相模原ゴルフクラブ

丹沢山系を望み、相模川が滔々と流れる相模原台地に「ゴルフ界の殉教者」と称される故高石眞五郎初代理事長らの尽力により同コースが開場したのは1955年（昭和30年）。一世紀近くの歴史を刻む同コースは、3度の日本オープン選手権と2013年の日本女子オープン選手権開催の栄誉に浴する名門コースとなりました。「会員及び従業員が誇りを持てるクラブを目指す」との故高石眞五郎翁の願いは、今も従業員・メンバーや同コースを訪れたビジター達に受け継がれています。
東名高速・横浜町田インターチェンジから約40分。小田急線・相模大野駅からはクラブバスが毎日運航しています。

樹齢を重ねた樹木でセパレートされた林間コースです。フラットで直線的なホールが続く東コースは、レギュラーティで6,347ヤード/パー72。起伏に富んだ西コースは、6,050ヤード/パー72。距離としては一般的で、残りの距離感さえ掴めればそれほど難しいラウンドではないでしょう。

ゴルフとは礼節を重んじ、常に紳士淑女たる振る舞いを忘れてはいけない…故高石眞五郎翁の遺訓をもとに、メンバーは厳しい審査を経て選ばれます。ビジタープレーは、メンバー紹介か同伴又は年に数回の神奈川県民開放デーでの応募当選者に限られます。近年は名門コースの一部でビジタープレー解放の動きが見られますが、同コースは今も誇りと伝統の血脈を守ろうとしています。

上記の通り、同コースでのプレーはメンバー紹介&同伴、年に数回の神奈川県民開放デー以外でのビジタープレーはできません。プレーは全組キャディー付きで4サム。乗用カードはなく、キャディーさんがバッグを電動カートでけん引する徒歩でのラウンドとなります。
１・３月&７月・９月は、食事代別で平日が24,390円、土曜33,030円、日祝は28,710円です。２月&８月は、食事代別で平日20,950円、土曜32,830円。日祝はメンバー限定となります。
４月～６月、10～12月は、食事代別で平日の火曜～木曜が28,710円・金曜26,550円、土曜38,430円、日祝は31,950円です。

昼食を取られる機会には、ぜひ名物のタンシチューをお召し上がり下さい。
戦後間もなく開場し、まだ肉料理が珍しかった当時、故高石眞五郎翁とクラブハウスレストランのシェフらが心血を注ぎでき上がったのが名物のタンシチュー。その味は噂で広まり、日本中のホテルやレストランのシェフたちが、プレーを名目にこの味を探りに来たという逸話さえあります。

今や東京のベッドタウンと化した相模原に残る「相模丘陵」の記憶。隔絶した紳士淑女の社交場は、世紀が変わった今も変わらず受け継がれています。