フェニックスカントリークラブ

かつて新婚旅行のメッカと呼ばれた宮崎県は、西日本有数のゴルフ県として知られています。ここでは、フェニックスカントリークラブのご紹介します。

日向灘を一望する一ツ葉海岸に位置する同コース。JR日豊線・宮崎駅や宮崎空港から車で約30分と、抜群の立地の良さ。車なら、東九州道・宮崎インターチェンジ経由一ツ葉有料道路・シーガイアインターチェンジからすぐです。
日本はおろか、世界のゴルフ場100選に選ばれる程の同コースの出発点は1969年（昭和44年）。一ツ葉海岸の緑化事業を契機に始まったフェニックグリーンランド（総合リゾート）のメイン施設として1971年（昭和46年）開場しました。日本を代表するシーサイドコースです。
残念ながら、バブル崩壊後に経営破綻。米投資企業・リップルウッド傘下で営業再開の後、2012年（平成24年）セガサミーホールディングスが経営権を取得。再び、日本資本に戻りました。
ご存じの通り1974年（昭和49年）からは「ダンロップフェニックストーナメント」のホストコースとして、半世紀近い栄光の歴史を刻み続けています。2018年（平成30年）は、11/15～18日まで開催されます。

帝王ニクラウスが、ジャンボが、そしてタイガーウッズや片山晋呉プロが死闘を繰り広げた3コース27ホール。フェニックストーナメントのメインコースである住吉コース、正確なクラブコントロールが求められる日南コース、直線的ながらも微妙な厳しさを備える高千穂コースと多彩な顔を持っています。トーナメントと同じ高千穂×住吉の18ホールで、6,448ヤード/パー72・レート71.4と正に鬼級です。
蟻地獄と例えられるガードバンカーが各ホールに待ち受け、住吉コース8番（161ヤード/パー3）は蟻地獄に加え池がグリーン前にパックリ口を開け、余りに悩ましい設定となっています。
その他、フェニックスリゾートには、トム・ワトソン氏が監修したセルフコースの「トム・ワトソンコース（6,380ヤード/パー72）」もありますが、詳しくはホームページをご覧いただき、今回は割愛させていただきます。

英国調の香り漂うクラブハウスは、各施設やレストランメニューを含め非の打ち所なし。背後には、宮崎一高いフェニックス・シーガイアリゾートのホテル棟がそびえ立ちます。レストランメニューのオススメは「贅沢な卵かけご飯を食べるが如く」と例えられ、あのトム・ワトソン氏が、ツアーからの帰路テイクアウトをおねだりした逸話が残る「宮崎牛の牛丼」（2,100円/税別）。一食抜いてもぜひ・・・とのことです。

同コースは、全組キャディー付きプレーでのご案内となります。HPではプレーのみ料金と、宿泊プラン料金を併記していますが、今回はプレー料金のみで御案内します。
カート（バッグ搬送のみ・非乗用）&キャディーフィー・諸税込みで、平日33,860円、土日祝45,960円。2サム&3サムは不可です。乗用カートは別料金（6,480円/税込）で貸出可。但し普通免許所持者に限られ、10/1～11/19はトーナメント前の芝育成期間のため、貸出不可との事です。

サービスの紹介に代え、2018年（平成30年）のフェニックストーナメントの見どころをご紹介します。
何と言っても2018年の注目は、2016年（平成28年）から大会二連覇を果たし「タイガーウッズの再来」と言われるブルックス・ケプカ（米）が、ジャンボ以来の大会三連覇を果たすか。それに若大将・松山英樹プロを中心とする日本勢がストップを掛けるかです。
米男子メジャーツアーで、飛ぶ鳥を落とす勢いの活躍を見せるケプカの三連覇は必至とみられていますが、ここはぜひ松山プロら日本男子プロ勢の「意地と力の対決」を見てみたいものです。

日本が世界に誇るスーパーゴルフリゾート。今年のツアーはケプカが三連覇を果たすか？松山ら日本勢がストップを掛けるか？「テレビ観戦だけじゃつまらない」とぼやくそこの猛者の皆さん、ぜひ同コースへプレーに出掛けましょう。