2018年11月16日に発売された本間ゴルフのTW747アイアン。このシリーズから「TOUR WORLD」のブランドロゴが「T//WORLD」となり、カラーもオレンジになっています。
そして、2019年の初頭には、ジャスティン・ローズプロが本間ゴルフと契約を発表するなど、次々と新しい情報を配信している本間ゴルフ。

今回、試打をしたのは、TW747-Pアイアンとなります。TW747-Pは、徹底的な低重心化&ストロングロフト(7Iでロフト28.5°)で高初速を目指し、本間ゴルフが追求した高弾道で圧倒的な飛距離を体現したアイアンとなっています。ソールには、20gのタングステンを配置し、ネックがこれまでのモデルから4mm短くなっています。

TW747-Pアイアンについて、試打してきましたので、レポートしていきます。クラブ選びの参考にしていただければ幸いです。

■動画
実際の弾道を確認したい方はこちら







撮影協力
井山ゴルフ練習場:https://www.iyama-golf.com/

本間(ホンマ)ゴルフ TW747-P アイアン&ウェッジをゴルフハック編集部が分析!

本間(ホンマ)ゴルフ TW747-P アイアン&ウェッジは、どういう人にオススメか?

グラフの通り直進性が高いのが特徴ですが、操作性も兼ね備えている非常にバランスのいいアイアンだと思います。

ロフト角も7番で28.5°と、ロフト角も立っているので、飛距離性能は言うまでもなく高い性能を誇っています。

ただ、ロフト角が立っている事で、球の高さが心配になりますが、ポケットキャビティー構造とネックの所が、ショートネックになっている事、そして、ソール側にタングステンを搭載しているので、クラブのあらゆる所で低重心化が図られている為、高弾道の強い弾道が出るアイアンです。

また打感については、HONMAらしい軟鉄鋳造の手応えが感じられ、HONMA TW747-Pアイアンの魅力の一つとなっています。

適応ユーザーは、シャフト次第で、上級者迄しっかり対応してくれるアイアンになっていますし、初心者にも、このバランス取れたアイアンを是非、使って上達しててほしいと思います。

本間(ホンマ)ゴルフ TW747-P アイアン&ウェッジの見た目とスペックを紹介!

本間(ホンマ)ゴルフ TW747-P アイアン&ウェッジの見た目!

7番アイアン

SW

7番を上から見てみると、ヘッドサイズは大きめで、多少オフセットになっているので、簡単にボールが捕まりそうなイメージが湧いてきます。

ハンドファーストにも構えやすく、フェイス面がターゲット方向に対してスクエアに構えやすいのが、大きな特徴です。

ストロングロフト7番で28.5°とかなりロフト角が立っているので、飛びに特化していることが想像できます。実際に構えてみても、ロフト角が立って球が上がらないイメージにはならないと思います。

もちろん、アイアンでもロフト角が立っていることで、通常、球は上がりづらくなるのですが、ソールに20gのタングステンを配置して、低重心にしていることで、球の上がりづらさを補っているようです。

また、球の上がりづらさを補っている部分はそれだけではなく、全番手、ポケットキャビティになっている点も球の上がりやすさに貢献しているようです。

次にサンドウェッジに関しては、ヘッドの大きさは適度に大きく、オフセットになっているため、ランニングアプローチなどの、低いアプローチをやさしいイメージで打てますし、アプローチで打点が安定しない方には、良さそうなウェッジになると思います。

7番アイアン

SW

フェイス面の特徴としては、フェイスのトゥ側のトップラインが、上にせり上がっている形状のため、実際にクラブを地面に置いて構えてみると、ヘッド先のトップブレードが高く見え、自然と捕まりやすそうなのイメージが湧いてくるようなフェイス面になります。個人的にも、このフェイス面の形状は凄く好きなフェイスの形状の一つです。

7番アイアン

SW

7番のソールの幅は、比較的狹く作られているため、芝の上からのヘッドの抜けも良さそうですね。

サンドウェッジに関しては、ソール幅は適度に幅があり、バンス角もしっかりついているので、多少、ヘッドがボールの手前から入ったとしても安心感があるようなソール形状です。

7番アイアン

SW

バックフェイスに関しては、全クラブがポケットキャビティー構造になっているので、高弾道を確保してくれるので、安心感がありますね。

バックフェイスの黒いデザイン部分3Dエンブレムが良打音を実現していて、カーボン素材にもなっているようにも見えますが、確認が取れなかったです…。

全番手、ネックが、4mmショートネックになっているという事ですが、これもまた、低重心設計をして、高弾道で力強い弾道が実現出来るようにしているんだと思います。

今回試打したシャフトは、VIZARD ForTW747 50のSシャフトで、重量は63.5gのトルク3.72の中調子になります。

メーカー純正のカーボンシャフトにしては、重量はしっかり目になっています。手元が柔らかく、先に剛性感があるので、手元調子のような、シャフトの動きも感じられます。

アイアンらしいしなり感とも言えるので、タイミングは非常に取りやすいオーソドックスなシャフトだと思います。

本間(ホンマ)ゴルフ TW747-P アイアン&ウェッジのメーカースペック

ヘッド素材 / 製法17-4プラス、タングステン装着 / 鋳造軟鉄、タングステン無 / 鋳造
ヘッド仕上げ2層メッキ+サテン仕上げ+光沢+塗装仕上げ(シルバー)
番手4567891011SW
ロフト角(°)1921.52528.5333843.54856
ライ角(°)6060.56161.56262.5636363.5
フェースプログレッション(mm)3.253.253.753.753.754.254.254.754.75
長さ(インチ)VIZARD For TW747 5038.7538.2537.7537.2536.7536.2535.753535
N.S.PRO 950GH38.53837.53736.53635.53535
バランス /総重量(g)VIZARD For TW747 50RD0 / 364D0 / 370D0 / 376D0 / 383D0 / 390D0 / 397D0 / 403D0 / 413D1 / 415
VIZARD For TW747 50SD1 / 372D1 / 378D1 / 384D1 / 391D1 / 398D1 / 405D1 / 411D1 / 421D2 / 423
N.S.PRO 950GHSD2 / 393D2 / 399D2 / 406D2 / 413D2 / 420D2 / 427D2 / 434D2 / 441D3 / 443
N.S.PRO 950GHRD2 / 396D2 / 402D2 / 409D2 / 416D2 / 423D2 / 430D2 / 437D2 / 444D3 / 446

※メーカーのカタログスペック

本間(ホンマ)ゴルフ TW747-P アイアン&ウェッジのシャフトスペック(VIZARD For TW747 50)

フレックスRSRS
重量(g)57.560.563.5
トルク(°)3.93.833.72
振動数(cpm)276286296
チップ径/バット径(mm)9.3/15.29.3/15.29.3/15.3
調子中調子

※メーカーカタログスペック

本間(ホンマ)ゴルフ TW747-P アイアン&ウェッジのシャフトスペック(N.S.PRO MODUS3 FOR T//WORLD)

フレックスRSX
重量(g)103.5106.5109.5
トルク(°)1.81.81.6
チップ径/バット径(mm)9.02/15.249.02/15.249.02/15.24
調子中調子

※メーカーカタログスペック

本間(ホンマ)ゴルフ TW747-P アイアン&ウェッジのシャフトスペック(N.S.PRO 950GH)

フレックスRSX
重量(g)94.598104
トルク(°)21.91.7
チップ径/バット径(mm)9.02/15.59.02/15.59.02/15.24
調子中調子

※メーカーカタログスペック

本間(ホンマ)ゴルフ TW747-P アイアン&ウェッジのグリップ

名称TWツアーラバー
サイズVIZARD For TW747 5060
N.S.PRO 950GH62
重量(g)VIZARD For TW747 5049.5
N.S.PRO 950GH47.5

※メーカーのカタログスペック

本間(ホンマ)ゴルフ TW747-P アイアン&ウェッジのオーダー可能範囲

バランス
ヘッドシャフト+0.5インチ+0.25インチ標準-0.25インチ-0.5インチ
TW747 P
TW747 Vx
TW747 V
VIZARDFor TW747 50--D1(C9~D1)D0(C8~D0)C9(C7~C9)
VIZARDIB-WF85--D1(C9~D1)D0(C8~D0)C9(C7~C9)
VIZARDIB-WF100--D1(C9~D1)D0(C8~D0)C9(C7~C9)
N.S.PRO 950GH-D3(D3~D5)D2(D2~D4)D1(D1~D3)D0(D0~D2)
N.S.PRO MODUS3 FOR T//WORLDD5(D5~D7)D3(D3~D5)D2(D2~D4)D1(D1~D3)D0(D0~D2)
Dynamic Gold AMT TOUR WHITES200D5(D5~D7)D3(D3~D5)D2(D2~D4)D1(D1~D3)D0(D0~D2)

※メーカーカタログスペック

本間(ホンマ)ゴルフ TW747-P アイアン&ウェッジの試打レビューとデータ計測

本間(ホンマ)ゴルフ TW747-P アイアン&ウェッジを試打

7番アイアン

SW

今回は編集部としても、初めてのHONMAのアイアンの試打になります。

個人的には、HONMAのアイアンを何度か打ったことがあったので、HONMAの打感の良さは前々から知っていましたが、今回のTW747-Pアイアンは、どんな打感で、どのような性質を持っているクラブなのか、じっくり試打をしてお伝えしていきたいと思います。

構えてみると、ヘッドサイズはやや大き目に見えます。上から見ると軽いセミグースネックが特徴で、簡単にボールが捕まるイメージが沸いてきて、ヘッド自体に安心感があります。ワックルしても、カーボンのSシャフトにしては、重量がしっかりあります。

実際に球を打ってみると、インパクトでは、軟鉄鋳造ヘッド特有の乾いた打音と手に伝わってくるインパクトの感触が心地よく、スピンの効いた高い球が打てました。HONMAらしい打感の良さは健在で、気持ちいい打感が手に伝わってきます。

更に打ち続けてみると、大きなキャリーで、球も強く飛び出し、初速も速く、それでいてスピンもしっかりかかるので、最近の各メーカーから出ている、飛距離性能が売りの高いアイアンとは違い、飛距離性能+スピン性能が有るようなアイアンだと思いました。

また、非常に操作性も良く、インパクトでフェイスを開けば、スライスになり、捕まえるように打てば、ドロー系になります。

操作性も良く、飛距離性能が両立している、アイアンというのは珍しいのではないでしょうか?
それでいて、打感も良いなんて、凄く良いアイアンだと個人的には感じました。

シャフトのしなり方なんかもアイアンらしいシャフトで、手元側が若干しなり、ヘッドには、多少の剛性感でオーソドックスなしなりを感じられます。

アイアンに装着している、軽いカーボンシャフトは、インパクト時に中折れ感があったりしますが、このVIZARD ForTW747のシャフトは先に剛性感があるので、シャフトの中折れがなく、フェイスの適正な角度を保ったままインパクトできるので、自分の意図した距離感もコントロールしやすいと思います。

シャフトスペックを見る限り、純正シャフトにしては重量のあるアイアンセットのシャフトです。しっかりしているシャフトですが、ただ飛ばすためだけに、シャフトの先端部分が走るようにシャフト設計がされてるいるわけではなく、アイアンのらしさをしっかり考えて、クラブに装着されているのが、感じられている点も、このアイアンの素晴らしいところだと思います。

なお、今回は、4アイアン〜SWまで全て試打を行いましたが、4番アイアンのロフト角は19°と、5番フェアウェイウッドと変わらないロフト角です。しかし、球が上がりやすいので、これならフェアウェイウッドが苦手な方にも、打ちやすいのではないでしょうか。
フェアウェイウッドよりもシャフトが短い分、飛距離は出ないと思いますが、ロングホールのセカンド地点で、池やコース幅が狭くなっている場面で、使い勝手が良さそうですし、距離が長いショートホールでもアイアンの分だけ方向性も良いのでパーオン率も上がると思います。

また、SW(サンドウェッジ)ですが単品購入で、セット物のSWを購入しない人も増えてきてますが、今回のHONMA TW747-Pアイアンのサンドウェッジの顔は、適度の大きさでセミグースになっているので、アプローチが苦手な方は、単品のウェッジを購入するより、このHONMA TW747-Pのサンドウエッジを使用した方が良い気がします。

理由はヘッド素材も軟鉄ですし、適度のバンスもあるのでバンカーからも出やすいのと、ヘッド形状がグースになっている点です。

SW(サンドウェッジ)のグースになっているメリットは、球が捕まりやすいので、多少手前から入っても、前に前にボールを押し出してくれます。

今回、試打を行った際も、多少手前からダフっても、しかり距離が出て許容範囲内で球が止まってくれたので、特にアプローチが苦手の方には、かなりオススメのウェッジだと思います。

全体的に飛び系アイアンで飛距離は申し分がないのですが、アイアンで1番大切な距離感だったり、方向性の部分でも、性能がしっかり発揮できるバランスが良いアイアンだと思います。

さすが、HONMAブランドの実力が垣間見えたようなアイアンですね。

本間(ホンマ)ゴルフ TW747-P アイアンの試打をYupiteru(ユピテル)でデータ計測

Yupiteru(ユピテル)で計測。(レンジボール仕様)
5番に関しても、7番に関しても、ロフト角が立っていますが、大きなキャリーで飛距離も出やすいと思います。

まとめ

今回は編集部で初になるホンマのTW747-Pのアイアンの試打を実施しました。

4番アイアンからサンドウェッジまでを試打をしてきて、クラブ自体にお助け要素もありながら、上級者が好む操作性やスピン性能の機能も持ち合わせ、優しさとアイアンの本格的な機能が両立されている、HONMA TW747-Pのアイアンの実力を感じられました。

このアイアンは、飛距離性能が高いアイアンなのは間違いないのです。一見すると見た目がステンレス素材のアイアンに見えますが、ヘッド素材は軟鉄で作られており、スピン性能も適度に有り、操作性も兼ね備えている点などが、TW747-Pのアイアンの魅力だと思います。

このアイアンの適正ユーザーは、シャフト次第な所もありますが、上級者から中級者まで幅広く使っていけると思います。個人的には、ゴルフを始めて絶対に上達してやる!!と考えている向上心の高い方に、ぜひ使ってほしいアイアンです!

価格もHONMAの品質良さや、高い性能が凝縮しているアイアンにしては、比較的、良心的なお値段なので、オススメのアイアンです。

中古品も見逃せない!

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