ダイナミックな自然を活かしたアンジュレーションと効果的に配置されたハザードが特徴の名匠・上田治氏は日本各地で多くのゴルフコースをデザインしています。本記事では中国地方にある上田氏設計のゴルフ場をご紹介していきます。ぜひ、次回ラウンドするゴルフ場選定にお役立てください。
広島県にある上田治が設計したゴルフ場
広島県にある「広島カンツリー倶楽部八本松コース」
広島県東広島市にある広島カンツリー倶楽部八本松コースは、名匠・上田治氏が設計を手掛け、1955年に開場しました。60年以上の歴史と伝統のある中国地方屈指の名門コースとなっています。
名匠が設計したコースは深い松林によってセパレートされており、全体的に距離が長いホールが多く、ハザードも厳しく配置されています。OUTコースはフラットでフェアウェイも広くストレートなホールが多いので、豪快なショットを楽しむことができます。INコースは、全体に大きなうねりがあり、池越え、ドッグレッグなどトリッキーな造りのホールも含まれます。名物ホールはINコース16番、距離のある左ドッグレッグのロングホールです。グリーンは砲台になっており、3段のアンジュレーションがありますので、パッティングやアプローチの読みと技術も試されます。バックティーからのコース全長は堂々の7,035ヤード、コースレーティング75.6を誇ります。「日本女子オープンゴルフ選手権」、「日本シニアオープンゴルフ選手権」など多くの競技大会が開催された実績も有します。
当コースは厳しい会員制が敷かれており、ビジターの方がラウンド機会を得るには会員の同伴または紹介が必要となります。少々ハードルは高いですが、ぜひとも一度ラウンドしてみたい名門コースですね。
山口県にある上田治が設計したゴルフ場
山口県にある「宇部72カントリークラブ阿知須コース」
山口県山口市にある宇部72カントリークラブ阿知須コースは、名匠・上田治氏が設計し、1960年に開場しました。コースを造成する際の伐採を最小限にとどめて、森の自然美が追及されています。各ホールは緑深い木々に隔てられており、大自然の中でプレーするゴルフの醍醐味を味わうことができます。
フェアウェイは広く、バックティーからは7,170ヤードの距離があります。OBを気にせず大胆に打っていける場面も多いので、飛ばし屋の方にとっても大変魅力的なレイアウトとなっています。OUTコースは400ヤード以上のミドルホールが多く、距離のあるセカンドショットの精度が攻略のカギとなります。池が絡む8番パー3、9番パー5も難関ホールとなってプレイヤーの前に立ちはだかります。
INコースは13番が400ヤード超のミドルホールです。左ドッグレッグですので、ドライバーショットの狙いどころが重要となります。11番はクラブの名物ホール、レギュラーティーからでも570ヤードの距離があるロングホールです。3打目をなるべく短いクラブで打つために、セカンドショットで距離を稼いでおきたいところです。
当コースは練習設備も充実しています。全長240ヤード・17打席のドライビングレンジ、アプローチ練習場、バンカー練習場、パッティンググリーンが完備されています。ラウンド前に入念なウォーミングアップができるので、スロースターターの方でも安心です。
山口県にある「下関ゴルフ倶楽部」
山口県下関市にある下関ゴルフ倶楽部は、日本海を望む高台にあるシーサイドコースです。1952年に設立された川棚温泉ゴルフ倶楽部が前身で、1956年に下関ゴルフ倶楽部として開場しています。60年以上もの歴史を誇る名門コースとして多くのゴルファーに親しまれています。
名匠・上田治氏が設計を担当しており、バックティーからのコース距離6,944ヤード、コースレーティング75.0を誇る県内でも屈指の難関コースとなっています。1991年、2002年には「日本オープンゴルフ選手権」の舞台となり一流選手による熱戦が繰り広げられました。
コースは松林でセパレートされており、地形を活かした適度なアップダウンがあります。OUTコースはフェアウェイにアンジュレーションがあり、一打ごとにボールのライも変化します。倶楽部の名物ロングホールからのスタートとなり、響灘の雄大なオーシャンビューを見ながら素敵な一日への期待を膨らませることができます。
INコースはOUTに比べてフラットなホールが多い一方で、池越えやドッグレッグなど地形の変化に富んでいます。コース幅も絞られているので正確なショットが求められ、スリリングな展開がプレイヤーを熱くします。全長250ヤードのドライビングレンジが完備されていますので、ショットの感覚をチェックしてからラウンドに臨むのがオススメです。
鳥取県にある上田治が設計したゴルフ場
鳥取県にある「大山ゴルフクラブ」
鳥取県伯耆町にある大山ゴルフクラブは、雄大な大山のすそ野に抱かれた丘陵・林間コースです。日本のベスト100コースに選出された実績もあり、全国的にも知名度の高い名門コースとなっています。全ホールから大山と日本海を望む絶好のロケーションの中で開放感のあるラウンドを楽しむことができます。樹齢100年の赤松が存在感を放ち、戦略性においても変化を与えています。
名匠・上田治氏が設計した18ホールにはプレイヤーを考えさせる仕掛けが随所に施されており、これまでにないラウンド体験を得ることができます。バックティーからのコース全長は7,167ヤード、コースレートは堂々の75.4となっており、県内でも屈指の難度を誇ります。
OUTコースの難関は6番のロングホールです。右にドッグレッグしており、セカンドショットが80ヤードの谷越えとなるメンタルホールとなっています。INコースは全体的に距離があり、総じて難度が高いホール構成。右前方に大山を望む15番は景観が素晴らしいミドルホールで、2段グリーンになっているので慎重な攻めが必要です。
鳥取県にある「米子ゴルフ場」
鳥取県米子市にある米子ゴルフ場は、潮風と青松に囲まれた海浜林間コースです。コース設計は日本を代表する名匠・上田治氏が担当しており、用地の特性と人口のハザードが調和した戦略設計となっています。
OUTコースはフラットな地形ながらも微妙なアンジュレーションによって変化が加えられています。3つの池が戦略上のポイントとなり、コースを引き締めています。INコースはフェアウェイの幅がたっぷり取ってあり、多少のフックやスライスは許容されるので豪快なショットを楽しむことができます。名物ホールはOUTコース6番、池越えのショートホールです。グリーンは3段になっていますので、ワンオンしても一筋縄では攻略できない難所となっています。
当コースは付帯設備も充実しており、口コミでも高い評価を獲得しています。やさしい自然光が注ぎ開放的な雰囲気を持つクラブハウスは、全面ガラス張りで美しいコースが見渡せます。レストランもコースに面しており、正面に大山を眺望する見事な景色とともに絶品ランチを堪能できます。練習設備はアプローチ練習場、バンカー練習場、パッティンググリーンが完備されています。スコアメイクのために大変重要となるショートゲームの感覚を養ってから戦略性たっぷりのコースに挑むことができます。
まとめ
中国地方にある上田治氏設計のゴルフ場をまとめてきましたが、いかがでしたでしょうか?十分な戦略性を有する難関コースばかりですが、皆さまのゴルフ上達のためには絶好のフィールドです。名匠の知略が詰まったコースへぜひ足を運んでみて下さい。
合わせて読みたい・有名ゴルフ場設計家特集
幾多の大記録を打ち立て、ゴルフ界で帝王と言われるジャック・ニクラウス氏は、ゴルフ場の設計家としても多大な功績を残しています。このページでは、ジャック・ニクラウス氏が設計した下関ゴールデンゴルフクラブ、彼の息子であるジャック・ニクラウスJr.氏が設計した山陽ゴルフ倶楽部の魅力をまとめています。
日本のゴルフ場設計の第一人者である井上誠一氏は、日本全国で多くのコース設計を手掛けています。その土地の特性を理解し、景観美と戦略性の高さを追求して一切の妥協もないコースを造り上げることで有名です。本記事ではそんな井上誠一氏が中国地方で唯一設計した新山口カンツリー倶楽部の魅力をご紹介していきます。
日本が誇る名設計家である上田治氏は西日本を中心に多くのゴルフ場をデザインしてきました。造園手法である「借景」を取り入れた景観と造形の美しさ、ダイナミックなハザードが彼の設計の特徴です。本記事では上田治氏が関西地方で設計した20のゴルフ場の魅力をまとめています。ぜひ、次回ラウンドするゴルフ場選定にお役立てください。
この記事では関西地方にあるジャック・ニクラウス氏設計のゴルフ場をご紹介していきます。世界的な名プレイヤーとして帝王の異名をもつジャック・ニクラウス氏。彼の知略と経験を活かしてデザインされたコースは、世界中で高い評価を獲得しています。ぜひ次回ラウンドするゴルフ場選定にお役立てください。
本記事では関西地方で井上誠一氏が設計したゴルフ場をまとめています。自然を活かした造形の美しさと高度な戦略性が彼の設計の魅力となっており、多くのファンの心を鷲掴みにしています。ぜひ、次回ラウンドするゴルフ場選定にお役立てください。
本記事では、名匠・上田治氏が中部地方で設計を手掛けたゴルフ場をまとめています。巨匠・井上誠一と並び称される設計家である上田治氏は、自然をダイナミックに活かしたデザインに定評があります。
ゴルフ場設計家の上田治氏は豪快でダイナミックな作風に定評があり、日本を代表する名匠です。本記事では甲信越地方で上田治氏が設計した「塩嶺カントリークラブ」「長岡カントリー倶楽部」をご紹介します。次回ラウンドするゴルフ場選定にぜひお役立てください。