
ゴルフをする上で無意識にマナーやルールを守らないことは、周囲の人を知らない間に不愉快な気持ちにしているかもしれません。特に一日の大半を過ごすことになるフェアウェイでのマナーを知っているか、知らないかは、ゴルフをする1人のプレイヤーとしても気になる所ではないでしょうか。
グリーンにたどり着くのに右往左往してしまう初心者の方であればなおさらです。
この記事をご覧になっている方の中には、「明日、初ラウンドだけどマナーがわからない。どうしよう。」と漠然とした不安を感じられている方もおられるかもしれません。
そんな不安を払拭するために、本記事ではコースデビューを控えたゴルフ初心者の方に向けて、フェアウェイでのマナーをご紹介していきます。
同伴者とともに気持ち良い一日を過ごせるよう、基本的なマナーを確認しておいてくださいね。
ゴルフ場のフェアウェイにおけるルール&マナー
前の組とは適度な間隔を空ける
ゴルフをプレーするうえで、まず大切なのは「安全」です。
フェアウェイでも、ティーイングエリア(旧ティーグラウンド)でも同じですが、固いゴルフボールが前の組のプレイヤーに直撃して、怪我をするようなことがあってはいけません。
前の組がプレーしている範囲内にボールを打つことを「打ち込み」といいます。
当然ながら、この「打ち込み」という行為もゴルフのマナーに反します。
打つ前には自分のショットが届く範囲内に、前の組のプレイヤーがいないことを確認しましょう。
同伴者がプレーしやすいよう配慮する
① ボールは全員で探す
セカンドショット地点では、同伴者のボールが見つかりにくい場面もあります。そんな時は自分のショット地点で待っているのではなく、ボールを探すのを手伝いましょう。
②邪魔にならない位置に立つ
同伴者がショットする時は、なるべく打者の視界に入らないようにしましょう。目の前や真後ろなど、自分が立たれると気になる場所には居ないようにお気をつけください。
特にいけないのはショットの飛球線上に立つこと。
気になる、ならない以前に、ボールが飛んできてケガをする恐れがありますので危険です。
③同伴者が打つ時は「動かない」「音を立てない」
同伴者がアドレス(構え)に入ったら、音を立てないようにしてください。話をやめるのはもちろん、グローブのマジックテープの音やウェアのジッパーの上げ下ろし音などにも気をつけましょう。
④ボールの行方は全員で追う
打者は地面のボールを見てショットします。飛んだ打球の方向を見失うこともありますので、一緒にボールの行方を追ってあげましょう。
自分のプレーはできる限り速やかに
① 複数本のクラブを持ち歩く
セカンドショット地点に向かう時は使いそうなクラブを3本(目安)以上は持っていくようにしましょう。ショット地点とカートとの往復が増えると、かなりの時間をロスしてしまいます。
② ボール探しは3分まで
スコアを下げる原因となるOBやロストボールは気持ち良いものではありません。しかし、スピーディーにプレーするためにはあきらめも肝心です。
3分探して見つからなかったら、ロストボールとして潔く罰を受ける覚悟をしておきましょう。
※2019年1月1日より適用される規則でボールの捜索時間が5分から3分に変更されました。
③ 素振りは2回まで
ショット前の素振りは、回数が多すぎると遅延の原因となります。多くても2回程度にとどめておきましょう。1打あたりにかけるべき時間の目安としては40秒以内と定められていますが、アマチュアの方が1打にかける時間は意外と15秒前後ほどの方が多いようです。
④ 機敏な行動を心掛ける
速やかなプレーを実現するのは、小さな行動の積み重ねです。クラブの出し入れ、カートへの移動など、プレー中はひとつひとつの行動を機敏に済ませるよう意識しておきましょう。
ミスショットなどでプレーを遅らせてしまった場合でも、急ぐそぶりが伺えれば、同伴者や他組のプレイヤーからの印象も全然違ってきます。
芝の保全も忘れずに
プレーフィールドの芝を守るのもゴルファーとしての大切なマナーのひとつです。ショットの際には、故意でなくともファアウェイの芝を刈り取ってしまうこともあります。(このとき、刈り取ってしまった芝生片のことを「ディボット」、フェアウェイの芝が傷ついた部分のことを「ディボット跡」と言います。)
ディボット跡を作ってしまった時は目土(刈り取ってしまった部分に土を盛ること)をしましょう。
ゴルフクラブによって刈り取られた芝が完全に元に戻るまでには、約半年の時間を要します。目土は保温、保湿の効果があり、芝の新芽や茎を保護し、生育を助ける役割をたす重要な作業です。
また、後続のプレイヤーのボールが目土をせずに放置されたディボット跡に入った場合、フェアウェイを捉えたはずのナイスショットが、トラブルに早替りしてしまいます。自分が逆の立場だったことを考えると、目土をすべきか否か、答えは明確です。
<正しい目土の手順>
ディボット跡に、周囲の芝と同じ高さになるよう土を盛り、足で軽く踏んで平らにならします。刈り取ってしまった芝生片(ディボット)が見つかる場合は、元あった位置に戻してから土を盛りましょう。
となりのホールに打ち込んでしまったときは?
打った瞬間に隣のホールに飛んでいくことがわかった場合は、「ファー」と大声で叫び知らせます。これは、同伴している人も一緒に声出しをしましょう。また「、ラウンド中に「ファー」の声が聞こえたら、ボールが飛んで来ないか周囲に注意をしましょう。
ボールがよからぬ方向に飛び、隣のホールからプレーする状況も発生します。その際は、こちらが隣のホールにお邪魔するわけですから、そのホールでプレーしている方が優先となります。相手のプレー進行の邪魔にならないよう、お気をつけください。
邪魔にならないためには、まず入るタイミングを伺います。ティーイングエリア(旧ティーグラウンド)でティーショットをしているのか、セカンドショットを打とうとしているのかなど、打ち込んでしまったホールの状況を確認しましょう。
ショットを打とうとしているときに目の前に人が飛び出してくると、打者は気を取られますし、あなたにとってもケガをする危険があります。
プレーの邪魔にならず、安全なタイミングで隣のホールに入るようにしましょう。
隣のホールにお邪魔した際には、そこでプレーしている方への挨拶をお忘れなく。
近くでプレーされている場合は、
「打ち込んでしまってすいません。こちらから打たせていただいても良いですか?」
などと声をかけ、遠くにいらっしゃる場合は、打つ前に帽子を取って一礼してください。
挨拶が済んだら速やかにボールを打ち、もう一礼してからそのホールを後にしましょう。
まとめ
フェアウェイでのマナーはご理解いただけましたでしょうか。
「決まりごとが多いな」と面倒に感じたかもしれませんが、ラウンドの回数を重ねるとすぐに慣れてきますので、心配は無用です。
細かい部分まで丸暗記できずとも、意識さえあれば次第でマナーレベルは自ずと向上します。わからないことは恥ずかしいことではありませんので、先輩プレイヤーに素直に聞いてみると良いでしょう。どなたも優しく教えてくださると思います。
ゴルフは多くの人が時間や場所を共有するスポーツです。
あなたを含めた皆様が気持ちの良い一日を過ごすために、他者への配慮を忘れないマナー上手なゴルファーなってくださいね。
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