武蔵カントリークラブ 豊岡コース

埼玉県入間市にある武蔵カントリークラブ豊岡コースは、日本オープンなどの数々のトーナメントを開催してきた格式ある名門コースです。難易度の高い林間コースはベテランゴルファーを虜にするコースです。その魅力に迫ります。

武蔵カントリークラブ豊岡コースの開場は、昭和34年7月12日。コース設計は、名匠井上誠一氏。数々のドラマを生んだ名門コースです。昭和48年・第24回関東オープンゴルフ選手権・優勝　栗原孝選手、昭和57年・第47回日本オープンゴルフ選手権・優勝　矢部昭選手、平成元年・第22回日本女子オープンゴルフ選手権・優勝　小林浩美選手、そして今でも記憶に残っているのが、平成21年第74回日本オープンゴルフ選手権、男子オープンの試合は27年ぶり。開催期間、延べ45,000人余りの来場者の中、最終に小田龍一選手・石川遼選手・今野康晴選手によるプレーオフになり、小田龍一選手が優勝しました。このドラマティックな舞台が豊岡コースなのです。電車で西武池袋線入間駅南口の停車場より豊岡コース行きのクラブバスが運行。車で県央自動車道入間インターチェンジより約15分。

チャンピオンティーからは6,943ヤード、レギュラーティで6,429ヤードと本格的なチャンピオンコースです。微妙な起伏がある小さな砲台グリーン、これをガードする深いバンカーがあり、各ホールに出てくるこのバンカーを攻略しなければなりません。ティーショットからベストポジションに置くことは勿論のこと、セカンドショット以降もデリケートなテクニックが必要とされます。穏やかな景色からは想像できないほどの難関コースです。名物ホールは、インコース14番・レギュラーティ420ヤード・パー4、フェアウエイ左サイドに一本松のあるホール。豊岡コースの中で唯一バンカーが無いコース。一本松の右が狙いどころ。ドラコン推奨ホールです。

清楚で品格のある平屋建てのクラブハウスはエントランスロビーとラウンジを結ぶ通路からは中庭、コースの景色が望め野外との一体感を生み出しています。設備も充実、アプローチやバンカー練習場でスタート前のコンディションを整えることもできます。レストランも季節の旬を楽しめるメニュー、豊岡コース名物の豚の角煮定食はぜひ味わいたいお料理です。ダイニングルームの奥にはラウンジとバーカウンターがあります。

数々の競技会の地になったこの名門豊岡コースは、入会審査も厳しいです。ここでは会員と同伴で楽しむ場合のゲストの料金ですが、平日の通常料金24,650円(税込)、土日の通常料金32,210円(税込)、食事代は別途、あらかじめ設けた期間により料金が異なります。ドレスコードは、ジャケット着用、男性の半ズボンでの来場禁止、メタルスパイクの使用禁止など、重厚でクラシカルなクラブスタイルです。

名匠、井上誠一氏が手掛けた武蔵カントリークラブ豊岡コース。メンバーのゲストにもこの難易度の高いコースで、ここで戦ったプロ選手の息吹を感じながら果敢に挑戦するのも楽しいラウンドになるのではないでしょうか。