい黒松など、自然の特性が高い戦略性の源となっています。海風の影響も受けやすいので、状況に応じた攻めのバリエーションも要求されます。名物ホールはINコース16番。オーシャンビューの絶景を望むショートホールとなっており、シーサイドコースの醍醐味を味わうことができます。245ヤードと十分な距離があり、ロングショットの正確性が試されます。
大洗ゴルフ倶楽部は各方面からのアクセスも良好で、車の方は北関東自動車道・水戸大洗インターチェンジから約6km、電車の方はJR常磐線・水戸駅からタクシーに乗り20分程度でコースに到着できます。敷地内には宿泊用のロッジも併設されていますので、遠方からでも快適に利用できます。

茨城県にある「スターツ笠間ゴルフ倶楽部」

茨城県笠間市にあるスターツ笠間ゴルフ倶楽部は大手口コミサイトで抜群の高評価を誇るパブリックコースです。戦略性の高さ、設備の充実、スタッフの接客など複数のカテゴリで高い評価を得ています。
名匠・井上誠一氏が設計を手掛けたコースは、用地の特性を活かしつつ、ガードバンカーと大型の池を巧みに配置し、高い戦略性を実現しています。フルバックティーからのコース全長は6,978ヤードと上級者でも手を焼く難コースとなっていますが、レギュラーティーからは6,157ヤードと平均的な距離設定となっています。フェアウェイの幅もたっぷり取ってありますので、ゴルフ初心者でも安心してプレーを楽しむことができます。
スターツ笠間ゴルフ倶楽部のラウンドスタイルは、キャディー付きが基本となっています。丁寧な接客や的確なアドバイスにも定評がありますので、接待にもオススメです。プレー料金は時期により変動しますが、平日13,000円前後、土日祝日23,000円前後となっています。コースへのアクセスは常盤自動車道・水戸インターチェンジから約10km、最寄りのJR友部駅からはクラブバスも運行しています。

茨城県にある「大利根カントリークラブ」

茨城県坂東市にある大利根カントリークラブは全体の高低差約3mというフラットな土地に造成された名門チャンピオンコースです。東・西の2コース36ホールで構成されており、日本を代表する名匠・井上誠一氏によって設計されました。東コースは73.4、西コースは73.5と、どちらのコースも高いコースレーティングを誇る難関となっています。
各ホールは松林でセパレートされており、ショットの左右のブレを厳しくチェックします。また、フェアウェイやグリーン周りに多くのバンカーが配置されていますので、攻略のためにはマネジメント力も不可欠となります。戦略性の高さゆえ、「アジアパシフィックダイヤモンドカップゴルフ」や「The Championship by LEXUS」など多くの競技大会が開催された実績を持ちます。
大利根カントリークラブは練習設備も充実しており、パッティンググリーンだけでなく、全長約250ヤードのドライビングレンジも完備されています。ショットの感覚をしっかりとチェックしてから、ラウンドに臨むことができます。

茨城県にある「龍ヶ崎カントリー倶楽部」

茨城県龍ヶ崎市にある龍ヶ崎カントリー倶楽部は、1958年に開場した歴史ある名門コースです。当時の龍ヶ崎市長が地域の発展を考え、ゴルフ場の誘致を計画したことにより誕生しました。設計を手掛けた井上誠一氏が恵まれた自然に惚れ込み、絶賛したと言われており、彼の傑作のひとつに数えられます。
コースは用地のうねりを活かすように各ホールがレイアウトされており、松などの樹木も天然のハザードとして機能しています。それに加え、池越えのホールや大型のガードバンカーなど、人口のハザードも充実しています。手応えのあるコースを求める上級者の方にも満足度の高いセッティングとなっています。バックティーからのコース全長は7,047ヤード、コースレーティングは73.4を誇り、過去には日本プロゴルフ選手権や日本女子オープンなどの公式競技が開催された実績もあります。
龍ヶ崎カントリー倶楽部は全組キャディー付き、歩きでのラウンドスタイルを採用しています。古き良きスタイルを残す名門コースならではの、趣のあるラウンドを楽しむことができます。

茨城県にある「大みかゴルフクラブ」

茨城県日立市にある大みかゴルフクラブのルーツは、日立製作所操業社長の小平浪平翁氏が社員の娯楽や外国賓客の接待を目的に立ち上げた日立ゴルフ倶楽部です。井上誠一氏が設計し、茨城県で初めてのゴルフ場として1936年に開場しました。開場当時は18ホール・パー74で構成されていましたが、戦争の激化により解散となり農地とされました。終戦後に残ったわずかな土地を利用して3ホール構成のコースとして再スタートし、その後、現在と同じ6ホールに拡張されました。
ラウンドは6ホール3周の18ホールが基本となっており、早朝や薄暮のプランも利用できます。敷地内にはアプローチ練習場も併設されており、2時間500円と手軽に利用できます。ラウンド前後に利用すると、より効率よく上達できるでしょう。

千葉県にある井上誠一が設計したゴルフ場

千葉県にある「鷹之台カンツリー倶楽部」

千葉県千葉市にある鷹之台カンツリー倶楽部は、1930年に開場し、80年以上の歴史を持つ県内屈指の名門コースです。戦時中の閉鎖など紆余曲折がありながらも、伝統的な運営スタイルを貫き、現在に至るまで多くのメンバーから愛されています。
日本を代表するコース設計家である井上誠一氏がコースをデザインしており、戦略性の高さと景観の美しさを兼ね備えています。ほとんどのホールのティーグラウンドからグリーンを見渡せるフェアなレイアウトとなっていますが、立木やバンカーなどのハザードが効いており、安易な攻めは許されません。全てのホールで知略を尽くすことが求められます。
鷹之台カンツリー倶楽部の魅力はコースのみならず、超一流の練習環境にもあります。ドライバーショットの軌道もチェックできる全長250ヤードのドライビングレンジ、広々としたアプローチ・バンカー練習場まで完備されています。競技開催実績も豊富で、名門ならではの充実の環境でラウンド前の肩慣らしを行うことができます。

千葉県にある「浜野ゴルフクラブ」

千葉県市原市にある浜野ゴルフクラブは、井上誠一氏が設計し1984年に開場しました。総面積116万㎡という広大な敷地に伸びやかな18ホールがレイアウトされています。
OUTコースは緩やかなアンジュレーションのあるフェアウェイが特徴の雄大な9ホールです。巧みに配置されたハザードも戦略性を高めており、正確なショットが求められます。INコースは池や戦略的ポイントとなり、メンタルを試される設計となっています。豪快に攻める場面と無理せず刻んでいく場面のメリハリがスコアのカギを握ります。フルバックティーからのコース全長は7,217ヤードと手応え抜群。コースレーティングも73.6を誇り、「日本プロゴルフ選手権」など多くの公式競技も開催されています。名物ホールはINコース16番のミドルホールです。フェアウェイ左サイドに池が伸びており、ティーショットにプレッシャーがかかります。
設備の充実も浜野ゴルフクラブの魅力のひとつです。全長280ヤードの広々としたドライビングレンジ、アプローチ・バンカー練習場、パッティンググリーンと練習設備は申し分ありません。赤レンガ造りのクラブハウスも印象的で、吹き抜けの天井など落ち着きのある内装、2階のレストランからの眺望も素晴らしいと評判です。

千葉県にある「鶴舞カントリー倶楽部」

千葉県市原市にある鶴舞カントリー倶楽部は、東・西の2コース36ホールで構成される林間コースです。名匠・井上誠一氏がコースをデザインし、1971年に開場しました。東京湾アクアライン・市原鶴舞インターチェンジから約2kmと交通の便も良く、開場以来多くのゴルファーから親しまれています。
コースは全体的に起伏が穏やかで、フラットな造りとなっています。立木や池、バンカーが随所に配置されており、戦略性の高さに定評があります。ドッグレッグやS字ホール、谷越え、打ち上げ、打ち下ろしなど地形の変化に富んだホールも多く、エキサイティングなラウンドを楽しむことができます。
東西それぞれのコースに名物ホールがあり、楽しみにしているプレイヤーも数多くいます。東コースの名物は17番、起伏のあるS字型のフェアウェイが特徴のパー5です。西コースの名物は17番、大きな谷を越えていく打ち上げのミドルホールとなっています。レギュラーティーからでも425ヤードの距離があり、第2打は精度の高いロングショットが求められる難関です。

千葉県にある「大原・御宿ゴルフコース」

千葉県いすみ市にある大原・御宿ゴルフコースは、プリンスホテルグループが保有運営するゴルフ場です。「初心者には易しく、上級者には難しく」をコンセプトに、日本を代表する名匠・井上誠一氏によって設計されました。
18ホール・パー72のコースは起伏の穏やかな丘陵地に展開されており、110のバンカーや数多くのマウンドが豊かな戦略性を生んでいます。次打を考慮して攻めなければ、好スコアには結び付かず、中上級者にとってもタフなホールが続きます。全体的にフェアウェイは広々としており、ゴルフ初心者にとっては安心してラウンドできるレイアウトとなっています。名物ホールはINコース17番、コース中に蝶が舞うようにバンカーが点在するミドルホールとなっています。ティーショットでフェアウェイ左サイドのバンカー越えに成功するとバーディーも狙えます。

栃木県にある井上誠一が設計したゴルフ場

栃木県にある「那須ゴルフ倶楽部」

栃木県那須郡那須町にある那須ゴルフ倶楽部は、海抜850mから1,000mに広がる丘陵リゾートコースです。コースの至る所から那須五峯を望む絶好のロケーションの中、開放感のあるラウンドを楽しむことができます。四季折々に変化する樹々や花々といった自然の景観もプレイヤーの心を和ませてくれます。
名匠・井上誠一氏が設計したコースはフェアウェイ、グリーンともに手造りコースならではのアンジュレーションがあります。フェアウェイではライに応じたショットを打つ技術、グリーン上ではラインの読みが重要になります。プレー中に吹く気まぐれな高原特有の風もハザードとして機能します。うねるように吹く風も考慮しながらショットの方向や距離感を微調整しなければなりません。
那須ゴルフ倶楽部は付帯設備も充実しており、ゲストに快適なひとときを提供しています。落ち着いた雰囲気のクラブハウス、良質な温泉と露天風呂、宿泊用のロッジも完備されており、ゴルフ旅行にもオススメです。

栃木県にある「日光カンツリー倶楽部」

栃木県日光市にある日光カンツリー倶楽部は、1955年に開場し60年以上の長い歴史を持つ県内屈指の名門コースです。巨匠・井上誠一氏が設計を手掛けたこともあり、日本一の河川敷コースとの呼び声も高い本格派の18ホールとなっています。過去に多くの競技開催実績を誇り、2020年には日本プロゴルフ選手権の会場となることも決定しています。
赤松林によって隔てられたコースからは男体山の雄大な景色を望むことができます。池はひとつも無く、バンカーの数も多くはありませんが、自然の樹木やアンジュレーションがハザード代わりとなり、戦略性を高めています。コース全体で約50mの高低差がありますが、各ホールの勾配は2~3%に抑えられており、プレイヤーはフラットであるように錯覚します。その結果、距離ピッタリと思って打ったショットがショートやオーバーを繰り返し、距離感が奪われてしまいます。この現象はメンバーの中では井上マジックと呼ばれており、攻略を難しくする要因のひとつとなっています。

栃木県にある「烏山城カントリークラブ」

栃木県那須烏山市にある烏山城カントリークラブは、本丸、二の丸、三の丸の3コース27ホールで構成される本格派ゴルフコースです。名匠・井上誠一氏によってこだわり抜かれた造形美と戦略性の高さが魅力のコースでは、2016年の「日本女子オープンゴルフ選手権」や2012年の「日本プロゴルフ選手権」など、数多くの競技開催実績を有します。全体的にコース幅は広く豪快に攻めていける場面も多いのですが、点在する池やバンカーなどのハザードがよく効いており、攻略するうえでのポイントとなります。ホールごとにベストなルート取りとそれを実現する高度なテクニックが求められます。
烏山城カントリークラブは敷地内に豪華な設備を有しており、こちらも利用者から好評です。重厚感のある洋風のクラブハウスには5階建てのホテルも併設されており、遠方からのご利用もオススメです。全長250ヤードの練習場にはナイター設備も完備されていますので、ホテルへの到着がプレー前日の夕方以降になったとしても、安心して利用できます。

埼玉県にある井上誠一が設計したゴルフ場

埼玉県にある「霞ヶ関カンツリー倶楽部」

埼玉県川越市にある霞ヶ関カンツリー倶楽部は、2017年11月にトランプ大統領が来日した際に安倍首相とのゴルフ外交の舞台となったことも記憶に新しい日本を代表する名門ゴルフ場です。また、2020年の東京五輪の競技会場にも決定しており、注目を集めています。
東、西の2コース36ホールで構成されており、井上誠一氏が設計を手掛けたのは西コースです。立派な松林にセパレートされた林間調の18ホールとなっており、フルバックティーからのコース全長は7,117ヤードと豪快な距離を有します。池やバンカーなどのハザードも厳しく配置されていますので、ティーショットからピンポイントで攻めていかなければならないシーンも多くなります。
霞ヶ関カンツリー倶楽部はメンバーシップコースとなっており、会員の紹介または同伴がなければ、ゲストはプレー機会を得られません。貴重だからこそ、ぜひラウンドしてみたいコースですね。

埼玉県にある「武蔵カントリークラブ豊岡コース」

埼玉県入間市にある武蔵カントリークラブ豊岡コースは、1959年7月に開場した歴史ある名門ゴルフ場です。バックティーからの総距離約6,800ヤードのダイナミックなコースには、名匠・井上誠一氏の設計ポリシーが詰まっています。全体的にフラットながらも、フェアウェイやグリーンには微妙なアンジュレーションがあり、変化を生んでいます。距離感を狂わせる砲台グリーン、効果的に配置されたガードバンカーがプレイヤーに試練を与えます。自然を生かした美しい景観からは想像できないほどの難コースに仕上げられています。その戦略性の高さゆえに、「日本オープンゴルフ選手権」など多くの競技大会の会場として指定された実績も有しています。
ラウンド前には練習グリーンだけでなく、広々とした打撃練習場、本格的なバンカー練習場も利用できますので、しっかりと準備を整えてから難コースに挑んでくださいね。

埼玉県にある「武蔵カントリークラブ笹井コース」

武蔵カントリークラブ笹井コースは、1959年11月に埼玉県狭山市に開場しました。周辺を森林、畑地に囲まれ、開放感のあるロケーションに定評がある林間コースとなっています。「日本オープンゴルフ選手権」や「日本女子オープンゴルフ選手権」といった国内最高峰の競技大会の会場となった実績もある名門で、全国的な知名度も抜群です。
豊岡コースと同様に名匠・井上誠一氏がコースデザインを担当しており、高度な戦略性を有します。フェアウェイの幅が絞られていますので、ティーショットの精度もシビアにチェックされるうえ、400ヤードを超えるミドルホールも多く、タフな展開が続きます。無理にパーオンを狙わず、寄せ勝負と割り切る場面も必要となります。2014年にコースの改修が行われ、2グリーンから1グリーンに変更されました。グリーン面積が広くなったことにより、攻めのバリエーションも増え、コース攻略の醍醐味が増しています。

神奈川県にある井上誠一が設計したゴルフ場

神奈川県にある「川崎国際生田緑地ゴルフ場」

神奈川県川崎市にある川崎国際生田緑地ゴルフ場は、名匠・井上誠一氏によって設計され、1952年1月に開場した歴史と伝統のあるパブリックコースです。川崎市民が格安でプレーできる日や市民開放日なども実施されており、地域密着型のコースとして多くのゴルファーから親しまれています。
多摩丘陵の自然が戦略性と景観美に活かされており、全体的にコンパクトながらもテクニカルなラウンドを楽しむことができます。レギュラーティーからのコース全長は約6,000ヤードと短めですので、ゴルフ初心者の方にもオススメです。名物ホールはINコース18番、ティーショットで池越えが必要になり、プレッシャーがかかるパー4となっています。フェアウェイの幅は広々としているので、確実に捉えていきたいところです。
東名高速道路・東名川崎インターチェンジから約4 kmとアクセスも良好ですので、ぜひ足を運んでみて下さい。

神奈川県にある「戸塚カントリー倶楽部」

神奈川県横浜市にある戸塚カントリー倶楽部は、旧三和銀行、電通などの財界人が中心となり、1961年に設立された県内屈指の名門ゴルフ場です。東、西の2コース36ホールで構成されており、東は間野貞吉氏、西は井上誠一氏という豪華設計陣によってコースがデザインされています。
井上誠一氏が設計を手掛けた西コースはフルバックティーから7,000ヤードを超える豪快な距離を有します。打ち上げ、打ち下ろし、池越えなど各ホールは変化に富んでおり、バンカーも厳しく配置されています。過去に「日本女子オープンゴルフ選手権」と「キヤノンオープン」などの公式競技が開催されたこともあり、プロゴルファーにとっても手強い難関18ホールとなっています。
戸塚カントリー倶楽部は、きめ細かなコースメンテナンスにも定評があり、年間を通して質の高いコンディションが維持されています。世界的なトップ選手であるゲーリー・プレーヤー氏がラウンドした際には、「世界一のグリーン」と讃えたほどです。

神奈川県にある「湘南カントリークラブ」

湘南カントリークラブは、神奈川県茅ヶ崎市の丘陵地に広がる18ホール・パー72のゴルフ場です。名匠・井上誠一氏によって設計された林間調のコースは自然の雄大さと確かな戦略性を感じながらプレーを楽しむことができます。
OUTコースは、フェアウェイは広々としていますが、微妙なアンジュレーションが効いており、多様なライへの対応力が試されます。また、打ち上げ、打ち下ろし、ドッグレッグと地形の変化にも富んでおりエキサイティングなホール構成となっています。INコースはオーソドックスなレイアウトながらも、要所を締める池やバンカーが戦略性を高めています。風の影響を受けやすいホールも多く、10番から13番は夏期にはアゲンストとなるため、大きめの番手で攻めるなどの工夫も必要です。
名物ホールはOUTコース7番、フェアウェイ中央にトム・ワトソン氏に由来する「ワトソンの松」があるミドルホールとなっています。ティーショットの落とし所を誤ると、2打目が狙えなくなりますので、知性的なルート取りが攻略のカギとなります。

東京都にある井上誠一が設計したゴルフ場

東京都にある「よみうりゴルフ倶楽部」

よみうりゴルフ倶楽部は、東京都稲城市に広がる丘陵コースです。名匠・井上誠一氏が設計を手掛け、1961年11月に「読売パブリックコース」として開場しました。その後、読売プロゴルフ選手権などの舞台となり、多くのドラマが生まれています。
コースは全体に大きなうねりがあり、距離があるホールが多いのが特徴となっています。OUTコースは全体的にフェアウェイが広々としているので豪快な攻めを展開することができます。一方でINコースにはコンパクトなホールもあり、精度重視のショットで知的な攻めを楽しめるシーンが多くなります。
名物ホールはOUTコース8番のパー4です。天気の良い日は、ティーグラウンドから新宿を望む都市的な景観を有します。フェアウェイ両サイドとグリーン周りに配置されているバンカーが攻略上のポイントとなります。

東京都にある「東京よみうりカントリークラブ」

東京都稲城市にある東京よみうりカントリークラブは、多摩丘陵の持つ起伏を活かして造成された18ホール・パー72の本格派の丘陵コースです。名匠・井上誠一氏が設計したコースは、バックティーからの全長7,024ヤード、コースレーティング73.3を誇る都内屈指の難関となっています。開場以来、「ゴルフ日本シリーズ」や「ワールドレディス」など多くのトーナメントが開催されており、公式競技の会場としても有名です。
自然のアンジュレーションが巧みに活かされており、要所にバンカーも配置されています。フェアウェイの幅も絞られていますので、ティーショットの落としどころが限定されています。設計家の意図をくみ取り、的確なマネジメントのもとプレーを進めなければ好スコアで上がるのは難しいでしょう。
練習設備も充実しており、全長約260ヤードのドライビングレンジ、アプローチ・バンカー練習場、パッティンググリーンが完備されています。ラウンド前に十分な暖機運転をしてから難関コースに挑戦できます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
名匠・井上誠一氏が設計したゴルフコースは、豊かな自然が活かされた景観美と高い戦略性が魅力です。関東地方にはその設計理念が息づくコースが多くございますので、お好みのコースを見つけて、ぜひ挑戦してみて下さい。

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