鹿部カントリー倶楽部

渡島半島北東部の鹿部(しかべ)町にある鹿部カントリー倶楽部は、秀峰駒ヶ岳(標高1,131メートル)と内浦湾(噴火湾)に挟まれたシーサイドコースです。フラットで雄大な18ホールのOUTコースからのスタートは、水平線に向かってのティーショットとなります。

北海道の南西部で冬の降雪も少なく、夏場は涼しい海辺の18ホールは、名匠小笹昭三氏の設計によるシーサイドコースです。大和ハウスグループの運営で、隣接するホテルとともに天然温泉の浴室を備えています。開場は1975年で、景色の良さから道南地方屈指の人気コースです。降雪のため冬季はクローズすることが多いのですが、完全セルフ営業でとてもリーズナブルにプレーすることができます。乗用カートによる全組セルフプレースタイルです。

直径50キロメートルもある噴火湾に面するOUTコースは、海に向かっての芝目が強く、パッティングは難儀するかもしれません。クラブハウスのフロントに無料のコースガイドがあるので、初めての時は参考になるでしょう。活火山の駒ヶ岳の噴火により、火山灰の土壌で水はけは良いのですが、非常にグリーンは固く速いです。INコースは白樺や秋に赤い実がなるナナカマドなどの樹木が北国らしさを感じさせます。18ホールのうち5ホールにピンクティーが設置されています。

クラブハウスのレストランは諸事情により閉鎖されており、隣接のホテルで食事付きのプランに対応しています。北海道は18ホールスループレーが多く、冬季はクローズ前からレストランの営業をやめるコースもあるので、おにぎりなどの軽食を持ち込むことも珍しくありません。ホテルとは連絡通路で繋がっており、徒歩でコースに出られる近さです。スタッフの接客は、とても親切丁寧との事で気持ち良くラウンドができるとの口コミも多数見受けられました。

鹿部カントリー倶楽部では、降雪によるクローズ以外の冬期間は完全セルフ営業となり、ハウスも閉鎖となるので、ゴルフバッグの運搬、カートへの搭載も各自で行います。その分コスパは最強で平日で3,000円ほどです。2サムも一人ラウンドも割増料金は掛かりません。ただ、雪の少ない地方と言っても北海道ですので12月中旬から、3月中旬まではプレーできる日はほとんどありません。スタート室の受付で隣接するホテルの温泉の優待券を販売しています。

北海道新幹線の新函館北斗駅からは車で35分。函館空港からは60分ほどでアクセスできる鹿部カントリー倶楽部は、海に向かって思い切りドライバーショットを振り抜ける魅惑のシーサイドコースです。プレー後の温泉も魅力の一つです。