TaylorMade(テーラーメイド)のツアープロ向けドライバーは、ずっと作られ続けているのですが、過去には、SLDR 430やM3 440など、ドライバー名に数字を付けて表現することが多かったです。しかし、今回のモデルは、Tour(ツアー)という名前をツアープロ向けドライバーとして発売しました。

ヘッド体積は435cc。これは、M3 440よりも小さいサイズとなっています。このサイズのヘッド体積に新技術となる「スピードインジェクション」や「ツイストフェース」、「リバースTトラック・システム」など、TaylorMade(テーラーメイド)が誇る技術を集結させたドライバーは、かなりプロ向けな仕様になっている気がします。

今回は、M5 Tour ドライバーを試打してきましたので、レポートしたいと思います。どういう方に向いているのか、想像通り、玄人向けなのかなど、お伝えさせていただきます!

■動画
実際の弾道を確認したい方はこちら




撮影協力
井山ゴルフ練習場:https://www.iyama-golf.com/

TaylorMade(テーラーメイド) M5 TOUR ドライバーをゴルフハック編集部が分析!

TaylorMade(テーラーメイド) M5 TOUR ドライバーは、どういう人にオススメか?

グラフの通り操作性が良く、重心距離が短いのでインテンショナルでコースを攻めたい方などには使い勝手が良いクラブだと思います。

飛距離性能もヘッドの反発が強いので期待できます。弾道高さは意外と上がるので、ロフト角はいつもと同じで良いでしょう。打感は、やや硬めで好みは別れるところではあります。

ヘッドスピードはSシャフトで45m/s以上は必要なので、ある程度ヘッドスピードが速めの方で上級者〜中級者の方が対象ユーザーになると思います。

また、打点が安定しない方や直進性が高いドライバーが好き方はM5ツアードライバーは対象ユーザーではないので、自分に適してるか見極めて検討することをオススメします。

TaylorMade(テーラーメイド) M5 TOUR ドライバーの見た目とスペックを紹介!

TaylorMade(テーラーメイド) M5 TOUR ドライバーの見た目!

ヘッド体積は435ccのコンパクトヘッドになります。投影面積は小さくオーソドックスな丸型形状のヘッドになります。
操作性が良く重心距離が短そうなヘッドはプロモデルならでは。

ヘッド素材はチタン素材の9-1-1tiのグラファイト・コンポジットクラウンを採用しています。所謂チタン素材とカーボン素材の複合ドライバーになります。

フェイスの幅は意外と狭いセミシャローフェイスといいましょうか?

球が上がりやすい印象のフェイス面ですが、それでいてM5ドライバーより少しだけディープフェイスのような感じもします。

今回もM5、M6ドライバー同様にフェイス面には、スピードインジェクションが採用されています。この機能は製造過程で、高反発ヘッドを作り、フェイスの下の赤い2つのポートからレジン素材を注入することで、反発係数の数値をルール上限まで落とし、ルール上限の低反発ヘッドに作り込まれています。M5、M6ドライバーを打った際は、ヘッドの反発は強く感じましたが、今回のM5ツアードライバーも反発性能はしっかり継承されています。

また、テーラーメイドではお馴染みになったツイストフェイスが、今回も採用されています。ツイストフェイスは、トゥ側上部のフェイス向きが開いて上を向いています。これはフックすることを防止しているのに対して、ヒール側下部はフェイスの向きが閉じて下を向き、スライスを軽減するという効果があります。

ツアー系ドライバーを使用する方の殆どは、ヘッドスピードが速い方なので、少しのオフヒットでも曲がる危険性があるドライバーショットの曲がり幅を軽減できる機能というのは、プロモデルのドライバーには必須の機能ではないでしょうか。

ソール側からヘッドを眺めると、体積が435ccということもありM5ドライバーより、やはりコンパクトなヘッドとなっています。

今回もソール部分にはリーバスTトラック・システムが採用されています。
ヘッドの重心位置を変えて球質を微調整できますが、試打の際は、ヘッドの基本性能を見たかったので、標準設定で試打をしました。

シャフトは三菱ケミカルのディアマナDF60シャフトのSを試打。シャフト重量64gのトルク3.8で、シャフトの調子は中元シャフトになります。

感触的には切り返しで、手元側が柔らかく先側の剛性感があるので、トップからの切り返しの間が取りやすく、粘り系でタイミングが取りやすいシャフトになります。
打点が安定しない方や手打ち傾向の方には、スイング修正という意味合いでも、今季一番使用してほしいシャフトになります。

TaylorMade(テーラーメイド) M5 TOUR ドライバーのメーカースペック

HEADM5 TOUR DRIVER
ヘッド素材/フェース素材チタン[9-1-1 ti]+グラファイト・コンポジット・クラウン&ソール/チタン[6-4 ti]
ヘッド体積(㎥)435
ライ角(°)58
長さ(インチ)KUROKAGE TM5 201945.75
Tour AD VR-645.25
Speeder 661 EVOLUTION Ⅴ45.25
Diamana DF6045.25
ロフト角(°)
フレックス910.5
KUROKAGE TM5 2019S
SR
Tour AD VR-6S
Speeder 661 EVOLUTION ⅤS
Diamana DF60S

※メーカーのカタログスペック

TaylorMade(テーラーメイド) M5 TOUR ドライバーのシャフトスペック

SHAFTKUROKAGE TM5 2019VR-6661 EVO ⅤDF60
フレックスSSRSSS
クラブ重量(g)約308約306約313約313約310
シャフト重量(g)約56約54656664
トルク4.14.53.23.73.8
バランスD3D3D3D3.5D2.5
キックポイント先中中元
グリップLamkin Grip TM360 Black / Blood Orange CP (径60/47.5g)

※メーカーのカタログスペック

TaylorMade(テーラーメイド) M5 TOUR ドライバーの試打レビューとデータ計測

TaylorMade(テーラーメイド) M5 TOUR ドライバーを試打

実際構えてみるとヘッド体積435ccのコンパクトヘッドでいかにも手強そうな顔をしている反面、コントロール性に優れているような感想を持ちました。
ワッグルしてみると、ある程度のヘッド重量を感じ取れ、重い球が打てそうです。

実際打ってみると、1球目から高い弾道で球が上がっていき、強く突き刺すような
弾道で球が飛んでいきました。

打つ前は球が上がりづらいイメージがあったので、1球目は無意識に球を上げていったかと思い、2球目は体の起き上がり抑えて打つことを意識しましたが、2球目も同様に、球は高く舞い上がり、力強い弾道で飛んでいきました。ツアーモデルなのに、球が上がりやすい?と感じます。

シャフトの撓り自体は手元側が柔らかく、先端に剛性を持たせているので、ヘッドの動きはインパクト時に上方向に動きにくいため、低弾道になりやすく元調子系のシャフトの動きが明らかに感じとれます。

そうなると、考えられるのは、クラブの総重量が軽いために高弾道になっているということが考えられます。総重量は310gなのでツアーモデルとしては若干軽いと言えますが、通常のドライバーのヘッドからすると、単純にこの重量では充分に重さがあるため、クラブが軽いから球を上げやすいという結論にはなりません。

試打を続けていく内にあることに気づき始めました。簡単に言うと、ヘッドの操作性が良いので球が上げやすいのではないかと思えてきたのです。

スイング中、ヘッドが下から入っても右にボールが出ることはなく、むしろヘッドの操作性が良いので、フェイスがターンをして、高弾道のフック系の球が出るので、煽り気味にヘッドにボールに入ってきても問題なく、ボールが高弾道に飛びターゲット方向に戻ってきてくれます。

逆にヘッドの入射角を穏やかな角度でインパクトすると中弾道になるので、ヘッドの入れ方で弾道の高さが容易に変えられるのは、やはりヘッドがコンパクトで操作性が良い証拠だと思います。

また、ヘッドの操作性が良いことで、どんどん自主的にクラブが振れるようになるので、結果、好循環になり飛距離が伸びていくのだと思いました。

M5ツアードライバーは、ヘッド自体の性能で飛距離や直進性がある最近の主流ドライバーとは違い、一線を画するドライバーなのは間違いありません。
個人的には、ツアーモデルの中でも、より一昔前のドライバーに近いものだと思いました。

昨今、各メーカーが出しているツアー系ドライバーは、低弾道で捕まりを抑えた特性を持ったクラブが多いと思うのですが、このM5ツアーのヘッド挙動は極めてオーソドックスで、自分の意図したヘッドの操作性が損なわれません。

少しだけ捕まえたい、少しだけ逃したいなどの両方がバランス良く表現できるクラブです。

もっと分かりやす超個人的な解釈で説明すると…

昨今販売されていた、ツアードライバーの殆どが、捕まり抑えているので、基本的に球を捕まえにいかなければ、球は真っ直ぐ飛ばないドライバーが多かった気がします。
仮に逃がして打ってしまうと、そのまま大スライスになるので調整が大変難しかったのです。

それは、飛距離性能にこだわるあまり、ツアーモデルでも重心距離を長く取り、結果ツアーモデルという操作性が良いクラブを連想させながらも、実際打ってみると、操作性というよりは、ただの捕まりが悪いドライバーが多かった気がするのです。

一昔前は、ヘッドを意のままに操ることができる操作性の良い、オーソドックスで名器と言われたドライバーが数多く存在しました。

TaylorMade(テーラーメイド)であれば、510TPドライバーやR7ドライバーではないでしょうか。もちろん、ドライバーを作るコンセプトが昔と今ではまったく違うので、一概に昔と今を比較はできませんが、今回は、そんな名器を彷彿させるヘッド挙動がM5ツアードライバーを試打している中で感じ取れました。

個人としては、大好きなヘッド挙動で好きなドライバーの部類になりますが、大多数の方が大型ヘッドに慣れ、直進性に優れたドライバーにシフトしている現在、M5ツアードライバーが合う方は少数派なのかもしれません。

このM5ツアードライバーの特性を活かしきれる方は、上級者〜中級者になると思います。アベレージゴルファーの方は、M5ドライバーやM6ドライバーとも比較しながら検討していただきたいです。

TaylorMade(テーラーメイド) M5 TOUR ドライバーの試打をYupiteru(ユピテル)でデータ計測

Yupiteru(ユピテル)で計測。(レンジボール仕様)
ヘッドがコンパクトなので、元々ヘッドスピードが速い方には吉とでると思います‼

まとめ

今回はM5ツアードライバーを試打してきましたが、いかがでしたか?

ヘッドがコンパクトで操作性は良く、ツアーモデルの中では捕まりも多少あるので、操作性が良いドライバーです。ただ、ヘッドスピードが速い方じゃないと、やはりM5ツアードライバーの本当の性能を引き出すことは難しいと思います。

また、ヘッドが435ccの体積なので、ある程度、打点が安定している方でなければラウンドで使っていくことは難しいと思います。全てをクリアしている上級者には、M5ツアードライバーの機能を引き出すことができると思いますので、ここはちょっと捕まえたい、ここは少しだけ逃して打っていきたいなどの要望をドライバーにもとめている方などに、ぜひ試してほしいクラブだと思います。

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