“北海道”と聞いただけで広大な大地を連想する人も多いでしょう。ゴルフ場もゆったりとレイアウトされたコースが多く、地の利を感じます。
ティーイングエリアでの緊張感はある意味大事なことですが、プレッシャーがなくのびのびと思いっきり打てるコースの爽快感は何物にも代えがたい魅力がありますよね。ティーショットが上手くいけば気持ちよくセカンド地点へ進めますし、その後もグリーンでよっぽどやらかさない限りスコアはまとまり易いですよね。
そこで、今回は北海道の200ヶ所以上のゴルフ場の中から、フェアウェイの広いコースを取り上げてみました。OBしがちでお悩みの皆さま、ぜひご一読ください。
北海道でフェアウェイが広いゴルフ場
広くてフラットな27ホール「サンパーク札幌ゴルフコース」
1998年開場の北広島市富ヶ岡にある「サンパーク札幌ゴルフコース」は、PGMが保有・運営する27ホールの丘陵コースです。
フェアウェイが広く、コース内の高低差が4~5mとフラットで、レギュラーティーからの距離は、東コースが3,068ヤード、南コースで3,150ヤード、西コースは少し長めの3,305ヤードです。
土日祝日でも2サムの割増料金が掛からないリーズナブルなプランが多いのと、コース内へのカートの乗り入れ(状態によっては不可)ができるので女性やシニア世代にも人気があります。
交通アクセスが良く、最寄りの輪厚(わっつ)スマートインターチェンジからは車で3分。札幌中心部からでも道央自動車道で40分ほどです。新千歳空港からは、快速電車で北広島駅まで20分。そこからは、完全予約制のシャトルバスが運行されており、7分でコースに到着です。
日本女子オープン開催コース「樽前カントリークラブ」
アコーディア・ゴルフの運営による、1963年開場の「樽前カントリークラブ」は、苫小牧市錦岡にあり、道央自動車道・苫小牧西インターチェンジからは車で3分、新千歳空港からは同じく30分ほどです。
名匠上田治氏の設計によるフラットな27ホールの丘陵コースで、レギュラーティーからの距離は、南コースが3,175ヤード、中コースで3,340ヤード、北コースが3,195ヤードとなっています。
日本女子オープンが開催されたトーナメントコース(南→中)は、距離も充分あり、フェアウェイが広く、活火山の樽前山(標高1,041m)を間近に望む、北海道らしい雄大なコースレイアウトです。
キャディー付きの歩行スタイルと乗用カートによるセルフプレーの選択制で、多様なプランが楽しめます。
のびのび気楽にお得なセルフプレー「千歳カントリークラブ」
千歳市協和にある「千歳カントリークラブ」は、最寄りの道東自動車道・千歳東インターチェンジからは車で7分、新千歳空港からは車で30分と近いのですが、初めて行くときは、すぐそばにPGMの“新千歳カントリークラブ”があるので、案内看板に注意してください。
1974年に開場したゆるやかな丘陵コースで、フェアウェイが広く距離が長い「からまつコース」と、打ち上げ、打ち下ろし、谷越えのあるトリッキーな「しらかばコース」の対照的な計18ホールズです。
設計は、精密機械と呼ばれ、アマチュアの名選手として知られた三好徳行氏によるもので、計算しつくされたコースのレイアウトは飽きることなく、何度でも挑戦したくなるコースです。
平日の完全セルフプレープランは、総額4,000円で食事付きとリーズナブルで好評です。
トーナメント開催多数の名門コース「恵庭カントリー倶楽部」
1991年に開場した「恵庭カントリー倶楽部」は、千歳市と札幌市の中間にあたる恵庭市の盤尻にあり、新千歳空港からは車で35分ほど。道央自動車道・恵庭インターチェンジで降りて10分ほどで到着すると、門番がいる敷地入口で名前のチェックがあります。
富澤廣親氏の設計による27ホールの林間コースで、支笏(しこつ)コースは3,220ヤード、阿寒コースが3,204ヤード、摩周コースで3,202ヤードと、いずれもレギュラーティーからの距離としては長めです。
基本的にキャディー付きの徒歩プレーなので、乗用カートはオプションとなります。どのホールも比較的フラットで、フェアウェイが広く、コースメンテナンスが充分行き届いています。
北海道でも有数の高級名門コースなのでドレスコードの確認が必要です。
津軽海峡を望む絶景のロケーション「函館KGカントリークラブ」
函館市東山町の「函館KGカントリークラブ」は、1973年に開場した18ホールの丘陵コースで、晴れた日の市街地を見渡す、標高400mからの眺望はまさに絶景の一言です。
広いフェアウェイに、レギュラーティーからでも6,436ヤードと距離もあるので、戦略的要素を持つ手応え充分なチャンピオンコースです。
近年は、全乗用カートにGPSマーシャルナビが付いて、要望が増えるセルフプレーに対応しています。
函館空港からは車で30分掛からず、中心部のJR函館駅からも同じく30分ほどです。
天気次第ですが、INコースの17番は、日本3大夜景の名所と言われる函館山(標高334m)に向かって打ち下ろす名物ショートホールで、山から見る景色と市街地を挟み真逆なので、通称『裏』と呼ばれています。
平日廻り放題!食事付プランはコスパ最高!「大沼国際カントリークラブ」
北海道新幹線が乗り入れる、新函館北斗駅からは車で25分。大沼国定公園に隣接する鹿部町駒見にある「大沼国際カントリークラブ」は、函館空港から車で60分ほどに位置します。
1976年の開場で、白樺や落葉松(からまつ)にセパレートされた18ホールの丘陵コースですが、比較的フラットです。距離はレギュラーティーからでも6,710ヤードと長く、INコース最終18番は200ヤードを超す、名物ショートホールです。
活火山の駒ヶ岳(標高1,131m)の雄姿を望み、手入れの行き届いたコースはフェアウェイも広く、OBの心配が少ない、北海道らしい雄大なコースです。
人気のセルフ平日廻り放題はバイキングの食事付きで、4,000円から5,500円とコスパがよく、中には2.5ラウンドを遂行した体力自慢のプレイヤーもいるとか。
テレビ中継でお馴染みのトーナメントコース「ザ・ノースカントリーゴルフクラブ」
千歳市蘭越にある「ザ・ノースカントリーゴルフクラブ」は、道央自動車道・千歳インターチェンジから車で15分。支笏湖に向かう国道16号線沿いにあり、新千歳空港からも車で15分ほどです。
例年『長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップゴルフトーナメント』の開催コースとしても有名で、設計・監修は青木功氏によるものです。
高低差5mのフラットな丘陵コースは、国内でも数少ないオールベントのコースで、ふかふかの絨毯のようなフェアウェイは広く、遮る背の高い樹木が少ないせいか隣接のホールを見渡せ、広さを実感するでしょう。
レギュラーティーからの距離は6,040ヤードで、すべて乗用カートによるキャディー付きのプレースタイルのみとなっています。
OUTの7番ショートホールは、ティーイングエリアの目の前に大きなバンカーがあり、その中に北海道の形の花壇がある、名物ホールです。
風もハザードに!井上誠一氏の設計した「室蘭ゴルフ倶楽部」
室蘭市崎守町にある「室蘭ゴルフ倶楽部」は、道央自動車道・室蘭インターチェンジから車で2分と近く、新千歳空港からは車で60分ほどです。すぐ近くには登別温泉があり、小高い丘の上からは、その形から『白鳥湾』と呼ばれる室蘭港を見下ろします。
1966年、日本が誇る名匠井上誠一氏の設計により、現在の場所で18ホールの白鳥コースとして開場しましたが、その前身は古く、老舗の名門コースとして知られていました。
フェアウェイは広いですが、風もハザードとなり、グリーンはほとんどが砲台グリーンという、戦略性と多様性に満ちた名コースです。レギュラーティーからの距離は6,331ヤードと適度な長さです。
ゴルファー以外も利用できるレストランでは、ご当地名物で一番人気の“カレーラーメン”をご賞味ください。
原則キャディー付きプレーですが、セルフカートプレーにも対応しています。
まとめ
北海道でフェアウェイが広いゴルフ場をご紹介いたしましたが、気になるコースは見つかりましたでしょうか?
北海道ではお昼休憩を挟まないスループレーがほとんどで、距離が短めのコースでもホール間の移動が思いのほか長いことがあるので、乗用カートの有無が大事な点となりますので、その点もチェックしてみてください。
オススメは「函館KGカントリークラブ」で、こちらの【セルフ平日食事・送迎付プラン】は、旅行者限定の事前リクエストとなりますが、空港、駅などのいずれかの場所か、ホテルまでの送迎をしてくれて、総額8,000円というお得なプランです。ぜひ思い切りクラブを振って豪快なラウンドをお楽しみください。
合わせて読みたい・北海道のオススメゴルフ場
四季の移ろいがはっきりしている北海道のゴルフ場は、自然を相手とするゴルファーにとって大変魅力的なコースです。季節ごとに多彩な海の幸を楽しむことができるのも、3つの海に囲まれている北海道ならではの魅力と言えますね。この記事では北海道で宿泊プランが選べる7つのコースを取り上げています。
北海道の名門ゴルフコースをご紹介!北海道の名門ゴルフ場は広大な土地を活かした長距離コースが多く、どれも手応え十分です。自然豊かな北の大地でダイナミックにゴルフを楽しむことができます。北海道のゴルフ場の中でも開場からの歴史やツアーやトーナメント実績などを元に、ゴルフハック編集部でピックアップ!
全国各地で多くの名門ゴルフ場を設計している名匠・井上誠一氏。自然の特性を生かしたナチュラルで戦略性の高いコースデザインが特徴で、多くのファンに愛されています。本記事では北海道にある井上誠一氏設計のゴルフ場をご紹介していきます。ぜひ、次回ラウンドするゴルフ場選定にお役立てください。
ジャック・ニクラウス氏が北海道で唯一設計を手掛けたのが「北海道クラシックゴルフクラブ」です。本記事にその魅力をまとめていますので、ぜひ次回ラウンドするゴルフ場選びにお役立てください。
地形の持ち味を活かした設計に定評があり、多くのファンを惹きつけいている上田治氏。本記事では北海道地方にある上田治氏が設計したゴルフ場をまとめています。ぜひ、次回ラウンドするゴルフ場選定にお役立てください。
雄大な自然と人気観光スポットやご当地グルメの多い北海道ですが、プロの試合が行われるような有名ゴルフ場もたくさんあります。北海道ならではの壮大な絶景を眺めながらのプレーが楽しめるゴルフ場の中でも、ラウンド後の入浴で温泉が楽しめたら満足度がさらにアップします。