グリッサンドゴルフクラブ

千葉のザ・プリビレッヂゴルフクラブが2003年にグリッサンドゴルフクラブと改名し生まれ変わりました。オーソドックスなメンバーシップ運営で、ビジターのみでのラウンドは受け付けていません。バブル時代の名残のある豪華な施設で、非日常的な1日を楽しめるゴルフ場といえるのではないかと思います。

バブル期に作られただけあって、ゴルフ場は豪華そのものです。ザ・プリビレッヂゴルフクラブとして開場した際には会員権が1億で売られたというすごさ。成田インターチェンジから約4kmとアクセスしやすく立地に恵まれています。クラブハウス入口に向かう通路は独特の古城のような作りになっており、雰囲気は抜群。これからはじまるであろう非日常的な1日に期待が膨らむでしょう。

バックティーから6,505ヤード、レギュラーティーからは6,062ヤードと全体に距離の短いコースです。しかし距離がないからといって油断は禁物。全体にショットの正確性を要求されるホールが多くなっています。
あがりの9番、18番が特に印象的。9番はレギュラーティーから265ヤード地点にコースを横切る池があり、さらにティーショット落下地点の左側にも池があります。池を避け正確なティーショットが要求されるだけでなくセカンドは池越えのショットになります。18番は大きな右ドッグレッグで右サイドは池です。しかし、この池の中にショートカットルートとして浮島が作られています。浮島を狙って成功すれば2オン可能ですが、ひとつ間違えると池。池の左に安全に逃げるとセカンドの距離が残り2オンが難しくなる、というハラハラの選択を迫られます。全体にフラットですが微妙な高低差でクラブ選びを難しくするなど、少し油断すると罠にはまる危険がある戦略性の高いレイアウトになっています。

クラブハウス前にそびえ立つモニュメント、虹色の像は建築費1億円と言われていていきなり度肝をぬかれます。レストランはクラブハウスとは別棟になっておりジャパニーズレストラン、コンチネンタルレストラン、朝食用パティオなどそれぞれ別になっているという豪華さ。浴室は円形風呂、サウナ、ジャグジーなどリラックス設備が完備していますが、驚かされるのは女性用のロッカーで、化粧台とロッカーが１人１人個室でついてきます。なかなかこれだけの設備を持つゴルフ場は無いのではないでしょうか。

グリッサンドゴルフクラブは、メンバー同伴のみの昔ながらのスタイル。ビジターのみでのラウンドはできませんので、当然ビジタープランのようなものはありません。ビジターフィーはトップシーズンで平日20,000円、土日祝日は30,000万円。料金の安い閑散期でも平日17,000円土日祝日23,000円と、バブル期の料金そのままといった感じです。ラウンドは全組キャディ付きの歩きのラウンドになります。

バブルが崩壊し、多くのゴルフ場がメンバーシップでのプレイを維持できずビジターに開放している中、旧来の方式を守って営業を続けているのは注目に値するといえるかもしれません。ビジターにとっては敷居が高いゴルフ場ではありますが、会員権を購入してるメンバーさんにとっては、ビジターに格安でコースが解放されるのは好ましくは無いでしょう。
このような形で営業を続けるというのもゴルフ場のひとつのあり方なのではないかと思います。