東海三県の内で、最もリゾート色が強い三重県。伊勢志摩や南紀の海洋リゾートだけに留まらず、数々の名門ゴルフ場があることでも知られています。今回は、その三重県のゴルフ場から、レギュラーティーでコースレーティング※1が70以上&スロープレーティング※2129以上の難易度の高いゴルフ場を厳選してご案内します。

猛者の称号を極めたいゴルファーの皆さん、ぜひ挑戦をお待ちしています。

※1:コースレーティング
ハンディ0のゴルファーにとって、当該コースがどれほどの難易度を持っているか示す数値。日本では、JGA(日本ゴルフ協会)が持つ算定方法に基づいて判定される。平均的な難易度は65で、70を超えると難コース。

※2:スロープレーティング
コースレーティングがスクラッチプレイヤーを基準にしているのに対し、ビギナーから上級者までを対象に、プレー結果を平均値化し、初心者に不利にならないよう傾斜化して数値化したもの。アメリカで2000年代初期からスタートし、日本でも2014年(平成26年)より「USGAコースレーティング」の名で採用され始めた。平均値は113で、125以上は超難関コースと言われる。

三重県で難しいゴルフ場特集/コースレート・スロープレートの高い上級者向けコース

「水の魔術師」小林光昭氏設計の水をモチーフにした戦略性の高いコース「阿山カンツリー俱楽部」

1992年(平成3年)開場の当コースは、全18ホール。最難関はOUT/INのメイングリーン。レギュラーティーから全長6,489ヤード、パー72、コースレーティング71.6、スロープレーティング136です。
アクセスは、名阪国道・壬生野インターチェンジより車で約25分(大阪側)、新名阪高速・甲南インターチェンジより車で約20分(京都側)、伊賀鉄道・伊賀上野駅よりタクシーで約40分(本数少ない・注意)、近鉄大阪線・伊賀神戸駅【特急停車】経由で向かうと便利です。

ウォーターハザードを巧みに利用したコース造りで名高い、小林光昭氏が設計したコースです。18ホールの半分以上が「水絡み」という凄さ。かなりのプレッシャーですが、その分、球筋ははっきりしています。クラブコントロールを定めてしっかりパーセーブと行きましょう。

アマチュア大会の聖地と言われ、「第104回日本アマチュアゴルフ選手権」が開催予定「伊勢カントリークラブ」

1965年(昭和40年)開場の当コースは、全18ホール。最難関はOUT/INのベントグリーン。レギュラーティーから全長6,227ヤード、パー72、コースレーティング70.9、スロープレーティング134です。
アクセスは、伊勢道・玉城インターチェンジより車で約10分、近鉄志摩線・松阪駅よりタクシーで約20分(特急停車駅)です。

伊勢志摩国立公園の玄関口に、名匠・井上誠一氏の手で完成された名コース。開場記念のコンペで、井上氏は17番(142ヤード&パー3)でホールイン・ワンを記録。グリーン横に植えられた記念樹は、半世紀の時を経ても今なお猛者達を温かく迎えています。
コースのあらゆる要素(打ち上げ&降ろし・池越え&谷越え・尾根通りなど)を盛り込んだ同コースは、「ゴルフを学ぶ上での基礎全てを備えたコース」と高評価。それ故かアマチュア競技に頻繁に使われ、2019年には「日本アマチュアゴルフ選手権」開催場に選出されました。
井上誠一氏メモリアルコースと言える同コース。周囲にスーパーコースが続々と開場する中、同コースでツアー競技が開催されることを祈らずに居られません。

本格的ツアー開催も可能な戦略的な西コース「亀山ゴルフクラブ」

1975年(昭和50年)開場の当コースは、全36ホール。最難関は西コースのベントグリーン。レギュラーティーから全長6,297ヤード、パー72、コースレーティング71.1、スロープレーティング132です。
アクセスは、東名阪道・亀山インターチェンジより車で約10分、JR関西線・亀山駅よりタクシーで約20分です。

開場時は「セントレジャーゴルフクラブ亀山」と名乗った同コース。東京ドーム系列の開発会社がオープンさせました。その後変遷を経て、現在はPGM傘下のコースとなっています。
西コースは、本格ツアー競技対応の設定。300ヤードクラスの中距離ホールが続き、林越えや池越えのショートに500オーバーのお化けホールが絡むハードな設定。直線的なホールは殆どないので、球筋はしっかり見極めておく必要がありそうです。

約10年間全米女子プロツアー公式戦の開催場となった名門「近鉄賢島カンツリークラブ」

1969年(昭和44年)開場の当コースは、全18ホール。レギュラーティーから全長6,626ヤード、パー72、コースレーティング71.8、スロープレーティング130です。
アクセスは、伊勢道・伊勢西インターチェンジから車で約一時間、近鉄志摩線・賢島駅よりタクシーで約5分です。

関西民鉄の雄・近鉄が、リゾート事業のフラッグシップ的存在と位置付け、名匠・上田治氏設計の元で開場させた名門コースです。
伊勢志摩国立公園に隣接し、名勝・英虞湾を望む丘陵地に築かれた18ホール。絶景が楽しめ、アリソンバンカーなど名匠・上田治氏特有のトラップなど、トリッキーなラウンドが楽しめます。加えて同コースは、日本で唯一全米女子プロゴルフツアーの公式戦会場となった場所。ミズノクラシック&TOTOジャパンクラシックで、世界の猛女たちが激突したコースです。世界のトップ達が戦った「歴史の重み」を感じながら、アンダーパーを目指して果敢に挑んで下さい。

井上誠一氏設計の三重県第二位のコースレーティングを誇る「桑名カントリー倶楽部」

1960年(昭和35年)会場の当コースは、全18ホール。最難関はOUT/INのメイングリーン。レギュラーティーから全長6,784ヤード、パー72、コースレーティング72.5、スロープレーティング132です。
アクセスは、東名阪道・桑名インターチェンジより車で約10分、JR・近鉄桑名駅よりタクシーで約15分です。

三重県の猛者の方々が「三重県最強(最恐?)のコース」の話題で、必ず出て来るのが同コース。名匠・井上誠一氏が設計したコースの中で、最もコースレーティングが高いと言われています…但し黒ティですが(レギュラーティーでは県下第二位)。
レギュラーティーでも6,800ヤード近いお化けコース。18ホール中ショート4ホールを除き、残り全てが400ヤード越えの鬼ホール。加えてフェアウェイのアップダウンが、猛者達の体力を奪っていきます。同コースでプレーが決まったら、十分休養を取って、体力を充実させて向かいましょう。

関西・中部地方の猛者諸氏大喜びのロングヒッティングコース「グリーンハイランドカントリー倶楽部」

1975年(昭和50年)会場の当コースは、全27ホール。最難関は中/ベント右グリーン×西/ベントグリーン。レギュラーティーから全長6,220ヤード、パー72、コースレーティング70.2、スロープレーティング133です。
アクセスは、名阪国道・五月橋インターチェンジより車で約15分、近鉄大阪線・名張駅よりタクシーで約15分です。

3コース27ホールのゴルフパーク。創業会社から2005年(平成17年)オリックス・ゴルフ・マネジメントへ経営が移管されましたが、今なお関西・中部の猛者諸氏から「ロングヒッティングコース」として根強い支持を受けています。
特に中コースは400ヤード超えホールが3つあり、なかなか歯ごたえがあります。また西コースは、500ヤード越えホールが二か所。中×西の18ホールラウンドは、ある意味「死のラウンド」と言われています。

南国スタイルのアップダウンが少ない丘陵コース「グレイスヒルズカントリー倶楽部」

1999年(平成11年)開場の当コースは、全18ホール。レギュラーティーから全長6,492ヤード、パー72、コースレーティング72.0、スロープレーティング134です。
アクセスは、東名阪道・四日市インターチェンジより車で約5分、近鉄湯の山線・菰野駅よりタクシーで10分(本数少ない・注意)、近鉄名古屋線・四日市駅よりタクシーで約30分(特急停車駅)です。

1980~90年代にLPGAで大活躍した、塩谷育代プロ監修のコースです。女性ゴルファーの集客を意識したコース造りで、高低差の少ない丘陵スタイル。しかし、レギュラーティーで6,400ヤード越えの歯ごたえたっぷりの距離です。ティーショットで、いかにピンそばへ持って来れるかが、攻略のカギと言えましょう。
レストランメニューも、女性を意識した美しい盛り付け。中でも猛者達のソウルフードと言われる「とんてき」も、「とんてき御膳(1,836円/税別)」と言う名のおしゃれなランチとなって現れます。一食の価値ありです。

名匠・鈴木正一氏が手掛けた、第52回日本女子オープンゴルフ選手権開催予定のコース「COCOPA RESORT CLUB 白山ヴィレッジゴルフコース」

1990年(平成2年)開場の当コースは、全36ホール。最難関はクイーンコース。
レギュラーティーから全長6,351ヤード、パー72、コースレーティング70.4、スロープレーティング135です。
アクセスは、伊勢道・久居インターチェンジより車で約30分、近鉄大阪線・榊原温泉口駅より無料送迎バス約15分(8時~18時まで、12時台を除き毎時一本運転)です。

津市のゴルフ場銀座・青山丘陵の入口のゴルフ場銀座に位置する同コース。名匠・鈴木正一氏が腕を振るい1990年(平成2年)開場しました。
ゴルフ・スパ・ホテルを備える総合リゾートの走りとは言え、キング&クイーンの2コース36ホールは、LPGA認定のスーパーコース。毎年LPGAのプロテストクォリファイングトーナメントが行われています。2019年は、遂にLPGA日本女子オープン開催場の悲願が達成されます。各コースは丘陵ながらも山岳要素が入ったクセモノ。確かに、このコースで鍛えられれば、プロデビューしても他のコースが「屁のカッパ」に見えることでしょう。

名匠・鈴木正一氏設計、最新のベント芝採用でコース&グリーン共に超戦略的「COCOPA RESORT CLUB 三重白山ゴルフコース」

1986年(昭和61年)開場の当コースは、全18ホール。レギュラーティーから全長6,525ヤード、パー72、コースレーティング71.3、スロープレーティング129です。
アクセスは、伊勢道・久居インターチェンジより車で約30分、近鉄大阪線・榊原温泉口駅よりタクシーで約15分(駅前発の無料送迎バスは、白山ヴィレッジ行なので注意)です。

姉妹コースの白山ヴィレッジ開場から遡ること5年前、三重県初のゴルフリゾートとして誕生しました。コースの丘の上に立つ白亜のホテルは、当時大変な話題になったそうです。
スタート当初から400ヤード級の鬼ホールが続き、猛者の方々は、いきなり自慢の鼻をへし折られることでしょう。後半も、スタート3ホールは地獄のドッグレッグ・ミドル。なめて掛かれば、痛い目に遭うコースです。

海抜100メートルの丘陵地に築かれた3コース27ホールのゴルフパーク「榊原ゴルフ倶楽部」

1966年(昭和41年)開場の当コースは、全27ホール。最難関は南コース×東コース。レギュラーティーから全長6,457ヤード、パー72、コースレーティング72.0、スロープレーティング138です。
アクセスは、伊勢道・久居インターチェンジより車で約20分、近鉄大阪線・榊原温泉口駅よりタクシーで約15分です。

ゴルフ場設計&施工大手・オオバが手掛けたゴルフパーク。元の名は三重中央カントリー倶楽部でしたが、2012年(平成20年)運営会社が破綻。翌年現在の運営会社へ引き継がれ、現名に改名されました。
元々は2コース36ホールでしたが、2014年(平成26年)に9ホールを閉鎖し、新たに3ホール27コース体制でスタートしました。
開場以来、丘陵ながらアンジュレーションが効いたコースとして有名です。ボールの置き位置が定まらず、アイアンショットを乱すとなかなか大変。フェアウェイ上の現状を把握し、先の状況を読み取ることで乗り切りましょう。

県下最大級の3コース54ホールのゴルフパーク「鈴鹿カンツリークラブ」

1974年(昭和49年)開場の当コースは、全54ホール。最難関は西コースのベントグリーン。レギュラーティーから全長6,294ヤード、パー72、コースレーティング70.6、スロープレーティング132です。
アクセスは、名阪国道・関インターチェンジより車で約10分、JR関西線・亀山駅よりタクシーで約15分です。

名匠・加藤福一氏が設計担当した、県下有数のゴルフパーク。三重県下は元より、東海地方各地や関西・中国方面の猛者の方々も訪れるそうです。
最難関の西コースは、フラットながらグリーン周りのガードバンカーに悩まされそうです。

タフな長距離コースとグリーンに高い評価「タートルエースゴルフ倶楽部」

1992年(平成4年)開場の当コースは、全18ホール。レギュラーティーから全長6,500ヤード、パー72、コースレーティング71.5、スロープレーティング134
アクセスは、名阪国道・関インターチェンジより車で約5分、JR関西線・亀山駅よりタクシーで約10分となっています。

コースは、神経質なハザード設定で有名な小笹昭三氏の設計で、ダイワハウス傘下のコースです。交通至便な位置のため、遠く北陸や中国地方の猛者達も、同コースを訪ねるケースが多いと言います。
青山丘陵から紀伊山地へと続く険しい山岳地でありながら、高低差が僅か20メートルしかないほぼフラットな18ホール。とは言え、レギュラーティーで6,500ヤードとお化けホール。普段クラブを振り慣れてないゴルファー諸氏には、地獄のラウンドとなるでしょう。体作りは、ちゃんとしておいた方が無難です。

PGA東建ホームメイトカップ開催コース「東建多度カントリークラブ・名古屋」

1992年(平成4年)開場の当コースは、全18ホール。レギュラーティーから全長6,662ヤード、パー72、コースレーティング71.6、スロープレーティング132です。
アクセスは、東名阪道・桑名東インターチェンジより車で約20分、養老鉄道・多度駅よりタクシーで約10分(本数少ない・注意)、近鉄&JR桑名駅よりタクシーで約30分(近鉄特急・停車駅)です。

マンション&アパート建設大手・東建コーポレーション傘下。毎年PGAツアー開幕戦・東建ホームメイトカップの開催場として広く知られています(2019年は4月18~21日に開催予定)。
地元三重出身で、隠れた名設計家と言われる海津康志氏の名作と言われます。国内初めてバックティーで、7,000ヤードを採用したコースとしても知られ、JGTO(ゴルフツアー機構)とLPGAの両方から「ツアー開催認定コース」の認定を受けています。
ツアー認定コース故に、コースメンテナンスは国内最高との評価も。口コミには「球の走り方が全く違う」「冬でも真緑のグリーンはここだけ」と絶賛されています。

全米ゴルフ場設計家協会の会長を務めた、ダミアン・パスクーツオ氏監修のコース「TOSHIN Princeville Golf Course」

1991年(平成3年)開場の当コースは、全18ホール。レギュラーティーから全長6,378ヤード、パー72、コースレーティング70.2、スロープレーティング131です。
アクセスは、伊勢道・芸濃インターチェンジより車で約15分、近鉄大阪線・榊原温泉口駅よりタクシーで約10分です。

旧名称は津ゴルフ倶楽部。2008年(平成20年)、不動産大手・トーシンパートナーズ傘下となりました。
アメリカンスタイルの、フラットで豪快なティーショットを楽しめます。とは言え、コース右サイドはOB設定&風の影響を受けやすいと説明あり。できるだけコース左側を狙った攻め方で、確実に刻んで行きましょう。

知将ビッグ・スギが繰り出す27ホール「ナガシマカントリークラブ」

1991年(平成3年)開場の当コースは、全27ホール。最難関は南コース×西コースのベントグリーン。レギュラーティーから全長6,685ヤード、パー72、コースレーティング71.7、スロープレーティング129です。
アクセスは、東名阪道・桑名インターチェンジより車で15分、近鉄&JR桑名駅よりタクシーで約30分です。

鈴鹿の峰へ続く多度山麓に広がる3コース27ホール。東海最大の温泉リゾート・ナガシマリゾート傘下のコースは、知将ビッグ・スギこと杉本英世プロが手掛けたコース。「14本のクラブを使って戦う」とのキャッチコピーは、正統派ながら常に「考えるゴルフ」を強調するビッグ・スギならではのコースではないでしょうか。
県下では珍しいキャディー付きのフルサービス。口コミには「久々にブルジョワ気分でゴルフできました」などの記載も。コースの質だけでなく、サービスの質も最上級でしょう。

関西スタイルの丘陵コース「名張カントリークラブ」

1964年(昭和39年)開場の当コースは、全18ホール。最難関はOUT/INのメイングリーン。レギュラーティーから全長6,610ヤード、パー72、コースレーティング71.4、スロープレーティング133です。
アクセスは、名阪国道・上野インターチェンジより車で約30分、近鉄大阪線・桔梗が丘駅よりタクシーで約10分です。

青山丘陵の西端にある同コース。かつて協和建設を筆頭に、ゴルフ場経営にも乗り出していた私市グループの総帥・浅川吉男氏の設計によるものです(注・同コースは、開業以来私市グループと関係はない)。
東京五輪開幕の年に開場し、以来半世紀以上に渡って多くの猛者達の支持を受けて来ました。関西スタイルの起伏に富んだコース設定の面白さも去ることながら、同コースには驚きのトラップが山盛り。
中でも名物なのは、INコース13番ホール(395ヤード&パー4)。ほぼ200ヤード池越えのティーショットが猛者達を待ち受けます。加えて、グリーンも砲台と何ともオソロシイ設定。腕に自慢があれば、270ヤードぶっ飛ばしでグリーン下へとの考えもありですが…。

レギュラーティーで6,700ヤード越え!県下トップ5入りのお化けコース「西日本セブンスリーゴルフクラブ」

1973年(昭和48年)開場の当コースは、全18ホール。レギュラーティーから全長6,724ヤード、パー72、コースレーティング71.9、スロープレーティング130です。
アクセスは、伊勢道・一志嬉野インターチェンジより車で約5分、近鉄大阪&名古屋線・伊勢中川駅よりタクシーで約10分です。

レギュラーティーで県下トップ5に入るお化けコース。何せ、あの東建多度を100ヤード上回っているのですから…。さすがは、数々のビックリコースを作り上げた加藤福一氏の成せる業と言えましょう。
加えて、OUTコース4番とINコース12番のパー3ショートホールは、いずれも池越え&ワンオン必至です。2つのショートを含め、同コースでは自分の力量より少し大きめのクラブを使うことが、攻略のカギと言われます。

レギュラーティーでコースレーティング72.1と県下NO.3の難易度「フォレスト芸濃ゴルフクラブ」

1991年(平成3年)開場の当コースは、全18ホール。レギュラーティーから全長6,615ヤード、パー72、コースレーティング70.8、スロープレーティング132です。
アクセスは、名阪国道・関インターチェンジより車で約5分、JR関西線・亀山駅よりタクシーで約20分です。

旧名称はJゴルフ芸濃。東京建物傘下のコースでした。2009年(平成21年)にアコーディア傘下入りで、パブリックコースに生まれ変わりました。
前述のタートルエースゴルフ倶楽部を設計した小笹昭三氏作。神経質なコースがお好きなのか、同コースもご多分に漏れずウォーターハザードやバンカーがてんこ盛り。中でもINコース最初の10番(588ヤード&パー5)は、500ヤード越えの「お化けホール」に加え、S字コース(右ドッグとの解説もあるがS字)。更に左右両サイドにウォーターハザードと…。思わず「鬼!」と叫びたくなりますね。

「水の魔術師」小林光昭氏らしい、水が主人公のゴルフコース「エクセレントゴルフクラブ 伊勢大鷲コース(旧 富士OGMエクセレントクラブ 伊勢大鷲コース)」

1998年(平成10年)開場の当コースは、全18ホール。レギュラーティーから全長6,534ヤード、パー72、コースレーティング71.3、スロープレーティング129です。
アクセスは、伊勢道・久居インターチェンジより車で約10分、近鉄&JR・津駅よりタクシーで約20分(名古屋方面より)、近鉄大阪線・榊原温泉口駅よりタクシーで約20分(大阪方面より)です。

旧名称の「富士エクセレント倶楽部伊勢大鷲コース」を聞いて、「はっ」とされたあなたは猛者です。2001年(平成13年)、同コース上でタイガー・ウッズプロと丸山茂樹プロによるチャリティマッチ(ゴルフ巌流島)が行われたことは、猛者の皆さまなら常識の範疇ですよね(笑)。
残念ながら長引くゴルフ不況には勝てず、2005年(平成17年)にオリックス・ゴルフ・マネジメント傘下となりました。
しかし、「水の魔術師」小林光昭氏が作り上げた「ウォーターワールド」とも例えられる水が主役の18ホールは、今も健在。6ホールが池絡みと言う「池ポチャアレルギー」の方には耐えられない設定ですが(笑)、その光景には思わずうっとりするかもしれません。

奇才・保田与天氏設計、エリア屈指の秀逸コース「三重カンツリークラブ」

1960年(昭和35年)開場の当コースは、全18ホール。最難関はOUT/INのメイングリーン。レギュラーティーから全長6,289ヤード、パー72、コースレーティング70.3、スロープレーティング138です。
アクセスは、東名阪道・四日市インターチェンジより車で約20分、近鉄湯の山線・湯の山温泉駅よりタクシーで約5分(観光シーズンには大阪・名古屋より臨時直通特急の運行あり)です。

名峰・御在所岳の麓に、奇才・保田与天氏の設計により誕生したコース。しかし開場後、同コースは戦場と化しました。その理由は「魔の12番」…猛者なら誰でも知っている「ゴルフコース界の二百三高地」。455ヤード、パー4ですが、見た目以上に距離感があり、加えてグリーン上の芝目が厳し目。見た目には、どちらに傾斜が掛かっているか&芝目はどちらかが判断できません。正に「難攻不落」の同ホール。玉砕覚悟で、果敢に正面突撃しましょう。

日本ドラコン協会による「世界ドラコン選手権日本大会」の開催場「三鈴カントリー倶楽部」

1976年(昭和51年)開場の当コースは、全18ホール。最難関はOUT/INのコーライグリーン。レギュラーティーから全長6,555ヤード、パー72、コースレーティング70.8、スロープレーティング129です。
アクセスは、東名阪道・鈴鹿インターチェンジより車で5分、近鉄名古屋線・近鉄四日市駅よりタクシーで約40分です。

鈴鹿山脈の麓に広がる丘陵地を利用したコース。関西スタイルの起伏が激しい18ホールは、林で完全にセパレートされています。但し、ティーショットをヘマすれば「即OB」ですのでご注意を。
後半に3つの500ヤード越え「お化けホール」が控えるだけに、スコアメイクはできるだけ前半で済ませたいところですね。
ところで同コースは、日本プロドラコン協会主催の世界ドラコン選手権日本大会の開催場です。毎年腕に覚えのある猛者たちが、果敢にぶっ飛ばすその様は、正しく同コースが「猛者達の聖地」と呼ばれる所以でしょうか。

名匠・上田治氏が自ら設計を名乗り出た「名四カントリークラブ」

1966年(昭和31年)開場の当コースは、全18ホール。レギュラーティーから全長6,485ヤード、パー72、コースレーティング71.6、スロープレーティング132です。
アクセスは、東名阪道・四日市東インターチェンジより車で約5分、近鉄名古屋線・近鉄四日市駅よりタクシーで約15分です。

…これはゴルフ場そのものだ。設計は私がやりましょう…
同コースがまだ予定地だった頃、運営会社に乞われ訪れた名匠・上田治氏が、予定地を見るなり自ら設計することを快諾した伝説のコースとして知られています。
「初心者には優しく、上級者には挑戦的に…」という上田氏の魔法が掛けられた18ホール。殆どのホールが打ち下ろしで、レギュラーティーからの第一打はストレスフリーで爽快な打ち心地。しかし、一度バックティーからティーショットを放とうとすれば、両サイドの松林がハザードとなって圧迫を掛ける…これぞ上田マジックの正体だったのです。レギュラーティーとて、ホールによっては同様のマジックに戸惑うこともあります。

ゴルフ界の三翁(ドン杉原・ビッグスギ・内田繁)が手掛けた夢のコース「メナードカントリークラブ青山コース」

1977年(昭和52年)開場の当コースは、全18ホール。最難関はOUT/INのメイングリーン。レギュラーティーから全長6,517ヤード、パー72、コースレーティング71.4、スロープレーティング129です。
アクセスは、伊勢道・久居インターチェンジより車で約1時間(名古屋より)、名阪国道・上野東インターチェンジより車で約40分(大阪より)、近鉄大阪線・伊賀神戸駅よりタクシーで約25分(特急停車)です。

室生赤目青山国定公園の中にあり、標高600メートルに位置する同コース。夏は避暑とゴルフを両方楽しむ猛者達でごった返します。
ゴルフ界に燦然と輝く三人の名翁、ドン杉原(故杉原輝夫プロ)・ビッグスギ(杉本英世プロ)・内田繁プロが結集して作り上げた18ホール。その最大の特徴は、とにかく長いホールとバンカーの絶妙な配置。中でも、バンカー位置に関しては「どこからか見ているんじゃないだろうか」と思わせる程、絶妙に絡んでくるのです。バンカーを外そうとすれば、愛球はOBか「キンコンカンコン」と音を立てる始末。やはり、ただモノではないコースと言えましょう。

名匠・上田治氏設計の二度の日本プロ開催に輝く名門「四日市カンツリー倶楽部」

1959年(昭和34年)開場の当コースは、全18ホール。最難関はOUT/INのメイングリーン。レギュラーティーから全長6,930ヤード、パー72、コースレーティング73.7、スロープレーティング133です。
アクセスは、東名阪道・四日市東インターチェンジより車で約5分、近鉄名古屋線・近鉄富田駅よりタクシーで約15分、特急利用の場合は、近鉄四日市駅よりタクシー利用(約15分)です。

名匠・上田治氏は、時に鬼になることでも有名です。前述の名四カントリークラブで見せた猛者達への思いやりとは対照的なのが、同コースの「鬼レート」。レギュラーティーでコースレーティング73.7は、断トツの県下NO.1…いや全国トップ10クラス。あの東建多度カントリークラブや名古屋ゴルフ倶楽部ですら71~72辺り。その厳しさ故、日本プロゴルフ選手権開場に二度選ばれる【1963年(昭和38年)&1994年(平成6年)】栄誉に浴したと言えます。
名峰・御在所岳に見守られながら、県下…いや全国有数の鬼コースで戦う中での昼食は、県下のクラブハウスレストランで一番美味しいと評判の「トンテキ」で元気をつけましょう。

アコーディア傘下・18ホール中14ホールが池絡みの「四日市の里ゴルフクラブ」

1988年(昭和63年)開場の当コースは、全18ホール。レギュラーティーから全長6,163ヤード、パー72、コースレーティング70.3、スロープレーティング131です。
アクセスは、東名阪道・四日市インターチェンジより車で約5分、近鉄名古屋線・近鉄四日市駅よりタクシーで約20分です。

旧名称はJゴルフ四日市クラブ。前述のフォレスト芸濃ゴルフクラブと共に、元は東京建物傘下のコースで、現在はアコーディア傘下のパブリックコースとなっています。
小笹昭三氏の設計ながら、珍しく池を配置した庭園型丘陵スタイルがテーマとなっています。18ホール中14ホールが池絡みで、どことなく京都の寺の庭を思わせる佇まい。しかし、池ポチャアレルギーの方には、戴けない悩み多きコースとなるでしょう。
車・公共交通からの便が非常に良く、口コミにも「どんどん行ってみたくなる」と書き込みが目立つのも、同コースの特徴です。

アコーディア傘下・山の斜面を利用した丘陵スタイル「ルート25ゴルフクラブ」

1995年(平成7年)開場の当コースは、全18ホール。レギュラーティーから全長6,338ヤード、パー72、コースレーティング71.7、スロープレーティング131です。
アクセスは、名阪国道・下柘植インターチェンジより車で約20分、JR関西&草津線・柘植駅よりタクシーで約40分です。

旧名称は伊賀ゴルフクラブ。設計者の服部彰氏は、戦略的ながらもまるで庭師が如く美観を大切にする方で、阿蘇大津ゴルフクラブ等数々の名コースを手掛けました。
鈴鹿山地の霊山西側を造成したコースは、山岳要素を含んだ丘陵スタイルながらも、高低差は適度。しかし、コース設定はあくまでタフ。ショートホールでも200ヤード前後の距離で、普段の感覚でショットを打つとショートになる恐れも。そして、最終18番はグリーン奥から左サイドが池&右サイドがバンカーと言う「いかにもハマって下さい」と言う設定です。球筋は前からだけですので、素直に打てば問題はありません。格好つけて欲を出さないことが重要です。

人呼んで“ゴルフコース界のお化け屋敷?”「六石ゴルフ倶楽部」

1978年(昭和58年)開場の当コースは、全27ホール。最難関は中コース×西コース。レギュラーティーから全長6,574ヤード、パー72、コースレーティング71.4、スロープレーティング135です。
アクセスは、東名阪道・桑名インターチェンジより車で約25分(朝は渋滞が激しいので、桑名東インターより迂回が無難)、三岐鉄道・阿下喜駅よりタクシーで約5分です。

能書きでおどろおどろしい言葉が出てしまいましたが (汗)、設計者が長谷川武治氏と小笹昭三氏と聞けば「はいはい…」と納得して頂けると思います(笑)。
県下でゴルフ場銀座の一つである、鈴鹿山脈北東側の丘陵地帯。そこにひっそりと息づく同コースは、県下の猛者の間で「知る人ぞ知る難コースの一つ」とか。特に中コース最終の9番は、レギュラーティーですら609ヤード&パー5…。「どうやって廻れって言うんだ!」との悲鳴が聞こえて来そうです。その他、西コースにも500ヤード越えの「お化け」が多数います。県下の猛者の間では「ゴルフコース界のお化け屋敷」と呼び方も少なくないとか。

まとめ

如何でしたでしょうか。スロープレーティング査定をまだ導入できていないコースもまだ多く、今後査定が進むにつれて、予想もしないコースが「難コース」として紹介される日も遠くないのではないでしょう。

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