ザ・サイプレスゴルフクラブ

ゴルフを始めたからには一度は行ってみたいゴルフ場。そんなゴルフ場がいくつかありますが、ザ・サイプレスゴルフクラブもそんなゴルフ場のひとつと言っていいかもしれません。樹齢80年を超える深緑の木々の中に作られた大西久光氏設計のラグジュアリーなゴルフ場です。機会があればぜひ一度ラウンドを検討ください。

ゴルフ本来の姿である自然との調和をコンセプトとして、可能な限り元の地形を尊重して設計されたゴルフ場です。コース全体でバンカーは29しかなく、その他にもOB杭、特設ティー、残りヤード表示の看板などの人工物も最小限に留められています。まさに自然の中でプレーしている、と感じられる作りといえるでしょう。コースの景観は素晴らしく、クレジットカード会社のCMの撮影に使われたとのことです。またコースだけではなく、まるで森の中の洋館のような佇まいのクラブハウスや、一瞬コースかと間違えてしまいそうな美しく整った練習場など、まさにラグジュアリーな一度は訪れたいゴルフ場といえるのではないかと思います。

「自然と人間の調和」をテーマに元の地形を最大限生かし、原生林で各ホールを区切った美しいコースです。レギュラーティーからは6,597ヤードと長めの距離となっており、OUTは1番、2番、6番がアップヒルのためさらに長く感じられます。INコースはほとんどがフラットな作りとなっています。各ホールともグリーン周りには絶妙にハザードが配置されていますが、17番のショート以外はすべてのホールに花道が用意されており、セカンドショットで狙うか刻むかゴルファーの判断力やショットの正確性が問われる作りになっているといえるでしょう。

ザ・サイプレスゴルフクラブはメンバーシップのゴルフ場です。施設はきらびやかな作りではありませんが実に上品な高級感が漂う作りとなっており、スタッフやキャディーさんの対応も非常に高評価です。クラブハウスは英国から輸入した赤褐色のレンガ作りで木目調の室内は伝統と格式を感じられるものとなっています。一般的なパブリックゴルフ場では味わうことのできないラグジュアリーな空間を満喫できるゴルフ場です。

ザ・サイプレスゴルフクラブはメンバーシップコースですので、基本的にはメンバーの紹介がない場合はプレーできません。しかし、コテージ「ザ・サイプレス別邸」に宿泊予約することでビジターでもプレーすることができます。4名宿泊用の部屋と8名宿泊用の部屋が用意されていますが、その作りはまさにラグジュアリー。平屋建ての一軒家で庭園は桜守で有名な佐藤藤右衛門氏の設計だそうです。露天風呂や石庭が備えられた部屋もあり、上質な大人のひと時を過ごすことができます。

お手頃な価格で回れるカジュアルなゴルフ場も、もちろん良い選択だと思いますし、こちらのゴルフ場の価格はポケットマネーで頻繁に訪れることができるものではないかもしれません。しかし、ゴルフ場が本来持っているメンバーだけの社交場としての雰囲気を味わい、自然に触れ快適な時間を過ごすことのできるザ・サイプレスゴルフクラブは、一度は訪れてみたいゴルフ場ではないかと思います。機会があれば、ぜひ一度検討ください。