今回ご紹介するのは2019年国内男子ツアーのトーナメント開催コースです。ツアーの大会名や開催地、開催コース、賞金総額、そして前年の結果などを交えてまとめてみました。対象は28コースとなっていますが、ビッグトーナメントがずらりと並んでいて、国内のみならず海外の名だたる名門コースも含まれています。長い歴史と伝統に包まれたコース、モンスターと呼ばれるタフなコース、ゴルフ以外の設備も充実しているリゾートコースなど、その趣きも様々です。2019年のトーナメントでこれらのコースをプロがどう攻略するのかを想像したり、実際のラウンド計画を立てたりする際に、少しでもお役に立てれば幸いです。

▼2019年度 現在までの試合結果(※敬称略)

日程競技名称競技会場所在地優勝
1月17日〜20日SMBCシンガポールオープンセントーサゴルフクラブ セラポンコースシンガポールジャズ・ジェーンワタナノンド
4月11日〜14日Masters TournamentAugasuta National GC米国(GA)タイガー・ウッズ
4月18日〜21日東建ホームメイトカップ東建多度カントリークラブ・名古屋三重県重永亜斗夢
5月2日〜5日中日クラウンズ名古屋ゴルフ倶楽部 和合コース愛知県Y.Eヤン
5月9日〜12日アジアパシフィック ダイヤモンドカップゴルフ総武カントリークラブ 総武コース千葉県浅地洋佑
5月16日〜19日PGA ChampionshipBethpage State Park BK Course米国(NY)ブルックス・ケプカ
5月23日〜26日関西オープンゴルフ選手権競技KOMAカントリークラブ奈良県大槻智春
5月30日〜6月2日〜全英への道〜ミズノオープン at ザ・ロイヤルゴルフクラブザ・ロイヤルゴルフクラブ茨城県池田勇太
6月6日〜9日日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills宍戸ヒルズカントリークラブ茨城県堀川未来夢
6月13〜16日U.S.OpenPebble Beach Golf Links米国(CA)ゲーリー・ウッドランド
6月27日〜30日ダンロップ・スリクソン福島オープングランディ那須白河ゴルフクラブ福島県星野陸也
7月4日〜7日日本プロゴルフ選手権大会いぶすきゴルフクラブ鹿児島県石川遼
7月18日〜21日The Open ChampionshipRoyal Portrush Golf Clubアイルランドシェイン・ローリー
8月22日〜25日長嶋茂雄 INVITATIONALセガサミーカップゴルフトーナメントザ・ノースカントリーゴルフクラブ北海道石川遼
8月29日〜9月1日RIZAP KBCオーガスタゴルフトーナメント芥屋ゴルフ倶楽部福岡県比嘉一貴
9月5日〜8日フジサンケイクラシック富士桜カントリー倶楽部山梨県パク・サンヒョン
9月12日〜15日ANAオープンゴルフトーナメント札幌ゴルフ俱楽部 輪厚コース北海道浅地洋佑
9月26日〜29日パナソニックオープンゴルフチャンピオンシップ東広野ゴルフ倶楽部兵庫県武藤俊憲
10月3日〜6日トップ杯東海クラシック三好カントリー俱楽部 西コース愛知県ショーン・ノリス
10月10〜13日ブリヂストンオープンゴルフトーナメント袖ケ浦カンツリークラブ 袖ケ浦コース千葉県今平周吾
10月17日〜20日日本オープンゴルフ選手権競技古賀ゴルフ・クラブ福岡県チャン・キム
10月24日〜27日ZOZO CHAMPIONSHIP習志野カントリークラブ千葉県タイガー・ウッズ
10月31日〜11月3日マイナビABCチャンピオンシップゴルフトーナメントABCゴルフ俱楽部兵庫県ハン・ジュンゴン
11月7〜10日HEIWA・PGM CHAMPIONSHIPPGMゴルフリゾート沖縄沖縄県チェ・ホソン
11月14日〜17日三井住友VISA太平洋マスターズ太平洋クラブ 御殿場コース静岡県金谷拓実
11月21日〜24日ダンロップフェニックストーナメントフェニックスカントリークラブ宮崎県今平周吾
11月28日〜12月1日カシオワールドオープンゴルフトーナメントKochi黒潮カントリークラブ高知県キム・キョンテ
12月5日〜8日ゴルフ日本シリーズJTカップ東京よみうりカントリークラブ東京都石川遼

2018年国内男子ツアートーナメント開催のゴルフ場はこちら

2019年国内男子賞金王はこの人!

2年連続賞金王に輝いた「今平周吾プロ」

1992年10月2日生まれ(27歳)
高校1年時に「日本ジュニアゴルフ選手権」で優勝を果たし、2009年にはトップアスリートが集まる米国フロリダ州のスポーツトレーニング学校「IMGアカデミー」に留学し、2年間の武者修行を経ました。19歳でプロ転向してからは本格的に才能を開花させ、2018年にブリヂストンオープンを制し、年間の賞金王に輝きました。年間1勝で賞金王になったのは1976年の日本ゴルフツアー機構会長の青木功プロに次ぎツアー史上2人目となります。2018年、2019年と2年連続で国内男子賞金王。27歳67日での複数回賞金王達成は、27歳318日の尾崎将司プロを抜いて史上最年少記録。
契約メーカー:ヤマハ(クラブ)、タイトリスト(ボール)等

2019年国内男子ツアートーナメントが開催されるゴルフ場

アジアンツアーのプロからベストコースに選ばれた「セントーサゴルフクラブ セラポンコース」

アジアンツアーとの共催の形で開催されたJGTO(日本ゴルフツアー機構)初戦のSMBCシンガポールオープンの会場です。2019年度は1月に終了し、優勝はタイ出身のジャズ・ジェーンワタナノンドプロでした。 日本人では藤本佳則プロが、惜しくも2打差3位に終わりました。賞金総額は日本円で約1億750万円、優勝賞金約1,935万円となっています。当コースは1982年にオープンし、東南アジアで最高のゴルフクラブの一つとして広く知られていて、2016年にはアジアンツアーのプレーヤーからベストゴルフコースに選ばれた大変評価の高いゴルフ場です。コース内の緑の芝と池や白いバンカーとの美しいコントラストに加え、周囲の南シナ海、シンガポール港を背景にして、壮大な高層ビル群の景色も楽しめるゴルフコースです。

世界最高峰マスターズトーナメントが開催される「オーガスタナショナルゴルフクラブ」

今年も世界最高峰マスターズトーナメントが4月11日(木)〜14日(日)までジョージア州のオーガスタナショナルゴルフクラブで開催され、日本からは松山英樹プロ、小平智プロ、賞金王・今平周吾プロ、そして金谷拓実アマが出場しました。
観客の大声援の中優勝を勝ち取ったのは、マスターズ通算5勝目のタイガー・ウッズプロ。自身の原点とも言える聖地オーガスタで、6バーディー、4ボギーの70で回り、通算13アンダーのトータルスコア275で、11年ぶり15度目のメジャー制覇を果たしました。
マスターズの場合、賞金は観客動員数などを反映して最終決定されますが、パトリック・リードプロが優勝した昨年は賞金総額1,100万ドルでしたが、今年はそれを超える1,150万ドルでした。会場のオーガスタについてはゴルフ好きなら誰でもよくご存じでしょうから今さら説明は不要ですが、全体的に緑濃い大変美しいコースで、複雑な傾斜とガラスと呼ばれるほどの超高速グリーン、そして毎年ドラマが生まれる11番から13番にかけての池が絡んだ、通称「アーメンコーナー」では松山英樹プロがボギーを取ってしまったりと今年も数々のドラマが生まれました。

国内開幕戦・東建ホ-ムメイトカップの舞台として定着している「東建多度カントリークラブ・名古屋」

今年で27回目を迎え、今では国内開幕戦の舞台として広くゴルフファンに認知された東建ホ-ムメイトカップの会場となるのが「東建多度カントリークラブ・名古屋」です。名古屋という名称ですが、所在地は三重県桑名市です。昨年度は重永亜斗夢プロが石川遼プロを1打差で振り切り、うれしいツアー初勝利を上げました。2019年大会は4月18日(木)〜21日(日)に賞金総額1億3,000万円をかけて行われました。最終日、首位と2打差でスタートしたオーストラリアのブレンダン・ジョーンズプロが1イーグル5バーディのスコア64をマークし、通算15アンダーの逆転優勝を収めました。このゴルフ場はJGTOとLPGA(全米女子プロゴルフ協会)の両方から認定を受けた全国でも数少ないコースです。コース全体はツアープレーヤーをも翻弄する戦略性に富んでいて、技術はもちろん頭脳も要求されるレイアウトです。また随所に配置された花壇が大庭園でのプレーをしている気分にさせてくれます。

中日クラウンズの会場として知られる、石川遼プロが奇跡の58をマークした難コース「名古屋ゴルフ倶楽部・和合コース」

今年で第60回目を迎える長い伝統を誇る中日クラウンズの会場として全国のゴルファーに知られた名門中の名門コースです。名古屋市の南東郊外、愛知郡東郷町にあり、パー70と距離は短いもののトッププロにも難コースとして知られたコースです。2010年に石川遼が世界レコード58を出し優勝したコースです。フェアウェイが狭いホールが多く、硬く締められた砲台グリーンにトッププロが苦労している姿を毎年見ます。昨年度は12年ぶりに日本ツアーに復帰した2009年の全米プロ覇者Y.Eヤンプロが、メジャーチャンピオンの貫録を見せ、2位以下に4打差で圧勝しました。
2019年度は5月2日(木)〜5日(日)のゴールデンウィークに賞金総額1億2,000万円をかけて開催されました。令和初戦を制したのは、46歳の宮本勝昌プロ。最終日、首位と1打差の2位からスタートし、6バーディ、3ボギー1ダブルボギーのスコア69でプレー。最終18番ホールで10m近いバーディパッドを見事に沈めたことが決定打となり、通算9アンダーで逆転優勝しました。

アジアパシフィックダイヤモンドカップゴルフが開催される千葉の名門「総武カントリークラブ・総武コース」

古いゴルフファンにはサントリーオープンの会場として知られた「総武カントリークラブ・総武コース」が、今年のアジアパシフィックダイヤモンドカップゴルフの会場です。当コースは日本オープンや日本プロのメジャーをはじめ数々のトーナメントを開催してきた千葉県印西市にある超名門コースです。埼玉県の武蔵カントリークラブ・笹井コースで開催された昨年度の大会では池田勇太プロが優勝しました。2019年度は、5月9日(木)〜12日(日)に賞金総額1億5,000万円をかけて開催されました。最終日、トップでスタートした浅地洋佑プロが1バーディ、2ボギーのスコア72で回り、通算3アンダーで悲願のツアー初優勝を納めました。2位タイには東北福祉大2年、19歳の米澤蓮アマがランクイン。日本アマチュアゴルフ界のレベルの高さがわかる試合結果となりました。総武コースは全体的にフラットですが、大きな樹木でセパレートされた典型的な林間コースで、池やドッグレッグなどで変化をつけた戦略性の高いレイアウトです。

PGAチャンピオンシップ初開催となる「ベスページ・ステイトパーク・ブラックコース」

今年の第101回PGAチャンピオンシップ(全米プロゴルフ選手権)の会場はニューヨーク州にあるベスページ・ステイトパーク・ブラックコースです。ベルリーブカントリークラブで行われた昨年はブルックス・ケプカプロが全米オープンに続いてメジャー連勝を達成しました。2位は復活を果たしたタイガー・ウッズプロでした。
今年から日程が繰り上がり、全米オープンより前の5月16日(木)〜19日(日)に開催された本大会は、ブルックス・ケプカプロが昨年に続き勝利を収め、大会史上7人目の連覇を達成しました。最終日、2位に7打差をつけスタートしましたが、中盤スコアを崩し2位に1打差まで迫られたりとハラハラする展開もありましたが、なんとか持ち直し8アンダーでフィニッシュしました。
このコースは全米プロ初開催ですが、2002年と2009年の全米オープンの開催実績があります。全部合わせると90ホールある巨大ゴルフ場で、中でもブラックコースは世界的に有名で、考え抜かれた場所に置かれた数々のバンカーがプレーを難しくしています。

2019年関西オープンを開催する奈良の名門「KOMAカントリークラブ」

今年で85回目を迎える歴史ある関西オープンゴルフ選手権。2019年度は5月23日(木)〜26日(日)の日程で奈良市にあるKOMAカントリークラブで開催されました。当大会は賞金総額7,000万円、優勝賞金1,400万円となっており、男子トーナメントの中では2番目に賞金が少ない大会ながら、国内では日本プロに次いで歴史ある大会です。兵庫県小野市の小野東洋ゴルフ倶楽部で行われた昨年はベースボールグリップでお馴染みになった時松隆光プロが優勝しました。大胆に攻める西コースと庭園のように美しい東コースをトッププロがどのように攻略するのかが期待されましたが、勝利を収めたのは29歳の大槻智春プロ。最終日、4位からスタートしましたが、通算19アンダーで星野陸也プロと並びホールアウト。プレーオフを制し、見事ツアー初勝利を挙げました。

~全英への道~ミズノオープンが開催される、日本最長8,000ヤードを超えるモンスターコース「ザ・ロイヤルゴルフクラブ」

全英オープンの日本地区予選を兼ねた~全英への道~ミズノオープンが開催されるのは茨城県鉾田市にあるザ・ロイヤルゴルフクラブです。2018年から2020年までの3年間この会場で開催され、2021年度からは元のJFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部に戻される予定です。賞金総額1億円、優勝賞金2,000万円、上位4名が全英オープンへの出場権を得ます。昨年の覇者はツアー初優勝の秋吉翔太プロでした。
今年は5月30日(木)〜6月2日(日)に開催され、最終日単独首位でスタートした池田勇太プロが通算7アンダーでツアー通算21勝目、全英出場権を獲得しました。当コースは大改造で全長8,143ヤード(大会設定は8,007ヤード)、最長ホール705ヤードという日本で一番距離のあるゴルフ場に生まれ変わりました。世界屈指のモンスターコースとなっていて誰でも一度は挑戦したくなるゴルフ場です。

国内メジャー初戦・日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップの会場として定着している「宍戸ヒルズカントリークラブ」

国内メジャー初戦、今年で20回目を迎える日本ゴルフツアー選手権森ビルカップの会場が、茨城県笠間市にある宍戸ヒルズカントリークラブです。2003年から毎年このコースで行われ、今年は6月6日(木)〜9日(日)の日程で開催されました。賞金総額1億5,000万円、優勝賞金3,000万円です。昨年はプロ18年目36歳の市原弘大プロが最終ホールチップインで劇的なツアー初優勝を飾りました。2019年度は、26歳の堀川未来夢プロが、初日から首位を守りきり、2位に4打差をつけたトータル15アンダーで念願のツアー初優勝を果たしました。
当コースは東・西36ホールのゴルフ場で、この大会は西コースを利用して行われています。西コースは池、クリーク、バンカーが効果的に配置され、戦略性に富んでいて挑戦意欲が掻き立てられる本格的チャンピオンコースです。また、一般ギャラリーは入れないクラブハウスに入れる観戦ツアーなど新しい試みも行っています。

USオープンの会場であり、世界中のゴルファーが憧れる「ペブルビーチゴルフリンクス」

第119回USオープン(全米オープン)はカリフォルニア州のペブルビーチゴルフリンクスで9年ぶりに開催となりました。当コースは幾度となく名勝負を繰り広げてきた、世界中のゴルファーが一度はプレーしてみたいと憧れるコースで、今年でちょうど開場100年を迎えます。今年の全米オープンは6月13日(木)〜16日(日)に賞金総額1,200万ドルをかけて行われ、最終日首位でスタートしたゲーリー・ウッドランドプロが4バーディ、2ボギーの69でプレー、通算13アンダーで首位のまま逃げ切り優勝を収めました。日本からは松山英樹プロが6バーディ、2ボギー1トリプルボギーの70でプレーし、通算2アンダーとして、タイガー・ウッズプロらと並び21位と健闘しました。ペブルビーチの見所は何といっても圧倒的な景観ですが、特に有名なのは7番の短いショートホールや帝王ジャック・ニクラウス氏が「最もすぐれたセカンドショット(のロケーション)」と称した8番ミドルホールでしょう。

東北唯一の男子ツアー・ダンロップ・スリクソン福島オープンが開催される「グランディ那須白河ゴルフクラブ」

東日本大震災後の2014年からスタートしたダンロップ・スリクソン福島オープンは、今年の6月27日(木)〜30日(日)の開催で第6回目を迎えました。東北唯一の男子ツアーで、その会場となっているのが福島県西白河郡西郷村にあるグランディ那須白河ゴルフクラブです。賞金総額5,000万円、優勝賞金1,000万円とJGTOでは一番賞金の低い大会ではありますが、過去には東北福祉大出身の松山英樹プロも出場しました。
今年の大会は残念案ながら悪天候のため最終日が中止となり、前日通算20アンダーで首位に立っていた星野陸也プロが今季初優勝を手にしました。当コースは1995年にロバート・トレント・ジョーンズJr氏設計で開場した27ホールのゴルフ場です。トーナメントは昨年までEastとSouthの18ホール、パー72で開催され、前年優勝はスリクソン契約のホスト秋吉翔太プロが20アンダーで逆転優勝を飾っています。

名匠井上誠一氏設計で高い戦略性を持つ日本プロゴルフ選手権の会場「いぶすきゴルフクラブ」

今年で87回目を迎える日本最古のメジャートーナメント、日本プロゴルフ選手権の会場となったのは鹿児島県指宿市にある、いぶすきゴルフクラブです。2019年7月4日(木)〜7日(日)の日程で行われ、鹿児島県では初の日本プロ開催です。
九州の記録的な大雨の影響で最終日は2ラウンド分となる過酷な36ホールとなりました。一時は20位前後まで後退し優勝は絶望的かと思われた石川遼プロが驚異の追い上げを見せ、最終的にハン・ジュンゴンプロと12アンダーで並びプレーオフに突入しました。プレーオフ1ホール目、石川プロ、ハンプロともにグリーンを捉えましたが、ロングパットを決められなかったハンプロに対し、石川プロは見事にイーグルパッドを決め、悲願の3年ぶりの優勝を掴み取りました。
このコースは長年カシオワールドの会場としておなじみでしたが、名匠井上誠一氏設計の戦略性に富んだ難コースとして知られ、美しい開聞岳や東シナ海、大隅半島も望める雄大なレイアウトです。さらに開聞岳からの開聞おろしと吹き上げる海風がハザードとなり、アンジュレーションの大きいベントグリーンと合わせてプレイヤーを苦しめます。

68年ぶりの北アイルランドでの全英オープンの開催地「ロイヤル・ポートラッシュ・ゴルフクラブ」

今年で148回目を迎える最古のメジャーTHE OPEN(全英オープン)が7月18日(木)〜21日(日)に開催されました。今年の会場は北アイルランドにあるロイヤル・ポートラッシュ・ゴルフクラブで、全英オープンがスコットランドおよびイングランド以外で開催されるのは同コースで開催された1951年以来68年ぶりです。賞金総額1,050万ドルで、カーヌスティで行われた昨年はフランチェスコ・モリナリプロが2打差で振り切り、イタリア人として初めてのメジャーチャンピオンとなりました。
2019年大会の最終日は、風速15メートルに加え雨が降る厳しい状況の中行われました。勝利を収めたのは、アイルランド出身のシェーン・ローリープロ。首位でスタートし、たった一人2桁の15アンダーをマークし、ツアー初優勝を果たしました。
日本から出場し予選を通過したのが初出場の浅地洋佑プロと稲森佑貴プロ。最終的なスコアは浅地洋佑プロが通算6オーバー・67位タイ、稲森佑貴プロは通算9オーバー・72位タイでした。
このコースでは2012年にアイルランドオープンが開催されましたが、1888年開場というとても歴史あるゴルフ場です。ローリー・マキロイプロやダレン・クラークプロなど北アイルランド出身プロが絶賛するコースですので、観戦にも熱が入りますね。

青木功氏設計の長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップが開催される「ザ・ノースカントリークラブ」

今年も長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップの会場は、北海道千歳市にあるザ・ノースカントリークラブです。15回目を迎える2019年は開催時期がずれ、8月22日(木)〜25日(日)となりました。賞金総額は1億5,000万円、優勝賞金3,000万円となっていて昨年はブラッド・ケネディプロが後続3打差をつけて優勝しました。
2019年大会を制したのは、石川遼プロ。最終日は2位に3打差の単独首位からスタートし、5バーディ、1ボギーのスコア68でプレー。通算20アンダーという大会タイ記録で、初日から首位を守り抜く完全優勝を果たしました。
JGTO会長でもある青木功氏設計のこのコースは北海道らしい広大なゴルフ場です。平坦で高い木もないので、クラブハウスからコース全景が望め、リンクスの雰囲気です。日本初のオールベント芝のコースはとても美しく、広いフェアウェイは豪快なティーショットが楽しめますが、随所に配置された池がプレッシャーになります。7番ショートのバンカー内にある北海道が描かれた花壇が印象に残ります。

男子ツアー唯一の高麗グリーンで行われるKBCオーガスタの会場「芥屋ゴルフ倶楽部」

九州朝日放送の主催で1973年から45年以上長く続いているKBCオーガスタの会場が福岡県糸島市にある芥屋ゴルフ倶楽部です。赤星四郎氏設計の福岡県を代表する名門クラブです。賞金総額1億円で優勝賞金2,000万円となっていて、2019年は8月29日(木)〜9月1日(日) まで開催されました。冠名にもあるRIZAPほか多くのスポンサーの協力で、無料食べ放題や飲み放題、HKT48のライヴなど他にはない新しいプロトーナメントの形にチャレンジしている大会です。高麗グリーンで行われる男子ツアー唯一の大会で昨年は出水田大二郎プロがツアー初優勝をしました。
2019年大会を制したのは、ツアー初優勝となる比嘉一貴プロ。最終日、単独首位でスタートし、1イーグル、5バーディ、1ボギーのスコア66でプレー。通算26アンダーとし、第2ラウンドから首位を守りきり、優勝を飾りました。
広いフェアウェイでダイナミックながら玄界灘からの風が影響するOUTコースと比較的狭くトリッキーなホールが多いINコースとなっています。

フジサンケイクラシックの舞台として知られる 「富士桜カントリー倶楽部」

山梨県南都留郡にある富士桜カントリー倶楽部は、フジサンケイクラシックの舞台として知られています。昨年の大会は星野陸也プロが2位に5打差をつけてツアー初優勝を飾りました。通算16アンダーは富士桜での最多アンダー記録という圧勝でした。
2019年9月5日(木)~8日(日)、賞金総額1億1,000万円で開催された大会を制したのは、パク・サンヒョンプロ。最終日、首位に4打差の3位でスタートとなりましたが、途中の悪天候にも屈せずスコアを伸ばし、通算15アンダーで見事逆転優勝を勝ち取りました。
当コースは全長7,500ヤードの距離を誇る国内屈指のロングコースで、コースレートが75.6と、非常に難易度が高いコースです。程良いアンジュレーションに富んでおり、ほとんどのホールから富士山を近くに望める雄大な景色は大変魅力的で、春には約2万本の富士桜が満開となるなど、戦略性のみならず景観・格式・伝統も兼ね備えた日本を代表するゴルフ場です。

ANAオープンの開催地「札幌ゴルフ倶楽部 輪厚コース」

北海道北広島市にある札幌ゴルフ倶楽部輪厚コースは、車で札幌市内から約30分、新千歳空港から約40分と抜群にアクセスが良く、北海道はもちろん全国からゴルファーが訪れる有名なゴルフ場です。ANAオープンの会場としても有名で、昨年の大会は北海道胆振東部地震の影響によって残念ながら中止となりましたが、2019年大会は9月12日(木)~15日(日)の日程で賞金総額1億1,000万円をかけて開催されました。
通算16アンダーで浅地洋佑プロ、時松隆光プロ、嘉数光倫プロ、スンス・ハンプロ、ショーン・ノリスプロの5人がスコアを並べ、なんとツアー最多の5人によるプレーオフに持ち込まれました。
プレーオフを制したのは、最終日11位からスタートした浅地洋佑プロ。1ホール目でバーディを奪い、今期2勝目を挙げました。
当コースは巨匠・井上誠一氏が北海道で初めて設計を手掛けたコースで、たっぷりある距離に加えて自然のゆるやかな起伏とコースをとり囲む樹木が戦略性を高めていて、攻略するには高い技術が必要になります。また景観美も素晴らしく、多くのゴルファーが一度はプレーしたいと憧れる北海道を代表する名門コースです。

パナソニックオープンゴルフチャンピオンシップが開催される 「東広野ゴルフ倶楽部」

兵庫県三木市にある東広野ゴルフ倶楽部は、2019年のパナソニックオープンゴルフチャンピオンシップ(9月26日(木)~29日(日)・賞金総額1億5,000万円)の会場となったコースです。茨木カンツリー倶楽部・西コースで開催された昨年の大会は、ラヒル・ガンジープロが日本ツアー初勝利、アジアンツアーでは14年ぶりの2勝目を挙げました。
2019年大会を制したのは、41歳の武藤俊憲プロ。最終日、単独首位から出た武藤プロは、8バーディ、1ボギーの自身のベストスコア「64」をマークし通算21アンダーを記録。2位に4打差をつけて逃げ切り、見事4年ぶりの優勝を勝ち取りました。
当コースは他にも1997年に日本女子オープン、2005年と2008年に三菱ダイヤモンドカップ、2012年にアジアパシフィックパナソニックオープンを開催しているチャンピオンコースです。小林佑吉氏設計、乾豊彦氏監修で、自然の地形と戦略性の調和が高い評価を得ており、変化に富んでいてプレーヤーを飽きさせないレイアウトになっています。特に4つあるパー3に大きな特徴があって、池とバンカーがプレイヤーに強烈な印象を残します。

J・E・クレーン氏の傑作・東海クラシックの舞台 「三好カントリー倶楽部 西コース」

長くトップ杯東海クラシックの舞台となっている三好カントリー倶楽部・西コースは、愛知県みよし市にあり、過去に日本オープン、日本プロも開催された東海地方屈指のチャンピオンコースです。昨年はアンジェロ・キュープロがY・E・ヤンプロとの一騎打ちを制して初優勝を遂げました。
2019年大会は10月3日(木)~6日(日)に賞金総額1億1,000万円をかけて行われました。最終日、単独首位からスタートした南アフリカのショーン・ノリスプロが3バーディ、2ボギー、1ダブルボギーのスコア「72」でプレーし、通算9アンダーで自身4回目の優勝を果たしました。2位には通算8アンダーで秋吉翔太プロと時松隆光プロが並びました。
J・E・クレーン氏が設計した当コースは、全体的にフラットで優美さとダイナミックさを合わせ持つレイアウトが特徴的です。フェアウェイが広く豪快なショットが楽しめる反面、池やバンカーなどのハザードが効いていて難度は極めて高くなっています。特に数々のドラマを生んできた、左下が崖になっているショートホール「魔の16番」は有名です。

ブリヂストンオープンを開催し続ける名門 「袖ヶ浦カンツリークラブ 袖ヶ浦コース」

千葉県千葉市にある袖ヶ浦カンツリークラブ・袖ヶ浦コースは、ブリヂストンオープンを1974年から開催し続けている千葉県屈指のチャンピオンコースです。1960年開場で過去には日本オープンゴルフ選手権も開催しています。昨年のブリヂストンオープンは賞金王レーストップながら未勝利だった今平周吾プロがシーズン1勝目を挙げました。2019年は10月10日(木)~13日(日)に賞金総額1億5,000万円での開催予定でしたが、台風接近の影響で10日・11日の2日間、36ホールでの競技となりました。第2ラウンド終了時に通算11アンダーで単独首位に立っていた今平周吾プロが今季初優勝を果たしました。プリジストンオープンの上位3名(今平周吾プロ、スンス・ハンプロ、貞方章男プロ)は、来週のPGAツアーZOZOチャンピオンシップの出場資格を獲得しました。
当コースは丘陵・林間タイプで、各ホールは池越え、谷越え、ドッグレッグなど変化に富んでいて、攻略には飛距離と方向性の両方が必要になります。コースレートは難コースが多い千葉県でもトップクラスの74.1と、非常に難易度が高く、プレーヤーの挑戦心が刺激されます。

3度目の日本オープンゴルフ選手権競技を開催する九州屈指の名門 「古賀ゴルフ・クラブ」

福岡県古賀市にある古賀ゴルフ・クラブは、国内最高峰トーナメント、2019年の日本オープンゴルフ選手権競技(10月17日(木)〜20日(日)・賞金総額2億円)の舞台となったゴルフ場です。沖縄を除いて九州地方で唯一日本オープンを開催(1997年、2008年)している九州一の名門コースです。昨年の党大会(会場:横浜カントリークラブ)は、稲森佑貴プロが持ち前の正確無比なティーショットを武器にノリスプロの猛追をかわして優勝し、ツアー初勝利が日本オープンという快挙を達成しました。2019年大会を制したのは、米国のチャン・キムプロ。最終日は8打差の17位からスタートとなりましたが、8バーディ・4ボギーのスコア「67」で追い上げ、通算1オーバーで逆転優勝を果たしました。
当コースは玄界灘に面した砂丘地に位置し、緩やかな起伏の中、深いバンカーに囲まれた小さく固いグリーンが特徴の日本を代表するリンクスコースです。トッププロでもアンダーで回るのは難しいと言われる難易度があります。

日本初、PGAツアー・ZOZO CHAMPIONSHIPの舞台となった 「習志野カントリークラブ」

2019年10月24日(木)〜27日(日)、世界最高峰のPGAツアー(米国男子ツアー)「ZOZO CHAMPIONSHIP」が日本で初めて開催されました。出場予定選手は78人(PGAツアーポイントランキング上位60人、日本ツアーでの賞金ランク上位7人、同年の「ブリヂストンオープン」での上位3人、スポンサー推薦選手として両ツアーなどから8人)で、予選カットがなく、賞金総額はなんと約11億円。その記念すべき大会の舞台となったのが千葉県印西市にある習志野カントリークラブでした。台風接近のため2日目の25日は試合が中止となり、必死の整備作業に追われたりとトラブルに見舞われたものの、タイガー・ウッズプロがスコアを伸ばし続け、通算19アンダーでアメリカのツアー記録に並ぶ通算82勝目を挙げました。タイガー・ウッズプロと熾烈な首位争いを繰り広げた松山英樹プロは通算16アンダーの2位、3位のローリー・マキロイプロは通算13アンダーという結果でした。当ゴルフ場は、1965年開場の歴史ある名門コースで、過去に多くのトーナメントが開催されており、特に長くサントリーオープンを開催していたコースとして知られています。キングコースとクイーンコースの36ホールの構成で、いずれも名門の名にふさわしい戦略性の高さと品格を備えています。

マイナビABCチャンピオンシップが開催された「ABCゴルフ倶楽部」

兵庫県加東市にあるABCゴルフ倶楽部は、マイナビABCチャンピオンシップの開催コースとして有名なコースです。昨年の大会はプロ11年目の木下裕太プロがプレーオフの末、嬉しいツアー初優勝を飾りました。2019年は10月31日(木)~11月3日(日)に賞金総額1億5,000万円での開催され、熱い首位争いが行われる大会となりました。首位に1打差の2位から出たハン・ジュンゴンプロが1イーグル3バーディのスコア67でプレーし、通算19アンダーで逆転優勝を果たしました。最終日、単独首位でスタートした今平周吾プロは、1イーグル4バーディ、3ボギーのスコア69で1打差の2位となりました。
当コースはトーナメントを想定して設計されたと言われるだけあって、男女のトーナメントを数多く開催してきた関西の名門コースです。距離が長くてフェアウェイは広く、ほぼフラットな地形に多くのバンカーと池が効果的に配置されていて、雄大さと面白さを演出しています。特に最終3ホールは美しくも戦略的で、印象に残るレイアウトになっています。難易度は高いですが、クオリティーの高さや美しい景観など、幅広いゴルファーが楽しめるコースです。

HEIWA・PGM Championshipの舞台 「PGMゴルフリゾート沖縄」

沖縄県国頭郡にあるPGMゴルフリゾート沖縄は、2017年からHEIWA・PGM Championshipの舞台となっているゴルフ場です。昨年の大会は、ショーン・ノリスプロが最終日最終ホールでイーグルを奪って逆転優勝を飾るという劇的な展開となりました。2019年は11月7日(木)~10日(日)に賞金総額2億円での開催されました。単独首位から出たチェ・ホソンプロと1打差で2位の今平周吾プロのマッチレースの様相を呈していましたが、後半17番でチェ・ホソンプロがバーディを奪い、スコアをリード。4バーディのスコア67、通算14アンダーとして今期初優勝を飾りました。
当コースは沖縄県中部、東シナ海を見下ろす丘陵コースで、抜群の景観を誇ります。1972年開場のコースを世界に通じるトーナメントコースを目指して青木功氏がリノベーションを手掛けた27ホールズで、タフで戦略性が高く難易度は高いものの、フェアウェイが広くフラットなので爽快なゴルフを楽しめます。加えて沖縄の素晴らしい景色や気候が南国リゾート気分を高めてくれます。

三井住友VISA太平洋マスターズが開催される 「太平洋クラブ御殿場コース」

秋のビッグトーナメント、三井住友VISA太平洋マスターズを開催している静岡県御殿場市にある太平洋クラブ御殿場コース。1999年度の 「The Best Course in100countries」 の日本部門 (USゴルフダイジェスト誌) で2位となった日本を代表する名コースで、常に人気コースランキングの上位に名を連ねています。2001年にはEMCワールドカップも開催され、最終18番ホールでのタイガー・ウッズプロが見せた奇跡のチップイン・イーグルを記憶している方も多いのではないでしょうか?昨年、飛ばし屋の額賀辰徳プロが初優勝した三井住友VISA太平洋マスターズは、2019年は11月14日(木)~17日(日)に賞金総額2億円をかけて開催されました。最終日、単独首位で出たアマチュアの金谷拓実選手が、1イーグル、6バーディ、3ボギーのスコア65をマークし、通算13アンダーで逃げ切り優勝を果たしました。2011年の松山英樹プロ以来となるツアー史上4人目のアマチュア優勝となりました。プロ転向については、現時点では考え中とのこと。今後の活躍が期待されます。

ダンロップフェニックスが開催された 「フェニックスカントリークラブ」

1974年からダンロップフェニックスを開催しているフェニックスカントリークラブは、宮崎県宮崎市にある大変有名なゴルフ場です。昨年は、日本ゴルフツアー選手権で初優勝を遂げたプロ18年目の市原弘大プロがアグレッシブなゴルフでシーズン2勝目をあげました。2019年は11月21日(木)~24日(日)に賞金総額2億円で開催されましたが、最終ラウンドは悪天候の影響で実行不可能となり、3日目54ホールでの競技が成立し、この時点でトップに立っていた今平周吾プロの優勝が確定しました。この優勝で今期2勝目、2年連続賞金王に王手をかけました。
当コースは日本屈指の名門ゴルフ場として、多くのゴルファーが憧れる大変人気の高いコースです。日向灘に面したシーサイドコースで、フェニックス・シーガイア・リゾート内の広大な黒松林の中にレイアウトされ、 美しい芝と高速グリーンが特徴の本格的なチャンピオンコースです。住吉、高千穂、日南の27ホールから構成され、いずれも国内では稀少な洋芝を使用しており、戦略性に富んだレイアウトです(トーナメントは高千穂をアウトに、住吉をインコースとして使用)。

カシオワールドオープンの舞台 「Kochi黒潮カントリークラブ」

毎回、翌年のシード権争いで注目されるカシオワールドオープン。舞台となっているのは高知県安芸郡にあるKochi黒潮カントリークラブです。昨年は、独特のフォームで話題を集めたチェ・ホソンプロが、最終18番ホールのバーディーで接戦をものにし、5年ぶりの2勝目をあげました。2019年は11月28日(木)~12月1日(日)に賞金総額2億円での開催予定されました。最終日、トップと3打差でスタートした、過去2度の賞金王に輝いた経験を持つキム・キョンテプロが、8バーディ、ボギーなしのスコア「64」をマークし、通算20アンダーで逆転優勝を飾りました。当コースは高知県では数少ないトーナメントコースのひとつで、長い距離と広いフェアウェイが特徴の豪快にショットを打っていけるコースです。太平洋を一望できる壮大な景観は大変雄大で、各ホールは変化に富んでいてプレーヤーを飽きさせないレイアウトになっています。トーナメントとシード権争い、今年はどんなドラマが展開されるのでしょうか。

国内最終戦・日本シリーズの舞台 「東京よみうりカントリークラブ」

1年の締めくくりとなる日本シリーズを30年以上開催している東京よみうりカントリークラブは、東京都稲城市にある自然の起伏を生かした戦略性豊かなコースです。昨年は小平智プロが石川遼プロとハン・ジュンゴンプロとの大会史上初の3選手によるプレーオフを制して優勝しました。4月に米ツアー制覇という快挙を成し遂げたあと、なかなか調子に乗れずにいましたが、最終戦で有終の美を飾りました。当コースは井上誠一氏設計で、日本シリーズ以外にも過去には女子のワールドレディスも長く開催していた名門コースです。特に最終18番のパー3は傾斜がきつく、プロでも神経をすり減らすホールとして有名で、毎年盛り上がりを見せてくれます。
2019年は12月5日(木)~8日(日)に賞金総額1億3,000万円をかけて開催されました。国内最終戦を制したのは、石川遼プロ。最終日、首位と2打差の5位でスタートした石川プロは、スコア「66」でプレーし、オーストラリアのブラッド・ケネディプロとともに通算8アンダーで並びプレーオフへ突入しました。難関のパー3の18番ホールで繰り返された3ホール目に、石川プロがバーディパットを決め、ケネディプロを振り切り優勝を果たしました。この大会で石川遼プロは生涯獲得賞金10億を突破しました。

最終戦までもつれた2019年の賞金王争いは、優勝が賞金王の条件だった南アフリカのショーン・ノリスプロが5アンダーの4位に止まったことにより、通算7アンダーの3位で終えた今平周吾プロが、2年連続の賞金王に輝きました。

まとめ

いかがでしたか?日本オープンなどのビッグトーナメントを中心に注目の大会が目白押しですね。そしてこれらの舞台となる各コースもさすがに素晴らしいコースばかりです。実際にラウンドする場合、プロのトーナメント会場ですからどこも難易度は高いですが、挑戦してみる価値は充分にあるでしょう。ギャラリーとして観戦するなら習志野カントリークラブで開催される日本初開催のPGAツアー、ZOZO CHAMPIONSHIPは必見です。日本に世界のトッププロが一堂に会する機会はめったにないので、次元の違うプレーを間近に見られる貴重なトーナメントです。いずれにせよ一流と言われる名門コースばかりですので、お気に入りのコースにぜひ訪れてみてください。

2018年にツアートーナメントが開催されたゴルフ場を知りたい方はこちら

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