ゴルフを始めて早10年、だいぶスコアも上がってきて、80台前半も出るようになったとか、自己ベストは70台後半だとかいう人は立派な上級者でしょう。そんな人はより難しいコースで腕を試してみたいと思うのは当然です。でもどのコースを選んだらいいのだろう?そういう時に役立つのが、コースレートとスロープレートです。相対的にゴルフ場の難しさを表した数値で、大きいほうが難しいと言うことができます。そんなわけで今回はチャンピオンコースが多いと評判の栃木県で、レギュラーティーから難易度の高いゴルフ場を集めました。ぜひ次回ラウンドの参考にしてください。

栃木県で難しいゴルフ場特集/コースレート・スロープレートの高い上級者向けコース

春には1000本を超える桜が圧巻な「小山ゴルフクラブ」

栃木県小山市に1960年に誕生した小山ゴルフクラブは、2020年に開場60周年を迎える伝統と歴史ある栃木県を代表する名門コースのひとつです。18ホールのゴルフ場で、思川の清流に沿った約22万坪の広大でゆるやかな丘陵地に展開されています。レギュラーティー(ブルーティー)からの難易度が高いのはベントグリーンを使用した全長6,465ヤード、パー72で、コースレーティング71.0、スロープレーティング130となっています。OUTは素直なホールが少なく、飛ばすより正確に狙ったところに落とす技術が求められ、INは見た目やさしく見えますが、樹齢を重ねた木々が点在し、安易なプレーをするとしっぺ返しを受けます。コース全体は林間の趣で、春にはソメイヨシノを中心とした1,000本以上の桜が見事です。

スロープレーティング133と超難関コースの「唐沢ゴルフ倶楽部」

栃木県佐野市にある唐沢ゴルフ倶楽部は、1961年に開場した唐沢コースと1975年に開場した三好コースの2つのコース、36ホールのゴルフコースです。各18ホールで佐野市内の別々の場所にあります。難易度が一番高いのは、三好コースのホワイトグリーンを使用する、レギュラーティーから全長6,488ヤード、パー72のレイアウトで、コースレーティング70.7、スロープレーティング133とかなり難しい設定になっています。全体的にフラットで、フェアウェイも決して狭くはありませんが、完全にセパレートされた林や歴史を感じる高木が狙いどころを狭く見せています。またINコースは池の配置が巧みでよりショットの精度を求められます。また起伏の大きいグリーンが最後までプレイヤーに試練を与えます。

難しさの中に巨匠井上誠一の造形美が味わえる「烏山城カントリークラブ」

栃木県那須烏山市にある烏山城カントリークラブは、1973年開場の27ホールを擁するゴルフ場で、設計は名匠井上誠一氏です。2012年の日本プロや2016年の日本女子オープンなど数々のメジャー大会も開催された本格的チャンピンコースです。本丸、二の丸、三の丸と名付けられた3コースは井上誠一氏らしい華麗な造形美と高度な戦略性が見事に表現されています。難易度の高いレイアウトは、三の丸、本丸をラウンドする18ホールで、レギュラーティー(ブルーティー)からの全長6,718ヤード、パー72です。コースレーティングは72.3、スロープレーティング132となっており距離がとても長く難しいコースです。打ち上げ、打ち下ろし、谷越えなど変化に富み、巧みに配置された池がプレイヤーの行く手を阻みます。

距離のある南コースパー37を攻略したい「関東国際カントリークラブ」

栃木県芳賀郡茂木町にある関東国際カントリークラブは、1974年に開場した27ホールのゴルフ場で、現在はアコーディアグループのコースです。なだらかな丘陵地に位置し、高低差が15メートルとフラットでゆったりとしたダイナミックなコースです。最難易度のコースは、ベントグリーンの東・南と周る、レギュラーティーからの全長6,717ヤード、パー73です。コースレーティング71.2、スロープレーティング129となっています。一部を除きワイドなフェアウェイでドライバーは思い切って打っていけますので、それほどプレッシャーは感じませんが、距離がかなり長いので安定的に飛距離を稼げないと、2打目は大きめのクラブで打つことになります。特に南コースは500ヤード越えのロングが3つもあるパー37となっていてかなりタフです。

ギネス認定最長ホールにチャレンジしたい「皐月ゴルフ倶楽部 佐野コース」

栃木県佐野市の皐月ゴルフ倶楽部佐野コースは、なんといってもギネスブック認定のOUT7番の964ヤード、パー7というロングホールが有名で、名物です。このホールはレギュラーティーからでも914ヤードありますので打てども打てどもグリーンが見えてこないという他にはない体験ができます。コース自体は1979年に開場した自然の造形美とデザインが同調した18ホールズです。レギュラーティー(メイングリーン)からでも全長が6,964ヤードもあり、パー75と日本でもトップを争う長いゴルフ場で、コースレーティング73.0、スロープレーティング133となっています。このコースを攻略するには、ドライバーの飛距離に加え、決して広大とは言えないフェアウェイに確実に打っていける方向性も同時に必要です。

飽きのこない戦略的なレイアウトの「東雲ゴルフクラブ」

栃木県塩谷郡高根沢町にある東雲ゴルフクラブは、1984年にオープンしたシャトレーゼグループのゴルフコースです。レギュラーティーから全長6,387ヤードでパー72となっていて、コースレーティング70.8、スロープレーティング130となっています。高低差20メートルというほぼフラットなコースはナラ、クヌギ、スギ、ヒノキなど豊富な樹木につつまれていて、ゆったりとした気分でゴルフができます。距離も平均的でフェアウェイも広めで、気持ちよくティーショットできるホールが多いです。反面ドッグレッグも多く、要所に設けられた池やバンカー、グリーン手前やコース内の高い木などが気になり、正確な落としどころをゴルファーに要求するので簡単にはいいスコアは期待できません。

中島常幸プロゆかりの名コース「東松苑ゴルフ倶楽部」

栃木県足利市にある東松苑ゴルフ倶楽部は、1989年に開場した今年30周年を迎えた18ホールのゴルフ場で、かのレジェンド中島常幸プロの父、中島巌氏がゴルフ人生の結晶として執念を燃やして設計・完成させた知る人ぞ知る名コースです。Aグリーン使用で全長はレギュラーティーから6,358ヤード、パー72と決して長くはないものの、コースレーティング70.7、スロープレーティング133という数値にあるようにやさしいコースではありません。ワイドなフェアウェイでティーショットは振っていけるホールが多いです。しかし、池や谷、フェアウェイに立つ樹木などによりショット精度の高さが求められ、またグリーンを取り囲むバンカーも数多く、セカンドからはピンポイントで攻める勇気とテクニックが必要です。

コースコンセプトは「ちょい難(ムズ)」の有名トーナメントコース「那須小川ゴルフクラブ」

栃木県那須郡那珂川町にある那須小川ゴルフクラブは、ゴルフを長年やっている人なら誰でも知っているであろう有名トーナメントコースです。1968年に小林光昭氏設計で開場した歴史あるコースで、1982年から20年間女子プロトーナメントを開催したゴルフ場です。難易度はレギュラーティーからの全長6,389ヤード、パー72、コースレーティング70.6、スロープレーティング132となっています。距離は平均的で、見た目に難しい印象はありませんが、なだらかな打ち上げ、打ち下ろしやドッグレッグなど変化に富み、池越え、フェアウェイバンカーなどが戦略性を高めています。またコースコンセプトは「ちょい難(ムズ)」でグリーン速さも10フィート以上になる時もあり、いつもトーナメントクオリティです。

挑戦意欲を掻き立てる「南摩城カントリークラブ」

栃木県鹿沼市にある南摩城カントリークラブは、1975年に開場した27ホールのゴルフ場です。なだらかな丘陵地に造成され、全体的にフラットながら戦略的なレイアウトとなっている、西、中、東の3コースで構成されています。一番難易度の高い設定は、東・西をラウンドするレギュラーティーからの全長6,535ヤード、パー72で、コースレーティング70.3、スロープレーティング129となっています。距離はやや長めといったところですが、西コースは豪快な打ち下ろしから始まる、景観が良くて戦略性なレイアウトが多く、東コースは大小4つの池とクリークを配したダイナミックなコースとなっていて、飛距離だけでなく、正確な方向性、頭脳的なプレーも同時に要求されます。

広大なスケールを誇る日本屈指の戦略コースである「西那須野カントリー倶楽部」

栃木県北部の那須塩原市にある西那須野カントリー倶楽部は、ロバード・ボン・ヘギー氏設計で1993年に開場した比較的新しいゴルフ場です。歴史はまだ浅いながら日本屈指の戦略的コースとして上級者にはよく知られたコースです。レギュラーティー(Midティー)からの全長6,647ヤード、パー72で、コースレーティング71.4、スロープレーティング131というかなり難しいレイアウトです。オールベントの緑濃い美しいコースですが、フェアウェイにはリンクスを彷彿させるうねりがあり、ラフに入れるとさらに難しくなります。さらにほぼすべてのホールに池と巨大なバンカーが待ち受けているので、強いプレッシャーを克服しないとスコアになりませんし、グリーンもほぼすべてに段があり一筋縄ではいきません。

戦略性が高く14本すべてのクラブを必要とされる「芳賀カントリークラブ」

栃木県芳賀郡市貝町にある芳賀カントリークラブは、1973年に開場した伝統あるゴルフコースで西・南・東と3コース27ホールを有しています。コース形態は丘陵ですが、各ホールが松林でセパレートされており、雰囲気は林間コースの趣きです。一番難易度の高いレイアウトは西・東とラウンドするレギュラーティーからの全長6,661ヤード、パー72で、コースレーティング71.3、スロープレーティング129となっています。ティーショットの飛距離がないとパーオンが難しい400ヤードを超えるミドルホールも数ホールあるなど、かなり距離がありタフなコースです。広いフェアウェイで思い切りドライバーを振れる開放感と、14本すべてのクラブの使用を要求される戦略性を同時に味わえる正統派チャンピオンコースです。

多くのトッププロが果敢に挑戦し続けた「東ノ宮カントリークラブ」

自動車レース場でも有名な栃木県芳賀郡茂木町にある東ノ宮カントリークラブは、1974年に開場し、関東プロや日本プロゴルフマッチプレーなどトッププロが挑戦し続けた名門トーナメントコースです。さつき、あおい、おばなコースの27ホールを有し、レギューラーティー(ブルーティー)で一番難易度の高い設定は、さつき・あおいとラウンドする、全長6,613ヤード、パー72で、コースレーティング71.9、スロープレーティング134となっています。フェアウェイは広くドライバーは豪快に打っていけるホールが多いですが、距離もしっかりある上、ほとんどのホールで大きなバンカーがグリーンを取り囲み、戦略的に配置された池とともに、セカンドおよびサードショットは高い精度が必要です。

まとめ

栃木県内でぜひチャレンジしたい難易度の高いゴルフコースを数多くご紹介しましたがいかがでしたか?栃木県は土地柄、山岳コースも多くある反面、宇都宮以北を中心に有名なトーナメントコースや西那須野カントリーや烏山城カントリーなど全国的にも知られた高い評価のゴルフ場がたくさんあります。一概に言えませんが、一般上級者の方はスクラッチゴルファーを基準にしたコースレートより、スロープレートが高いゴルフ場を選んだほうが楽しめると思います。腕に自信にある方は、スロープレート130を超える超難関コースを主に選んで挑戦するというのはいかがでしょうか?

関連記事

Thumbnail 73182c12 3174 4c66 a02e 833a5c8a5e1f

この記事をお届けした
ゴルフハック[GolfHack] の最新情報を
してチェックしよう!