京都ゴルフ倶楽部 上賀茂コース

京都ゴルフ倶楽部上賀茂コースは約70年の歴史を持ち、その伝統と格式を守り続けています。戦後の日本で初めてとなる新築ゴルフコース誕生の経緯や古都ならではの趣のあるコース・施設を中心にポイントをまとめました。

京都ゴルフ倶楽部は1948年に開場した名門で、上賀茂コースと舟山コースを有しています。本ページで紹介する上賀茂コースは伝統と格式を重んじる運営スタイルが特徴で、古き良き日本の心を施設全体で表現しています。樹齢300年を超える赤松が入口で出迎えるクラブハウスは、京都大学農学部の施設を改良した大正時代からの伝統建築です。長き歴史を感じさせる倶楽部の象徴として、独特の存在感を放ちます。

京都ゴルフ倶楽部の建設は太平洋戦争後にGHQが主導する大プロジェクトとしてスタートしました。莫大な費用や神社の聖域を建設予定地としたことへの反発もあり、プロジェクトは難航しました。しかし、再三にわたる神社関係者の説得と、当時の京都府知事であった木村惇氏の熱意が実を結び、戦後の日本で初めての新築ゴルフコースが誕生したのです。その後も、ゴルフ場では日本初の株式会社化、セルフプレー方式や電動乗用カートの導入など、固定概念に捉われない運営で日本ゴルフ界を先導し続けています。

美しい樹々や池にセパレートされたコースは、京都の箱庭を思わせる美しい景観が1番の魅力です。移り変わる古都の四季を感じながら、開放感あふれるプレーを楽しむことができます。パー69の短距離コースとなっていますが、油断は禁物です。全体的に砲台グリーンや池がよく効いており、簡単に大叩きをしてしまうホールが随所で待ち受けています。名物は“浮島”がキーワードとなる2つのホールです。4番は浮島ティーグラウンド、14番は浮島グリーン、どちらもスリリングな見せ場が用意してあります。メンタルが試される難関です。

京都ゴルフ倶楽部建設プロジェクトには、「街から近い娯楽の場を」という想いも込められており、京都の市街地から車で約20分の好立地にあります。電車の場合は、最寄りの北大路駅からタクシーで1,000円程度、京都駅からでも2,500円程度でクラブハウスへ向かうことができます。ビジターのプレー料金は、時期により変動しますが、平日15,000円前後・土日祝23,000円前後となっています。薄暮のハーフラウンドも可能なので、気軽に利用しやすくなっています。

名門ならでは、古都ならではの深い趣を感じる京都ゴルフ倶楽部上賀茂コース。ゴルフ愛好家として、その歴史にも触れてみてはいかがでしょうか。