アスレチックガーデンゴルフ倶楽部（旧：アスレチックGC）

首都圏中央連絡自動車道の開通によりアクセスが向上した霞ヶ浦西岸エリアは平坦で広いゴルフ場が多いことでも注目されています。
本ゴルフ場は、メンバーシップのコースであり、素材の割にあまり知られていない今こそ、訪れる価値があるゴルフ場ですので、ぜひゴルフ場選びの参考にしてください。

首都圏中央連絡自動車道・稲敷東インターチェンジ(IC)より4kmほど、車で約5分、オールドイングランドのカレッジを想わせるようなレンガ造りの外観がひときわ目を引くクラブハウスに到着します。ここは2000年、メンバーシップゴルフクラブとして開場しました。
手入れが行き届き、よく整えられた植栽に囲まれた庭園のようなクラブハウス。そして開放感と落ち着きのあるロビーは、ラウンドの前後で優雅な気分を味わうことができます。

巨匠、小林光昭氏の設計により6,902ヤードパー72でオープンした18ホールは自然林によってセパレートされており、メンテナンスの行き届いたコースとグリーンもまた、優雅な庭園を思わせる設計となっています。
コース自体は平坦でありながらもフェアウェイには自然のアンジュレーションがあり、8ヶ所の池、大小103個のバンカーが効果的に配置されて難易度を高めており、攻め方を計算しないとスコアがまとまりません。

優雅なのはコースやクラブハウスの外観やロビーだけではなく、クラブハウスの全体的な設備に及びます。練習場は距離が250ヤードと広くつくられていて、球の落ち際までしっかりと追うことができるほどです。
ロッカールームも広く空間が充てられており、窮屈さを感じることはありません。パウダールームは個別にセパレートされており、プライバシーが保たれたつくりとなっていて、女性には嬉しい配慮がなされています。
レストランでは和洋食を中心にした定番メニューに加えて週替わりランチメニュー、土日限定ランチメニューなど、季節に応じた素材を使用した旬の料理を提供しており、スタッフの接客もレベルも評価されており、満足度が高くなっています。

基本的に全組キャディー付き、歩きのラウンドとなっており、ビジターの利用には、平日は会員の紹介、土日祝日は同伴が必要となります。（平日のみ、予約サイトからリクエスト予約が受け付けられています。）
ビジターのプレー代は、オフシーズン(1・2・8月）は平日総額11,870円、土日祝日総額18,350円、オンシーズン(3～7、9・12月)は平日総額13,050円、土日祝日は総額19,530円、ベストシーズン(10・11月)平日総額14,180円、土日祝日総額21,740円となります。歩きが基本ではありますが、希望者には、2人乗りカートを3,000円/台で用意してくれます。

アスレチックガーデンゴルフ倶楽部にはゴルフミュージアムがあり、年代物のゴルフクラブやボール、絵画などが展示されています。現代ゴルフの基礎を築いた先人のポートレートやスチールシャフトの更に前の時代のヒッコリーというクルミ科の木材でできたシャフトを装着したアイアンやドライバーなど、今となっては実物を見る機会も限られていますので、ゴルフの歴史を知るには格好の施設です。
スタート時間よりも早めにクラブハウスを訪れ、現代のゴルフクラブとの違いを探してみるのも一興です。

本格的なメンバーシップコースですので予約が取りづらく、ドレスコードなどの決まりが厳しい点ありますが、徹底された接客マナーや工夫を凝らした料理の数々、メンテナンスが行き届いたコースなど、一度は訪れてみる価値のあるゴルフ場です。