袖ケ浦カンツリークラブ　袖ケ浦コース

千葉市緑区辺田町にある名門袖ヶ浦カンツリークラブ袖ヶ浦コースは、毎年秋に開催され、1974年からテレビの中継でもお馴染みのブリヂストンオープンでとても有名なトーナメントコースです。

地元の有力者によって、戦後経済発展に見合った施設としてゴルフ場の計画が持ち上がり、当時の地名の誉田村にちなみ誉田カンツリー倶楽部が立ち上げられました。その後、後世に残る名門コースになるようにと海岸線の古い地名で『古事記』にも記されている『袖ヶ浦』の名前をつけて、名匠和泉一介氏の設計で1960年に開場しました。その5年後にできた新袖コースと区別するために「旧袖」と呼ばれることもあります。基本的に会員同伴か紹介が必要となります。

比較的フラットな林間コースの18ホールは、OUTコースから比べるとINコースはフェアウェイが狭く、花道がないグリーン周りはたくさんのバンカーに囲まれています。2つのグリーンは以前のコウライ芝を張り替えた方が『ニューベント』、元々のベント芝を『オールド』と呼んでいて、『ニューベント』が奥にあるので距離が長く、トーナメントはこちらを使います。深いバンカーと、池越えや谷越え、立木による空中ハザードで戦略性は抜群です。

全組キャディー付きの歩行スタイルで、乗用カートの使用基準は70歳以上か障害のある方のみ事前予約の上、別料金にて運転者付きの2名乗りカートが利用できます。大きな屋根の重厚なクラブハウスは、コースに面した2階のレストランがガラスファサートで眺めも良く、“特選鰻重”や“リブロースステーキ重”がオススメです。ラウンド中はもちろん、ラウンド後のレストラン利用時や入退場時の服装規定があり、ジャケットの着用は6月から9月までを除きます。

INコース16番ロングホールには、セカンドショット付近に通称『御神木』と呼ばれる樹齢300年近くの3本杉があり、年末にはコース管理のスタッフ手作りのしめ縄を巻き、御神酒と祈祷を捧げ訪れるプレイヤーの安全祈願を行っています。昔のトーナメントでは、プロは『御神木』越えを狙ってギャラリーを沸かせたものですが、今の『飛ぶゴルフ』はフックボールでかわします。多くのプレイヤーが名物ホールとして木越えにチャレンジしています。

トーナメント開催コースとして練習環境も充実しており、豪奢なクラブハウスやスタッフ一同によるきめ細やかな応対で、最上の一日が約束される名門袖ヶ浦カンツリークラブ袖ヶ浦コースは、再度のラウンドを必ず願う納得の名門コースです。その名称から、千葉県袖ケ浦市にあると考えますが、正しくは千葉市緑区辺田町にありますので、間違えないようにしてくださいね。