日本を代表する名匠・井上誠一氏が九州地方でコース設計を手掛けたのは、「佐賀カントリー倶楽部」、「くまもと阿蘇カントリークラブ湯の谷コース」、「いぶすきゴルフクラブ」の3ヶ所です。本記事にそれぞれの魅力をまとめていますので、ぜひ次回のラウンドにご検討ください。

佐賀県にある井上誠一が設計したゴルフ場

佐賀県にある「佐賀カントリー倶楽部」

佐賀県三養基郡みやき町にある佐賀カントリー倶楽部は、名匠・井上誠一氏が設計し、1971年に開場しました。県内で屈指の難度を誇るチャンピオンコースとなっており、総距離6,748ヤード、コースレーティングは72.8となっています。
コースは樹木の豊富な丘陵地に展開されており、林間コース特有のおもしろさも兼備しています。OUTコースはレギュラーティーから391ヤードと距離のあるダイナミックなミドルホールからスタートします。コースの両サイドは樹木によってセパレートされており、フェアウェイの幅もタイトに造られています。ドッグレッグのホールもありますので、ショットの方向性と正確な距離の打ち分けが求められます。INコースはがらりと趣が異なり、進路を遮るように配置された立木、池やバンカーが戦略上のポイントになります。自分の技量や球筋に合った攻略ルートを見出せるかが攻略のカギです。名物ホールはINコース15番、広々としたフェアウェイに向かって豪快に打ち下ろしていくミドルホールとなっています。グリーン周りには池とバンカーがありますので、セカンドショットはメンタルも試されます。

熊本県にある井上誠一が設計したゴルフ場

熊本県にある「くまもと阿蘇カントリークラブ湯の谷コース」

くまもと阿蘇カントリークラブ湯の谷コースは、1952年熊本県阿蘇郡南阿蘇村に開場しました。60年以上の歴史があり、熊本県内で最も古い名門ゴルフ場となっています。日本を代表するゴルフ場設計家である井上誠一氏、保田与天氏がコース設計を手掛けており、重機を使わずに自然の地形をそのまま活かして造成されています。自然の織り成す変化を感じながら趣のあるラウンドを楽しむことができます。
くまもと阿蘇カントリークラブ湯の谷コースには、3つの特徴的な名物ホールがあります。1つ目の名物ホールは3番、「馬の背」という通称を持つパー5です。フェアウェイの中央が盛り上がっておりOBのリスクが高いので、ピンポイントのショットが要求されます。2つ目の名物ホールは5番のパー4、「203高地」の通称で親しまれています。広々としたフェアウェイを有するドラコン推奨ホールとなっています。セカンドショットが好スコアのカギとなります。3つ目の名物ホールは12番のパー4です。ティーショットは山岳コース特有の谷越えとなっており、プレッシャーがかかります。フェアウェイは右にドッグレッグしており、ティーショットの落とし所によっては第2打が打ちづらくなりますので要注意です。

鹿児島県にある井上誠一が設計したゴルフ場

鹿児島県にある「いぶすきゴルフクラブ」

いぶすきゴルフクラブは、1968年8月鹿児島県指宿市に開場しました。コース設計は名匠・井上誠一氏が担当しており、クラブ側の要望通り「プロトーナメントを強く意識したコース」に仕上げられています。バックティーからの総距離7,151ヤード、コースレーティングは堂々の74.4を誇ります。1981年~2004年に「カシオワールドオープン」の舞台となり、数多くのドラマが生まれました。また、2019年には日本プロゴルフ選手権が開催されることとなっており、注目が集まっています。
コースの難度を高めているのは、たっぷりの距離だけではありません。効果的に配置されたバンカーが要所を締め、平均800㎡のグリーンはアンジュレーションがきつくパットは常にスリリングです。コース幅がタイトなホールも随所で待ち構えていますので、確実にフェアウェイを捉えていくコントロールも要求されます。
名物ホールは、OUT、INそれぞれの難所です。OUTコースの名物は5番、全長638ヤードのパー5。距離が長いうえ、グリーンに向かって登り傾斜のある、いぶすき屈指の難ホールとなっています。INコースの名物は17番、全長200ヤード超のショートホールです。グリーン手前には大型の池があり、強靭なメンタルも必要となります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
本記事でご紹介した3つのゴルフコースはどれも個性の強い難コースです。手強いコースを求める上級者の方、上達を目指す初心者・中級者の方にオススメとなっています。ぜひ一度、足を運んでみて下さい。

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