太平洋クラブ相模コース

カジュアルなゴルフ場が増える中、クラシカルな魅力を追及し、数多の名コースと熱烈なファンを持つ太平洋クラブ。この記事では、その看板コースのひとつである相模コースの魅力を紹介していきます。

太平洋クラブ相模コースの運営母体である太平洋クラブは、全国各地に17コースを保有し、海外トップクラスの12コースと提携を結ぶ名門クラブです。相模コースは系列の中でも屈指の知名度を誇り、高い戦略性を備えるコースとして名を馳せています。コースが位置する神奈川県秦野市は都内から約50分の好立地にあります。それ故に、美しい自然と都会的なセンスが融合するモダンなゴルフ場として人気を博しています。

太平洋クラブ相模コースは高難度コースとして全国的にも有名です。レギュラーティーから約6,000ヤードと距離こそ短いもののフェアウェイも狭く、トリッキーなホールが多く待ち受けます。池やハザードが絶妙に配置され、グリーンも高速仕様となっているので、確かな技術と強靭なメンタル無くして好スコアは望めません。名物の12番ホールは右ドッグレッグのミドルホールで、グリーン手前に扇状の池が配さています。次打を考慮した正確なティーショット、池越えのセカンドショットと難所が続くメンタルホールです。

コースやクラブハウスから望む、見事な眺望も魅力です。北は丹沢の山々が美しく映え、南は秦野の街並みと相模湾が調和した都会的な風景、遠くには伊豆半島や房総半島を望みます。そんな大パノラマは季節の変化に合わせて移ろい、四季折々の顔を見せます。特に人気なのが春の桜です。コース内の至る所に植えられた桜が一斉に咲き乱れます。春の名物15番ホールは、フェアウェイ右サイドにズラリと桜の木が並びます。風が吹くと花吹雪が舞い、しばしゴルフを忘れてしまうほどの美しさと言われます。

太平洋クラブでは、名門としての品格を維持するために、利用者にも相応の品位を求めます。高水準のドレスコード、プレー中のマナーまで細かいガイドラインが設けられています。一見窮屈にも感じられる決まり事が利用者から受け入れられているのは、「皆が気持ちよくプレーするために」というクラブのポリシーがはっきりと伝わっているからでしょう。地道な啓もう活動によって守られ続けている、“美しい気品”が、女性ゴルファーからも絶大な支持を得る要因なのかもしれません。

利用者に高い品位を求める誇り高きクラブの姿勢には、異を唱える者もいます。しかし、その姿勢に共感する熱烈なファン（会員）は一万人を優に超えます。紳士・淑女の美しい気品を重んじる大人のゴルファーが集う太平洋クラブ相模コースへ、ぜひ足を運んでみてください。