約50年もの歳月をコース設計に注いだゴルフ場設計界の巨匠・井上誠一氏は、日本全国に幾多の名コースを造り上げています。その地の自然を活かした造形の美しさと高度な戦略性が彼の設計の魅力となっており、多くのファンの心を鷲掴みにしています。本記事では関西地方で井上誠一氏が設計したゴルフ場をまとめています。ぜひ、次回ラウンドするゴルフ場選定にお役立てください。

大阪府にある井上誠一設計のゴルフ場まとめ

大阪府にある「枚方カントリー倶楽部」

大阪府枚方市にある枚方カントリー倶楽部は、名匠・井上誠一氏が設計を手掛け、1959年9月に開場しました。OUT、INの2コース18ホールパー72で構成されており、バックティーからの全長は6,929ヤードとダイナミックな距離を誇ります。コースレーティングも74.6と府内屈指の難度で、1964年には日本プロゴルフ選手権が開催された実績も有します。井上誠一氏が記念行事でラウンドをした際には、「どこも手直しするところはない」と自画自賛したというエピソードもあるほどの完成度となっています。
緩やかなアンジュレーションがかかった丘陵コースは、十分な飛距離と豊かな戦略性を持ち併せています。全体的にフェアウェイは広く、OBの心配はそれほど必要ありませんので、伸び伸びと攻めていくことができます。難関となるのはショートホールで、総じて距離があり正確なロングショットが求められます。
練習設備も充実しており、全長約230ヤードの打撃練習場、アプローチ・バンカー練習場、パッティンググリーンが完備されています。万全の準備を整えてからラウンドに臨むことができます。

大阪府にある「茨木カンツリー倶楽部」

大阪府茨木市にある茨木カンツリー倶楽部は、1925年に開場した大阪府で最も古い歴史を持つ名門ゴルフ場です。ダビッド・フード氏が設計した東コース、井上誠一氏が設計した西コースの計36ホールで構成されている大型コースとなっています。両コースともに多くの公式競技開催実績を持つ難関となっており、高い知名度を誇ります。
名匠・井上誠一氏が手掛けた西コースは、バックティーから7,407ヤードの総距離を有し、地形の持つうねりが活かされた設計となっています。池やバンカーも効果的に配置されており、安易な攻めは許されません。西コースの名物ホールは18番のパー5です。フルバックティーからは565ヤード、レギュラーティーからでも525ヤードの距離がある豪快なフィニッシングホールとなっています。フェアウェイ右サイドにはバンカー、左サイドには大きな池があり、戦略上のポイントとなります。
茨木カンツリー倶楽部は伝統的な運営スタイルを貫く名門ゴルフ場ですので、ビジターの方がラウンド機会を得るためには、会員の同伴または紹介が必要となります。敷居が高いからこそ、ぜひともラウンドしてみたいものですね。

滋賀県にある井上誠一設計のゴルフ場まとめ

滋賀県にある「瀬田ゴルフコース」

滋賀県大津市にある瀬田ゴルフコースは、プリンスホテルグループが保有運営するゴルフ場です。琵琶湖や比叡山を望む丘陵地にそれぞれ18ホールの東コース、西コース、北コースが展開されており、計54ホールを有する超大型ゴルフコースとなっています。名匠・井上誠一氏がデザインしたのは東と北の2コース。どちらも豊かな戦略性を持つ本格派のチャンピオンコースとなっています。
東コースは砲台グリーンの攻略がスコアのカギを握っており、打ち上げを加味したショットの距離感が重要となります。ラウンド中に使用する乗用カートにはGBSナビが完備されていますので、初見でも安心です。さらに、リーダーズボード機能も搭載されており、コンペにももってこいとなっています。
北コースは池とバンカーの大胆な配置が特徴です。正確なショット無くしては、攻略することは難しいでしょう。2018年には「TOTOジャパンクラシック」の舞台となっており、女子プロによる熱い戦いが繰り広げられました。北コースは原則キャディー付きでのラウンドスタイルが基本となっています。自組、他組ともにプレーがスムーズに進行しますので、コース攻略に集中できます。接待の際にもオススメです。

兵庫県にある井上誠一設計のゴルフ場まとめ

兵庫県にある「西宮カントリー倶楽部」

兵庫県西宮市にある西宮カントリー倶楽部は、兵庫県で唯一、井上誠一氏が設計を手掛けたゴルフ場です。六甲山系の東端に位置しており、雄大な山々の景観を背に開放感のあるラウンドを楽しむことができます。
コースは盆地状の地形に展開されていますので、全体的にフラットでアップダウンは少なめです。OUTコースは中央に仁川が流れており、箱庭風のムードを持ちます。四方を池に囲まれたアイランドグリーンや池越え、川越えといったトリッキーなホールが続きます。INコースはオーソドックスな造りながらも、コンパクトに設計されたフェアウェイと要所に配置されたバンカーが戦略性を高めています。
名物ホールは、OUTコース5番パー4。レギュラーティーからでも384ヤードの距離があり、第2打はフェアウェイを横切っている川越えショットが待ち受けています。ハンディキャップ1の最難関ホールとなっており、前半の鬼門となる名物ホールです。

まとめ

関西地方にある井上誠一氏が設計したゴルフ場をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?難関コースばかりですが、どこに行ってもきっと素敵なラウンド体験ができると思いますよ。ぜひ、足を運んでみて下さい。

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