喜々津カントリー倶楽部

長崎市中心部から、車で30分ほどの諫早市多良見町にある喜々津カントリー倶楽部は、アップダウンが多く戦略性の高いコースです。2014年の長崎国体開催コースにもなり、各種競技会も開かれる名門トーナメントコースです。

東和開発株式会社が運営する喜々津カントリー倶楽部は、1966年の開場で半世紀の歴史と伝統を持つ老舗の名門コースです。設計・監修は、阿部恒雄氏、多田五男氏、ロバート・村島氏のいずれも著名な名設計家が手掛けた18ホールの丘陵コースです。電磁誘導式の乗用カートによるキャディー付プレーとセルフプレーの選択制となっています。長崎自動車道の長崎多良見インターチェンジからは、1.5キロメートルという近さで、県内外からのアクセスが良いコースです。

大村湾を見下ろす眺めの良いホールがあり、打ち上げ打ち下ろしの多い自然豊かな丘陵コースです。距離はさほど長くはありませんが、戦略性が高く、面白いコースとの口コミが目立ちます。グリーンは最近少なくなったコーライ芝の1グリーンです。どのホールも狭くスリリングなコースですが、アウトコースの9番ロングホールは、すぐそばの有名なカステラ工場からの匂いが漂い、その店名から通称「福砂屋ロング」と呼ばれる名物ホールです。

クラブハウスは斜面に建っているのでロビーを通り抜けると1階にカート置き場があり、2階にマスター室、3階がスタートホールと、初めての来場は少し戸惑うかもしれません。昼食券付きのプランでは1日10食限定の“ホルモン定食”が人気です。毎週火曜日のセルフ営業では、ロッカーや風呂などは利用できてレストランも営業していますが、茶店はクローズです。夏場の熱い時期には『魔法瓶』に入った冷たい麦茶のサービスが喜ばれています。

セルフプレーでの格安プランが多く、土日祝日でも8,000円台からと手頃です。食事付きでも10,000円を切るプランもあり、人数が多ければお得なコンペパックも人気です。カートにナビは付いていませんが、日本のゴルフ場では初めての『PiPiCON(ピッピコン)』というコース情報配信アプリを導入しました。事前に無料のアプリをダウンロードしてホールを移動すると、ホールごとに設置されたビーコンから、手持ちのスマートフォンに自動でコースの詳しい情報が受信できます。

長崎県を代表する老舗の名門として知られる喜々津カントリー倶楽部ですが、近年はコースの改造などでさらに難度を増しました。アップダウンが続くフェアウェイに、重たいコーライ芝の砲台グリーンを攻略しに出掛けてみませんか。