
試打記事担当。ゴルフ場数日本最多の北海道出身。ティーチング歴11年、USGTFティーチングプロ資格を持つ国際ゴルフティーチングプロ。ベストスコア67。寺社仏閣巡りが趣味。花や植物を愛する優しい心で親切・丁寧にゴルフの魅力をお伝えします。豊富な経験と知識でゴルフクラブの特徴を徹底解説!USGTF(United States Golf Teachers Federation)会員。

前回はグリップの基本編を説明してきましたが、自分にあった正しいグリップは見つかったでしょうか?
今回はグリップの基本編から応用編に移っていきましょう。毎回クラブを待った時に同じ感覚で握れているかがポイントになります。グリップは奥が深いパートですので、焦らず、急がず上達していきましょう。
それでは、グリップの応用編へ。
グリップの基本編!前回の記事はコチラ

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実は、その原因はグリップにあるかもしれません。グリップを正しく握ることはゴルフを上達する上で極めて重要なポイントになります。初級者は勿論、中級者・上級者もしっかり正しく握れているか改めてチェックしていきましょう。
ゴルフスイング時に重要なグリッププレッシャーを理解しよう!
グリップを握る強さを示す「グリッププレッシャー」とは?

「グリッププレッシャー」とは、ゴルフ用語でグリップの握る強さを示す言葉ですが、皆さんはグリップを握る強さはどのくらいの強さで握るのが適正だと思いますか?

強く握っている方、または、軽く握っている方もいると思います。では、どちらの力加減で握るのが正しいのでしょうか?例えば、昨今、レッスン書で語られる大半が、ゆるゆるで握るとか、小鳥を潰さない程度で優しく握るなど、その多くのレッスン書には、グリッププレッシャーは軽く握るのが良いという意見が大多数ですが、PGA73勝・メジャー18勝のジャック・ニクラウス氏は試合中グリップの下のシャフトが潰れる程、強く握っていたという逸話も残っています。

また、生涯アマチュアとして活躍し、日本アマで6勝し、当時、プロより強いと言われた故中部銀次郎氏は左手の小指が10の強さなら、順番に薬指が9の強さ、中指が8の強さで握り、順番に軽く握って、右手親指が一番軽く握る1の力加減だと語っています。ということは握る強さは人それぞれ違うということですね。
ゴルフスイング時にグリップを軽く握るメリットと強く握るメリット
では、軽く握った場合と強く握った場合の違いはあるのでしょうか?それぞれの違いやメリットを
お話していきます。最初にグリップ軽く握った場合のメリットを説明していきます。
1.ヘッドが走る

2.シャフトがしなる

3. フェースローテーションが行いやすい

など、軽く握った場合のメリットがありますが、ついつい力を入れすぎて、クラブが走らない人や、インパクト時にフェイスが開いてしまうなどのスライサーの方にも、軽く握ることをオススメします。また、肩の関節や肩甲骨などが硬い方も、クラブが走っていない可能性があるので、軽く握ることをオススメします。
次に強く握った場合のメリットを説明していきます。
1.インパクトで当たり負けしない(フェイスがボール当たった衝撃によりフェイスが開くこと)
2.バンカーや深いラフなど状況でインパクトが緩まない
など、強く握ることによるメリットがあります。ですから、比較的、体が柔らかい方、女性で筋力がない方などは、グリップが緩み過ぎてミスショットが誘発される方が多くいますので、グリップを強く握ることをオススメします。
ゴルフスイング時に左手のグリッププレッシャーは強く、右手のグリッププレッシャーは軽く握るのがベスト!

人それぞれ握る強さに違いがあって良いのですが、ここで必ず守らないといけないことがあります。それは、左手は比較的強く握り、右手は軽く握ることです。

もし、その逆で右手が強く握り、左手は軽く握ってしまうと、右手で押し出すようにクラブを振ってしまい、手打ちになってしまいます。また、インパクトからフォローにかけて左肘が引けるような形にもなり、インパクトでフェイスが開きやすく、スライスなどの原因となりますので気をつけましょう。
トーナメントの中継などで、選手がミスショットした時に途中でクラブを離す場面が時々見られます。左手はクラブを持ったままで、右手だけを離していますが、あれは左手のグリッププレッシャーが右手より強いという何よりの証拠ですね。
スイング中のグリッププレッシャーは変えない方が安定する?!

握る強さが決まったら、今度はその握った力加減でアドレスからフィニッシュまで、力加減を変えないで振り切ることが重要です。例えば、バックスウイングで軽くクラブを握っていても、ダウンスイング時に強く握ってしまったら、クラブヘッドがボールの上から入り過ぎてしまいます。そのため、ボールのスピン量が多くなり、飛距離が出なくなったりします。また、アウトサイドインなどのカット軌道にもなり、スライスも出てしまうので、スイング中はグリッププレッシャーを変えないことが重要です。
まとめ
どうでしたか? ゴルフ場でプレーされた方は、わかると思いますが、一つとして同じシチュエーションなどはありません。また、体の柔軟性の違いでも、グリップを握る力加減の適正も変わってくると思いますので、どのくらいの力加減で握るのかは、色々試しながらクラブを振ってみてください。また、振っている最中に手の中で遊びができてしまい、クラブが緩む感じがする方はグリップが正しく握れていない可能性もあるので、グリップの基本編に戻り再確認してみてくださいね。
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