試打記事担当。ゴルフ場数日本最多の北海道出身。ティーチング歴11年、USGTFティーチングプロ資格を持つ国際ゴルフティーチングプロ。ベストスコア67。寺社仏閣巡りが趣味。花や植物を愛する優しい心で親切・丁寧にゴルフの魅力をお伝えします。豊富な経験と知識でゴルフクラブの特徴を徹底解説!USGTF(United States Golf Teachers Federation)会員。
2019年7月4日に発売されたPING G410 LSTドライバー。今年の年初のG410とSFTが発売されてから、LSTも発売されるのでは?とずっと言われていましたが、満を持しての登場となります。
このG410 LSTドライバー、前作G400 シリーズでも発売されており、プロも試合で使っているためか、アスリートゴルファーからの支持も非常に高く、発売を心待ちにしていた方も多いのではないでしょうか。
ヘッド体積が450ccと大型化しているドライバーの体積から見ると少し小ぶりなのが特徴で、強弾道、低スピンが打てるこのドライバーは、前作のG400 LSTドライバーからどう進化を遂げているのか、試打してきました。
編集部でも発売を楽しみにしていたG410 LSTドライバー、早速レポートしたいと思います!
■動画
実際の弾道を確認したい方はこちら
撮影協力
井山ゴルフ練習場:https://www.iyama-golf.com/
PING(ピン)G410 LST ドライバーをゴルフハック編集部が分析!
PING(ピン)G410 LST ドライバーは、どういう人にオススメか?
グラフの通り、LSTモデル特有の捕まり過ぎないヘッドが、左への引っかけ、チーピンを軽減してくれるので、ヘッドスピードが速い方も、引っ掛けて左へ出てしまうことを心配せずに、しっかり振り切れる仕様になっています。
今回のG410シリーズ全般に言えることですが、重心距離が長く取られているヘッドなので、操作性が悪い印象をお持ちの方もいらっしゃると思います。しかし、実際打ってみると、前作のG400ドライバーより、重心距離は短く設定されているようにも感じられ、ヘッドコントロールは良いと感じました。
飛距離性能もしっかり保ちつつ、ある程度、曲げてたくない方向性重視のドライバーだと思いますので、特に上級者で、ティーショットが安定しないゴルファーには、助けになってくれるようなドライバーだと思います。
PING(ピン)G410 LST ドライバーの見た目とスペックを紹介!
PING(ピン)G410 LST ドライバーの見た目!
ヘッド上部には、PINGドライバーお馴染みの、スイング中の空気抵抗を軽減してくれる、タビュレーター機能が搭載されてます。
上から見ると、ヘッドの投影面積もPINGらしく、大きく広い作りの面長ヘッドが、構えた時に安心感を与えてくれます。
ヘッド体積は450ccの大型ヘッドで、フェイスの向きは、ほぼストレートです。LSTのモデルでも右にいってしまうような、難しさは見た目の印象からは感じられません。
フェイス面は、面長ヘッドドライバーにしては、比較的フェイス幅が厚く、ディープフェイスまでいかなくても、かなり強弾道の球が打てそうなフェイス厚になっていると思います。
また、フェイスの横幅も広いので、インパクトでの打点が、多少左右にブレたとしても、左右の球のブレなどには、とても強い印象なので方向性も良さそうです。
PING独自のフォージドフェイスも、反発が強いということなので、実際に打った際、
どのように球質になるのか楽しみです。
G410 LSTも可変式弾道調整機能がソール後方に搭載されており、ネジを緩めてレールを動かすと、ヘッドの重心位置が変わります。簡単に球質の方向性の調整ができるのがいいですね。
また、今回のLSTモデルも、PLUS・SFTモデル同様にサウンドリブが内臓されていて、打球音が良くなる工夫が施されています。
今回、打ったシャフトは、PING TOUR173-65のフレックスはXシャフト。
重さは66gで、トルクは3.2。手元が若干柔らかく、先端が硬い、オーソドックスな手元調子の粘り系シャフトです。切り返しで力んでしまう方、左にチーピン癖がある人には、相性が良いシャフトのはずです。また、比較的、スイングテンポが遅めのゴルファーにもオススメのシャフトだと思います。シャフトは脱着式でヘッドの取り外しが可能なので、ロフトとライ角の変更をすることができます。
PING(ピン)G410 LST ドライバーのメーカースペック
ロフト角(度) | 9 | 10.5 |
---|---|---|
ヘッド体積(CC) | 450 | |
ライ角(度) | 58 | |
*総重量(g)・バランス | 役305・D3(ALTA J CB RED・S・45.75インチ) |
※ヘッド素材FORGED T9S+チタン(フェース) / 811チタン(ボディ)
※メーカーのカタログスペック
PING(ピン)G410 LST ドライバーのシャフトスペック
シャフト名 | ALTA J CB RED | PING TOUR 173-65 | PING TOUR 173-75 | ALTA DISTANZA | The ATTAS 11 | Speeder EVOLUTION Ⅵ | TENSEI CK Pro Orange | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
素材 | カーボン | カーボン | カーボン | カーボン | カーボン | カーボン | カーボン | ||||||||||
標準クラブ長(inch) | 45.75 | 45.25 | 45.25 | 46 | 45.25 | 45.25 | 45.25 | ||||||||||
フレックス | R | SR | S | X | R | S | X | R | S | X | - | 5S | 6S | 569S | 661S | 60S | 70S |
重量(g) | 45 | 50 | 55 | 60 | 57 | 61 | 66 | 68 | 75 | 80 | 40 | 58 | 66 | 56 | 65.5 | 64 | 72 |
トルク(度) | 5.9 | 5.2 | 4.7 | 4.4 | 4.3 | 3.4 | 3.2 | 3.3 | 2.9 | 2.8 | 5.9 | 4.6 | 3.8 | 4.9 | 3.9 | 3.5 | 2.9 |
キックポイント | 先 | 中先 | 中 | 中 | 中元 | 手元 | 中 | 中元 | 手元 | 先 | 先 | 中 | 中 | 手元 |
※メーカーのカタログスペック
PING(ピン)G410 LST ドライバーの試打レビューとデータ計測
PING(ピン)G410 LST ドライバーを試打
今回のG410LSTドライバーは、言ってみたらPINGドライバーの中でも、プロモデルの部類に入るので、僕、個人的にも適性モデルということもあり、発売を楽しみにしていた一人です(笑)
以前行ったG410ドライバーのPLUSやSFTモデルの試打で、実力を知った上での試打でしたので、今回のLSTドライバーも、実力があることは間違いないと思います!
実際に球を打ちながら、試打の模様をお届けします!
まず、構えてみると、ヘッド形状はバックフェイスにかけて、面積が広くできているので、アドレスすると安心感があります。形状的には面長ヘッドですね‼︎
ただ、上から見たクラウン部分は、G410ドライバーのPLUSやSFTモデルとは大差がないような…。
しかし、フェイス面の向きで比較すると、やはり、LSTの方が真っ直ぐに向いているフェイス面だと思います。SFTモデルに関しでは、かなり左に向いていましたからね。
ヘッドを上に持ち上げると、ヘッドの重量をしっかりと感じ取れるので、安心して叩けそうイメージが湧いてきます。ただ、初心者にはちょっと重いかもしれません。そして、ワッグルしただけで、シャフトのしっかり感が手に伝わってきます。
今回試打したクラブに搭載されていたシャフトは、Xシャフトということもあるので、しっかり振っていくことにします。
それでは、実際打ってみることに…カキーン!と高い金属音と共に舞い上がった球は、飛球線方向にしっかり飛んでいき、高い球で飛んでいきました!
やはり、想像した通り、G410の反発性能の高さと、LSTモデルの捕まり過ぎない、ヘッド挙動が、かなり良い感触です‼︎
この純正のPING TOUR173-65のシャフトも、個人的にはしっかり感があり好きなシャフトです。
シャフトの特性を説明すると、バックスイングの上げ、トップからの切り返しで、シャフトの手元側が柔らかくしなり、かなり溜まった状態でクラブを下りてきて、インパクト付近では、シャフトの先の剛性感もあり、ヘッドの返り過ぎを抑え、しっかり振っていっても、左にいくことがないようなシャフト挙動だと思います。
ヘッドに関しては、捻れが少ない球質で、PINGらしい曲がりの少ない直進性のある球筋で、多少フェイスの芯を外した際でも、まっすぐに良く飛んでいってくれるので、フェイス面の何処に当たっても、曲がる気配はありませんね。
それでいて、球の高さは意外と上がりやすいのは、予想外でした!
LSTのモデルは、やはりプロモデルなので、球の高さは上がりづらいのでは⁇と勝手に思い込んでましたが、そんな心配はなく、しっかりキャリーが出て滞空時間が長いので、 球が上がづらい方にも、問題なく使えそうですね。
ロフトを選ぶ際は、普段と同じで大丈夫だと思います。
普段チーピン癖のある僕でも、強振して、チーピンでOBになるようは球質はなく、球数を重ねていくうちに、自信がついてくるようなドライバーでした!
重心距離は長いですが、前作よりは格段にヘッドのコントロールはしやすいので、自分が意図した通りの球筋にもなりやすいのも、実戦で威力を発揮してくれそうです。
PING(ピン)G410 LST ドライバーの試打をYupiteru(ユピテル)でデータ計測
Yupiteru(ユピテル)で計測。(レンジボール仕様)
芯が広く、飛距離よりも方向性を重視している、プレイヤー向きだと思います。
まとめ
いかがでしたか。今回はG410 LSTドライバーの試打をしてきました。G410ドライバーシリーズでは、PLUS・SFTと発売されてシリーズの中で、捕まらないモデルのLSTシリーズの発売を楽しみにしていた方も多いのではないでしょうか。
今回のモデルも、期待通り、捕まりが抑えられているのは、前作と変わらずに良い部分だと思います。前作のG400LSTドライバーの違いを上げれば、ヘッド反発が向上していること、ヘッドの重心距離が短いので、ヘッドのコントローがしやすいなどの点が挙げられると思います。
個人的には、前作のG400ドライバーより、飛距離や方向性なども更に進化している感じですし、スイング中のヘッド挙動なんかも、体感的にも感触が良く、直進性に特化した数あるドライバーの中でも、かなり好印象のドライバーです!
ヘッドが大きいため、ヘッドのコントロールがしづらいとPINGのドライバーを敬遠している方にも、今回のヘッドコントロールがあるヘッド特性を考えると、充分使い勝手が良いと思いますので、ぜひ試して欲しいクラブだと思います!
中古品も見逃せない!
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