
試打記事担当。ゴルフ場数日本最多の北海道出身。ティーチング歴11年、USGTFティーチングプロ資格を持つ国際ゴルフティーチングプロ。ベストスコア67。寺社仏閣巡りが趣味。花や植物を愛する優しい心で親切・丁寧にゴルフの魅力をお伝えします。豊富な経験と知識でゴルフクラブの特徴を徹底解説!USGTF(United States Golf Teachers Federation)会員。

アイアンの飛距離を追求した結果、近年、発売されるアイアンのロフト角は立っているものが増えてきています。2019年に発売されたM5の7番アイアンで30°、その前のモデルM4の7番アイアンだと28.5°です。
今回試打をしたカタナゴルフ VOLTIO NINJA X アイアンの7番アイアンは、ロフト角が25°です。先ほどのM4やM5に比べると、かなりロフトが立っているクラブと言えます。
しかし、このロフト角がカタナゴルフの飛距離を追求した結果なんだと考えます。
そして、ウェッジに関しても、PWが37°、AWが42°、ASが48°、SWが56°と、50°台のウェッジは1本となっています。
アイアンとウェッジそれぞれで試打をしていますので、レポートしていきたいと思います。
■動画
実際の弾道を確認したい方はこちら
撮影協力
井山ゴルフ練習場:https://www.iyama-golf.com/
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カタナゴルフ VOLTIO NINJA X アイアン&ウェッジをゴルフハック編集部が分析!
カタナゴルフ VOLTIO NINJA X アイアン&ウェッジは、どういう人にオススメか?

VOLTIO NINJA X アイアンはグラフの通り、飛距離性能・直進性・捕まりの良さが
高いレベルで評価が高いアイアンです。
ロフト角も立っていることでの飛距離性能、ヘッドが大きいことでの直進性、シャフトが先中調子での捕まりと、操作性というよりは、飛距離を稼ぐようなアイアンですので、ドライバーが飛距離不足な方で、ドライバー以降の残り距離が、毎ホール長く残ってしまい、大きな番手のクラブを持たざる得ない方にはオススメなアイアンになります。
特にシニア層で最近、飛距離が落ちてる方には、適したアイアンだと思います。

次にVOLTIO NINJA X ウェッジですが、特徴はグースウェッジでバンス角がしっかりついているので、バンカーが苦手の方や、アプローチがダフリやすい方には、オススメのウェッジになります。
グラフの通りバンスがあるので、フェイスを開いてアプローチする方にはバンスの角度が大きいため、フェイスが開きにくく、逆にクラブを開かないで、オーソドックスな打ち方をする方には適してるウェッジになると思います。
カタナゴルフ VOLTIO NINJA X アイアン&ウェッジの見た目とスペックを紹介!
カタナゴルフ VOLTIO NINJA X アイアン&ウェッジの見た目!
7番アイアン

SW(サンドウェッジ)

まず、フェイス面の素材ですが、アイアン・ウェッジ共に17-4ステレンス素材で作られており、ヘッド仕上げはシルバーメッキになります。
アイアンを上から見ると、ヒールの凹みがグースアイアンなので、捕まりが良い構造になっています。
このアイアンのヘッドサイズは、実際は大きなヘッドサイズですが、上から構えて見てみると、トップブレードが薄くできているので、視覚的にはシャープなヘッドサイズに見えます。
また、ウェッジについてもグースのウェッジになっているので、ダフリやトップなどのミスに強いウェッジになりますし、バンカーからの脱出にも強いウェッジだと思います。
7番アイアン

SW(サンドウェッジ)

フェイス面を正面から見ると、トゥ側からトップラインにかけて、山なりになっている形状です。
これは視覚的にも掴まるような感触になるので、構えた時の安心感があります。
ホーゼルに関しては、標準的な長さだと思います。
ウェッジに関しても、トゥ側からトップラインにかけて、山なりに盛り上がってる形状でアイアン同様にウェッジに関してもフェイスが広く見えて捕まってくれるような安心感があります。

アイアンのソール幅ですが、大きなヘッドの割にはソール幅は狭くできているので
ヘッドの抜けを重視しているようです。
大きなヘッドには通常、大きなソールが一般的ですが、このVOLTIO NINJA X アイアンのソール幅は、狭く作られていることから傾斜地からのショットやラフからの抜けにも強い印象を受けました。
7番アイアン

SW(サンドウェッジ)

アイアン・ウェッジ共にバックフェイスはポケットキャビティーとなっています。
ロフト角が立っているので、バックフェイスの球を上げやすくしてくれるポケットキャビティー構造は嬉しい機能です。

今回の試打したシャフトはフジクラ製オリジナルのVOLTIOSPEEDER588のRシャフトでシャフトの重量は51.5gのトルク4.0になっています。
シャフトの調子は先中調子でヘッドの先端がしっかり走り、ボールをしっかり上げてくれるようなしなりになっています。
カタナゴルフ VOLTIO NINJA X アイアン&ウェッジのメーカースペック
番手 | #6 | #7 | #8 | #9 | PW | AW | AS | SW |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ヘッド素材 | 17-4ステンレス | |||||||
フェース素材 | 17-4ステンレス | |||||||
ヘッド仕上げ | シルバーメッキ | |||||||
ロフト角 | 23° | 25° | 28° | 32° | 37° | 42° | 48° | 56° |
ライ角 | 63.25 ° | 63.75° | 64.25° | 64.75° | 64.75° | 65.0° | 65.0° | 65.0° |
クラブ長 | 38.5インチ | 38インチ | 37.5インチ | 37インチ | 36.5インチ | 36インチ | 35.5インチ | 35インチ |
クラブ重量(±) | 360g | 367g | 373g | 379g | 386g | 392g | 402g | 409g |
※メーカーのカタログスペック
カタナゴルフ VOLTIO NINJA X アイアン&ウェッジのシャフトスペック
シャフト | フジクラ製オリジナル VOLTIO SPEEDER588 | |||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
フレックス | SR | R | ||||||||||||||
シャフト重量(±) | 52.5g(#7) | 51.5g(#7) | ||||||||||||||
トルク(±) | 4 | |||||||||||||||
バランス(±)R | D0 | D1 | D2 | D3 | ||||||||||||
キックポイント | 先中調子 |
※メーカーカタログスペック
カタナゴルフ VOLTIO NINJA X アイアン&ウェッジの試打レビューとデータ計測
カタナゴルフ VOLTIO NINJA X アイアン&ウェッジを試打

7番アイアンを構えてみると、トップブレードは幅が狭くできているので、大きなヘッドですが、構えてみるとヘッドはコンパクトに見えます。
また、グースネック構造になっているので、捕まり具合は良さそうなイメージが湧いてきます。
実際打って見ると、いつものイメージした弾道より中弾道で右に飛んでいきました。
どちらかと言うと、重心距離が長いクラブなので、操作性というより打点が安定しない方に合いそうです。
弾道の高さも、7番アイアンで25°とロフトが立っているので、弾道の高さは想像していた以上に低い弾道でしたが、飛距離性能は良いと思います。
7番のロフトが25°は、軟鉄アイアンやプロモデルで考えれば、4番アイアンや5番アイアンくらいの番手になりますので、いつもより低弾道になることを考慮するとランで攻めていくようなクラブだと思います。
特にドライバーの飛距離が不足している方はコースに出ると、ティーショット以降は長い距離が残ると思いますので、フェアウェイウッドやユーティリティーなどの長いクラブを持ってミスするよりは、7番のような短い番手でランを活かして攻めた方が良い結果に繋がると思います。
また、何球か試打していく内にわかったのですが、シャフトの柔らかさと、ロフト角が立っていることで、無理にヘッドスピードを上げて、ボールを上げにいくとシャフトがインパクトで遅れやすくなり、ミスになると思います。低い球質でもランを稼いでグリーンに近づけたい方などのシニア層の方、または、ヘッドスピードが遅い方などに適したアイアンだと思いました。
次にウェッジですが、こちらもアイアン同様にグース形状です。
ウェッジでグースの場合、トップやダフリのミスを軽減してくれるので、構えた際に安心感があります。
最初は50ヤードくらいの距離を打っていきました。やはり、グースウェッジだとボールの高さが容易に抑えられて、スピンが効いた低い球が打てます。
今回は練習場だけの試打でしたが、バンスがしっかり有るウエッジなので、多少ダウンブローに打っても、コースの芝に突き刺さることも少ないと思います。アプローチを上からヘッド入れるように打つ方方には、特にオススメなウエッジではないでしょうか。
また、ランニング系の低い球も打ってみましたが、グースウェッジですので、とても
打ちやすく、ボールを高くあげて寄せていくというよりは、低い球質で寄せてくイメージが合うようなウェッジだと思いました。
バンス角もしっかりあるので、ダフってもグリーンに乗ってくれるような易しいウエッジですので、アプローチが苦手の方にもぜひ使ってほしいクラブです。
カタナゴルフ VOLTIO NINJA X アイアンの試打をYupiteru(ユピテル)でデータ計測

Yupiteru(ユピテル)で計測。(レンジボール仕様)
7番アイアンの数値です。コース上で大きな番手を持ちたくない方にオススメのクラブです。
まとめ
今回は、VOLTIO NINJA X アイアン&ウェッジを試打してきました。アイアンはロフト角が立っていて、飛距離性能が抜群のアイアンです。ロフト角が立っているため、キャリーでグリーンに乗せるのではなく、ランを使ってグリーンに近づけて、3打目勝負のような攻め方を考えているシニア層の方や、女性でもヘッドスピードが速めの方には適したアイアンクラブだと思います。
また、ウェッジはヘッドが大きく、グースウェッジな事やバンスがしっかりついてるのが特徴です。機能的にはかなり優しウェッジだと思いますので、アプローチが苦手でVOLTIO NINJA X アイアンの購入を検討している方には、一緒に購入を検討してみてはいかがでしょうか。
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