一切の妥協を許さず、美しさと厳しさが共存するデザインが魅力の名匠・井上誠一氏。中部地方には彼の傑作といえるゴルフ場が点在しています。本記事では井上誠一氏が中部地方で手掛けた7つのゴルフ場をまとめています。ぜひ、次回ラウンドするゴルフ場選定にお役立てください。

愛知県にある井上誠一が設計したゴルフ場

愛知県にある「南山カントリークラブ」

愛知県豊田市にある南山カントリークラブは、名匠・井上誠一氏が設計を手掛け、1975年に開場した丘陵コースです。バックティーからの総距離7,034ヤード、コースレーティング73.7を誇る本格派のチャンピオンコースとなっています。
コースは谷越え、池越えなど地形の変化に富み、景観も美しさにも定評があります。バンカーの数は多くないものの、グリーン周りを中心に効果的に配置されています。セカンドショットの精度も厳しく求められます。名物ホールはINコース16番、すべてのショットに池が絡むパー5です。強靭なメンタルと正確なコントロールが要求される難関となっています。
練習設備も充実しており、パッティンググリーンだけでなく、広々とした打撃練習場、アプローチ・バンカー練習場まで完備されています。ラウンド前に多くのシチュエーションを試すことができ、スコアアップにもつながります。

愛知県にある「愛知カンツリー倶楽部」

愛知県名古屋市にある愛知カンツリー倶楽部は、1954年10月に開場し、60年以上の歴史を持つ名門ゴルフ場です。設計士に名匠・井上誠一氏を迎え、自然豊かな丘陵地にダイナミックな18ホールが造成されています。
各ホールは松林と池によってセパレートされており、ショットが左右にブレると容赦なくペナルティーが与えられるレイアウトとなっています。バンカーも少なく、比較的視界が良好なOUTコースは見た目こそ簡単そうに見えますが、フェアウェイに微妙なうねりがあり、1打ごとにライが変化します。INコースはアップダウンがあり、ショットの距離感をいかに保っていくかが重要となります。また、OUTコースよりフェアウェイも狭いので、ピンポイントのショットが求められる場面も多くなります。名物ホールは、INコースの14番のパー5です。フェアウェイ右サイドに「アパッチ砦」と呼ばれている大きなマウンドがありますので、ティーショットの落とし所が重要となります。

愛知県にある「春日井カントリークラブ」

愛知県春日井市にある春日井カントリークラブは、東、西の2コース36ホールで構成される大型ゴルフ場です。名匠・井上誠一氏が設計を手掛け、1964年10月に開場しています。東、西の両コースともに豊かな戦略性を有し、過去には日本女子オープンゴルフ選手権などトーナメントの開催実績を有します。
丘陵タイプのコースながらも全体的にフラットな地形に造成されており、フェアウェイも広々としています。OBもほとんどありませんので、のびのびと打っていけるホールが多くなっています。戦略的要素となるのはティーショットの落下地点やグリーン周りに効果的に配置されたバンカーで、大型のものも多いので入れると厄介です。セカンドやアプローチが打ち上げとなるシーンも多いので、それを加味したクラブ選択も攻略の上で重要となります。
名物ホールは西コース6番のパー4、通称「まむし谷」という池を越えていくダイナミックな打ち下ろしホールとなっています。心地よい緊張感と打ち下ろしの爽快感が病みつきになりますよ。

静岡県にある井上誠一が設計したゴルフ場

静岡県にある「天城高原ゴルフコース」

静岡県伊豆市にある天城高原ゴルフコースは、海抜1,000mの高原に広がっています。伊豆の原生林に囲まれた自然豊かなロケーションを有し、夏場でも涼しい気候に恵まれたチャンピオンコースとなっています。設計を手掛けた井上誠一氏もこの最高のフィールドを絶賛しており、彼が手掛けた多くのゴルフコースの中でも傑作のひとつに数えられます。
OUTコースは谷越えや打ち下ろしといった地形の変化に富んでいますが、コース幅も広く比較的易しい造りとなっています。INコースは、全体的にフェアウェイの幅もコンパクトで、ドッグレッグしているホールもいくつか含まれています。ティーショットの狙いどころが絞られるので、より高度な技術とマネジメント力が求められます。名物ホールはOUTコース4番、相模湾と大島を間近に望む雄大な景観が魅力のショートホールです。第1打は谷越えとなっており、メンタルが試されます。
天城高原ゴルフコースは、大手口コミサイトでコストパフォーマンスに関しても高評価を獲得しています。時期により多少の変動はありますが、平日5,000円前後、土日祝日9,000円前後というリーズナブルな料金でラウンドできます。

静岡県にある「葛城ゴルフ倶楽部」

静岡県袋井市にある葛城ゴルフ倶楽部は、山名コース、宇刈コースの2コース36ホールで構成される丘陵タイプのゴルフコースです。美しい樹々や芝の緑、遥かに望む遠州灘など、素晴らしい景観を有します。
名匠・井上誠一氏が手掛けたコースは景観や造形美だけでなく、戦略性にも定評がります。ヤマハレディースオープンの開催コースとしても有名で、毎年女子のトッププロが集い、熱戦を繰り広げています。
山名コースは池やバンカーの配置が特徴的で、攻略ルートの選考が勝負を分けます。難関ながらも、何度も挑戦したくなるレイアウトとなっています。宇刈コースは全体的にフェアウェイが広く開放感があり、ロングヒッターにとっては理想的な構成となっています。
レストランは食事が美味しいと好評で、絶賛する口コミも多く投稿されています。昼食はビュッフェスタイルとなっていますので、好きなものを好きなだけ食べることができます。しかし、後半のラウンドも控えていますので、食べ過ぎには十分にご注意くださいね。

三重県にある井上誠一が設計したゴルフ場

三重県にある「桑名カントリー倶楽部」

三重県桑名市にある桑名カントリー倶楽部は、井上誠一氏が設計を手掛け1960年に開場した歴史と伝統のある丘陵コースです。バックティーからのコース全長7,280ヤード、コースレーティング74.8と県内屈指の難度を誇り、日本シニアオープンゴルフ選手権などの競技開催実績も豊富です。
名匠が息を吹き込んだ戦略性たっぷりの18ホールは立派な松林によってセパレートされており、ショットの精度が厳しくチェックされます。フェアウェイにも微妙なアンジュレーションがあり、池やバンカーなど名匠の罠も張り巡らされています。設計士の意図を汲んだ攻略ルートを見出せるかがスコアのカギを握ります。名物ホールはOUTコース4番、池越えのパー3です。池に生える菖蒲や竹林など和風情緒を感じられる美しいホールとなっています。
ラウンド前には全長約220ヤードの広々としたドライビングレンジも利用できますので、当日の調子や球筋を見極めてから難関コースに挑んでくださいね。

三重県にある「伊勢カントリークラブ」

三重県度会郡玉城町にある伊勢カントリークラブは、1965年に開場した県内を代表する歴史ある名門コースです。自然の樹木とアンジュレーションが活かされたコースは精細なメンテナンスによって常に美しい状態にキープされています。
名匠・井上誠一氏がデザインしたコースは美しいだけでなく、厳しい一面も併せ持っています。コースの至る所にバンカーが配置され、池越えやドッグレッグなどトリッキーなホールもあり、エキサイティングなラウンドを楽しむことができます。各ホールのフェアウェイは比較的広いので、ロングヒッターにとっても魅力的なレイアウトとなっています。名物ホールはINコース17番パー3です。池越えのティーショットと砲台グリーン、大型のガードバンカーが特徴となっています。レギュラーティーから約140ヤードと距離はそれほどありませんので、精度重視のショットで攻めていきたいところです。
伊勢カントリークラブは、練習グリーンだけでなく、全長約230ヤードのドライビングレンジ、アプローチ・バンカー練習場も完備されています。大手口コミサイトでも設備の充実を高く評価するユーザーが多く、満足度の高さが伺えます。

まとめ

中部地方で井上誠一氏が設計したゴルフコースをご紹介してきましたが、魅力は伝わりましたでしょうか?本記事でまとめた7つのゴルフコースは、中部地方を代表する名門コース、気軽に楽しめるパブリックコースなどバラエティーに富んでいます。どのコースも手応えのあるラウンドを楽しむことができますので、ぜひ足を運んでみて下さい。

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