グレースリッジカントリークラブ

宮城県仙台市太白区坪沼にあるグレースリッジカントリークラブは、奥州三名湯の一つ秋保温泉のすぐそばで、クラブハウスに天然温泉を備えた18ホールの丘陵コースです。「鉄人」の料理も安定の美味しさで手軽に楽しめる穴場です。

かつて、歌手の千昌夫さんが経営する会社で開発許可を取り、「MIRA 1000 SENDAIゴルフ倶楽部」として1993年に開場しましたが、メインバンク長銀の破たんで経営も特別清算となり、売却されてコース名も変わりました。その後、新会社より「ビッグライザックゴルフ倶楽部」として現日本ゴルフ協会(PGA)会長、倉本昌弘氏をコースアドバイザーとして迎え、一時クローズしてコースの全面改修を行っています。2008年からは現コース名でPGMが保有・運営するパブリックコースとなりました。

本田徹氏設計の18ホールは高低差のある丘陵コースで距離も充分あり、アベレージゴルファーにとってやや難度の高い攻め応えのあるコースです。シニアのトーナメントツアーも開催されていたチャンピオンコースなので、腕に覚えのあるプレイヤーはバックティーからのラウンドにチャレンジしてみてはどうでしょうか？フェアウェイは狭くOBが出やすいので、飛距離だけでなくショットの精度も試されます。綿密なコースマネジメントが必要です。

丘に建つ宮殿のようなクラブハウスは、INコースとアウトコースとで出口が別になっているなど、少しわかりにくいかもしれません。PGMグループの運営コースは、Tポイントカードでスピーディーにチェックインできるので便利です。売店でのゴルフ用品の品揃えは非常に多く、少々の忘れ物があっても大丈夫です。食事付きのプランは指定食で、追加料金にてランクアップができます。ボリュームがあり、PGM名物の「鉄人シェフ」の期間特別メニューは味に定評があります。

東北エリアでも太平洋側にあるため、雪によるクローズが周辺より少ないようです。以前は、土日料金が40,000円近い高級コースでかなり敷居が高かったのですが、現在は手ごろな料金で天然温泉も楽しめます。冬季のプランの一例ですが、日曜日のセルフ営業で、電磁誘導式乗用カートセルフプレーが、7,000円から8,500円くらいと限定食ながら昼食も付いてリーズナブルです。ただし、2サムは割り増し料金が掛かります。(キャディー付プランは要相談)

仙台の奥座敷、秋保温泉に近いグレースリッジカントリークラブは、東北自動車道仙台南インターチェンジからわずか7kmとアクセスも良く、悩ましい戦略的なコースでのラウンドの後は、ハウスでの天然温泉が心身ともに癒してくれるでしょう。