平川カントリークラブ

千葉県緑区平川町にある平川カントリークラブは、東京から比較的近く、女子プロのトーナメントも開催された本格的なチャンピオンコースとしてアスリート志向のプレイヤーにとても人気があるメンバーシップの高級コースです。

杉や樫などの自然林を切り開き、設計はプロゴルファーとしても活躍した安田幸吉氏と名匠川村四郎氏により、1988年に開場しました。現在の経営母体はアメリカにもコースを持つ日神不動産で、創業者の子息でもあり所属プロだった神山隆志氏が運営会社の社長に就任して、プロ選手の目線でコースの改造やメンテナンスに力を入れています。トーナメント誘致のため200ヤード近く距離を伸ばし、フルバックティーも新設しました。

高低差は10m以内で、フラットな18ホール/パー72の林間コースです。本来のゴルフプレーの基本とも言うべき完全キャディー付きの徒歩でのプレースタイルで、乗用カートは歩行が困難な方のみ、事前の予約で別料金となります。元からのベント芝の方がAグリーンで傾斜が強く平らな所はほとんどありません。Bグリーンは距離が短いのでロングヒッターには物足りないでしょうが、コーライ芝を『007』という猛暑に強いアメリカのベント芝に改修して常に青々しています。

7、8、9月を除き、ジャケットなどの上着着用の服装規定があります。メンバーシップコースなので公開された予約枠などはなく、平日はメンバーの同伴か紹介が、土日祝日は同伴が必要です。大きな瓦屋根のクラブハウス内は木を基調とした落ち着きのある上品で重厚な感じです。レストランからは日本庭園のような大きな錦鯉のいる池が見え、食事も美味しいと評判、オススメは定番の“粗挽き手捏ねハンバーグ”と“四川麻婆豆腐”です。従業員の挨拶と親切丁寧な接客に癒されます。

コースが松ではなく杉や欅でセパレートされており、他のホールがほとんど見えず静かに集中できます。歩行スタイルのラウンドではコースに植え込まれた花木なども目に留まり、桜やサルスベリなど季節を感じて自然との一体感が味わえます。男性の浴室にはサウナと水風呂、女性にはジャグジーがあり、ラウンド終了後にゆっくりと疲れた体をリフレッシュできます。クラブバスも運行されていてJR外房線の誉田駅北口からハウスまで片道10分ほどと便利です。

練習に励みレベルアップを目指すゴルファーにとって、平川カントリークラブはまさに最高のコンディションで迎えてくれる本格的なチャンピオンコースです。フラットで一見簡単に見えるコースですがプレーの後は印象が変わるかもしれません。