群馬県は、世界遺産にもなった「富岡製糸場」を始め、伊香保温泉、草津温泉など名所が多数あり、ゴルフ場の数も70コース以上ある関東の中でもゴルフ場が多い地域となっています。北関東エリアでは、栃木県や茨城県と並び、宿泊や観光も兼ねて訪れる方も多く、山間部でありながら、冬季もクローズすることなく営業するゴルフ場もあり、一度は行ってみたいゴルフ場も多数存在しています。また、コースレートが高いコースや景観が美しいコース、食事が美味しいと評判のゴルフ場などがありますが、価格の安いお得なプランがでているゴルフ場が多いのも、群馬県のゴルフ場の特徴です。
今回は、群馬県にある名門と言われているゴルフ場をご紹介いたします。

群馬県にある名門ゴルフ場

群馬県で最古の歴史を持つ「伊香保カントリークラブ」

下山忠廉氏が設計した伊香保カントリークラブは、名湯「伊香保温泉」に近い群馬県の渋川市伊香保町に1954年(昭和34年)に開場しました。群馬県内最古のゴルフ場としても有名で、自然の形をそのまま活かしたアンジュレーションや左右のサイドヒル、ドッグレッグなど、多様な変化を楽しめる名門ゴルフ場です。運営は、桐生カントリークラブや下仁田カントリークラブを運営する東武グループです。過去には、関東オープン選手権、関東ミッドアマチュアゴルフ選手権、第37回群馬県アマなどが開催されています。
コースの特徴ですが、広いフェアウェイと転がりの良いグリーン、榛名山系の水沢山を間近に赤城山の景観を楽しみながらラウンドすることができます。
名物ホールは、1番と17番。1番は、赤城山に向かって打ち下ろす549ヤード(メイン/チャンピオンティー)/パー5。左ドッグレッグになっているため、ティーショット次第では、2オンも狙えるロングホールです。
17番、173ヤード(メイン/チャンピオンティー)/パー3のショートホールは、打ち下ろしの池越えホールで、谷川岳に向かってティーショットできる気持ちの良いホールとなっています。右に外すとピンが見えないほどの高低差があるため、センターよりもやや左狙いをするのが攻略のポイントです。17番ホールのサブグリーンは、標高637mの位置にあり、スカイツリーとほぼ同じ高さでもあります。
私たちビジターもインターネットで予約することができるので、群馬県の名門コースをラウンドすることができます。ただし、ドレスコードは、公式サイトにもしっかりと書かれているので、ジャケット・ブレーザーの着用、Tシャツやタンクトップ、ジーンズ、ジャージなどはNGとなっているので、訪れる際には注意が必要です。

溶岩石が随所に待ち受ける「吉井カントリークラブ」

1996年10月6日に開場した「吉井カントリークラブ」は、東証一部上場のSANKYOが運営母体の名門ゴルフ場です。2010年から2年連続でSANKYOレディース、2002年からは7年連続女子ステップアップツアーが開催されたトーナメントコースです。設計は、PGAツアーで17勝を上げたカーチス・ストレンジ氏が担当。ハワイをモチーフに作られたクラブハウスやコース、レストランは、ゴルフ場へ向かうトンネルを抜けると別世界へプレイヤーを連れて行ってくれます。ゴルフ場を造った際に浅間山から運ばれたと言われている溶岩石がホールの各所に設置され、池や白い砂とともに景観を整え、美しいホールとなっています。
名物は、17番(177ヤード/パー3)、溶岩がグリーンを取り囲む溶岩超えのショートホール。ショットしたボールが溶岩内、もしくは溶岩に接触している場合は、1ペナとなるため、プレッシャーがかかるので、リラックスして望む必要があります。
お客様に最高のおもてなしをする、至福の時間を提供できるように様々な所で工夫がされており、1日の組数は20組、スタートは12分間隔としており、ゆったりとラウンドすることができます。インターネットでも予約ができ、ラウンドできるので、ぜひ、行ってみたいゴルフ場です。

名物18番の浮島アイランドグリーンでニアピン勝負も楽しめる!「軽井沢高原ゴルフ倶楽部」

軽井沢高原ゴルフ倶楽部は、北軽井沢のリゾート地に1995年7月7日に開場しました。鷹繋山や日本二百名山の浅間隠山など、標高1,500メートル級の山々に囲まれ、訪れた人は時間が止まっている感覚になるほどの美しさを誇ります。
コースは、レギュラーティーで6,147ヤード、フェアウェイも広くゆったりとラウンドできる林間コースとなっています。18番、パー3は、2万㎡の巨大な池の中央に浮島のイランドグリーンがあり、グリーンに架かる石造りのアーチから見えるクラブハウスの背後には、軽井沢らしい雄大な山々がコースと一体化し、プレイヤーを待ち受けています。浮島でニアピン勝負も楽しめます。
美しい景観を誇る名門コースながら、平日は、9,000円弱、土日祝でも12,000円前後のプランもあり、ビジターにも開放されているため、気軽にラウンドすることができます。
まるでゴルフ場が、森を纏っているような林間コースに、ぜひ挑戦してください!

コースレート72.7の音羽&吾妻コースに挑戦!「伊香保ゴルフ倶楽部」

加藤俊輔氏設計の「伊香保ゴルフ倶楽部」は、群馬県吾妻郡東吾妻町に1984年に誕生しました。音羽(おとわ)、吾妻(あづま)、烏帽子(えぼし)の3コース27ホールからなる丘陵コースです。特に音羽コースと吾妻コースの組み合わせは、コースレートが72.7と高くスコアメイクが難しく、レギュラーティーのコースレートで70.8と群馬県のレギュラーティー難易度でもトップ3に入る難しさを誇っています。名物は、音羽9番のバックティー343ヤード、パー4。コース右側は大きな池がグリーン手前まで続いており、グリーン周辺はビーチバンカーが行く手を遮っています。ティーショットは、右側の池に飛ばさないように落ち着いてフェアウェイキープし、セカンドショットでグリーンを狙える位置に落とすのがポイントとなります。
2017年には、楽天ゴルフで「全国食事が美味しいゴルフ場ランキング部門」で全国5位(群馬県では第1位)に輝き、ゴルフコースの評価にプラスして、食事の美味しさでも評価されています。ビジター利用もできるので、インターネットでプランを確認して予約しましょう!

群馬県内唯一の全組キャディー付ゴルフ場「倶楽部 我山」

倶楽部 我山(旧名称は、富岡野上カントリー倶楽部)は、「スポーツと安らぎを求めるゴルフクラブ」をコンセプトに1999年に開業しました。群馬県富岡市にあるこのゴルフ場は、群馬県内で唯一の全組キャディー付ゴルフ場です。スタート時間も10分間隔とゆとりを持ってラウンドできるのも、ゴルフクラブのコンセプトに合わせた運営となっており、良質なラウンドを約束してくれています。ロッジ風のクラブハウスやコースメンテナンス、スタッフ対応など、利用者の総合評価も非常に高いのが特徴です。
コースは、レギュラーティーで6,026ヤードと距離が短く、グリーンはベント1グリーンとなっています。フェアウェイも広く、好スコアを狙えるため、ベストスコア更新を目指してラウンドできます。
18番(レギュラー337ヤード/パー4)は、ティーショット右側斜面奥にあるフェアウェイ狙い。セカンドショットは池超えとなり、グリーン奥に見えるクラブハウスはこのコースの美しさを引き立てています。グリーン左側の池を意識しすぎると距離感を見失うため、正確なショットが要求されます。
インターネットで予約できるプランも平日キャディー付で10,000円前後、土日キャディー付で16,000円前後と名門といわれるコースをキャディー付プランで良心的にラウンドすることができます。ぜひ、訪れてほしいゴルフ場の一つです。

標高1,300mの北軽井沢にあるゴルフリゾート「太平洋クラブ軽井沢リゾート」

1975年(昭和50年)に開業した太平洋クラブ軽井沢リゾートは、標高1,300mの北軽井沢にあるリゾートゴルフ場です。浅間コースと白樺コースの各18ホール、計36ホールは、両コースとも2人乗り乗用カートでフェアウェイへの乗り入れができ、真夏でも30度を超える日はほとんどないため、快適に過ごすことができます。大自然の中にあるコースのため、四季折々の景観を楽しめるのもこのゴルフ場の醍醐味で、優しく吹く避暑地の風に揺られながら、心地よい開放感の中、リゾート気分を堪能できます。
名物は、浅間コース16番と白樺コースの17番。浅間コースの16番パー5は、浅間山に向かって伸びるストレートコースで、豪快にティーショットが打てます。途中にあるクロス・バンカーに注意しながら、微妙なアンジュレーションのあるグリーンを攻略しましょう。白樺コース17番パー4は、セカンドショットからグリーンに向かって打ち上げるホールのため、難易度が高め。グリーン手前の嫌な位置に深いバンカーがあるため、距離感に注意してピン手前に落とすのがポイントです。グリーンは、奥から強い下りになっているので、万一ピン奥にボールを落とした場合は、3パットを覚悟する必要があります。
会員制ですが、ビジターにも開放しているため、インターネットでの予約が可能です。日本を代表するリゾート地の軽井沢で優雅なラウンドを楽しんできてください。

名匠相山武夫氏設計のフラットな丘陵コース「JGMベルエアゴルフクラブ」

JGMベアエアゴルフクラブは、JGMグループが運営するゴルフ場の一つです。JGMグループは、関東を中心に栃木、群馬、茨木、埼玉、福島、福岡、沖縄に合計10ヶ所のゴルフ場を運営しています。栃木県高崎市にある「JGMベアエアゴルフクラブ」は、1988年3月に名門「横浜カントリークラブ」なども手掛けた相山武夫氏の設計により開業しました。相山武夫氏が設計・監修に関わったゴルフコースは全国で30コース近くに及びます。
丘陵コースでありながら、コースごとのインターバルで高低差を吸収しているため、比較的フラットな造りでフェアウェイは広く、各ホールは周囲にある自然と林で独立した感じで展開されています。バックティーで6,932ヤード、コースレートは72.3、レギュラーティーで6,443ヤード、コースレート70.1の難易度となっており、距離の長さと、絶妙な場所にある池やバンカーがラウンドを楽しませてくれます。
名物は、16番バー3。バックティー、レギュラーティーともに129ヤードで距離の短い池超えとなるショートホールですが、グリーン手前にガードバンカーが配置されており、コース右側の林はOBになっていることで距離感が合わなければ、すぐにトラブルになるコース設計となっています。
2011年には練習場のリニューアルを行いドライビングレンジは270ヤード(10打席)、アプローチ練習場も兼ね備え、ラウンド前の調整がしやすい名門コースです。
ビジターへも開放しており、インターネットで気軽に予約ができます。またJGMグループが提供する公式アプリを利用するとサインレスチェックインができるなど、利用者の利便性を考えたサービス展開も充実しています。

口コミサイトでの総合評価が高く、群馬県屈指のチャンピオンコースと評判の「下仁田カントリークラブ」

東武グループが運営する「下仁田カントリークラブ」は、1990年10月10日開業の丘陵コースです。桂林を おもわせる奇岩の山々の景観のもと、自然にとけ込むコースとなっており、各ホールはフェアウェイが広くフラットで、長めの距離となっており、OBを気にすることなく思い切りよくクラブを振り抜くことができます。
ドラコン推奨ホールとなっている18番ホールは、レギュラーティー504ヤードのパー5となっており、ティーショットは打ち下ろしで右側の林はOBなので注意が必要です。2打目はグリーン手前の池が行く手を阻むため、無理に2オンを狙わず距離が残るとしても池手前のフェアウェイをキープすることが攻略の鍵となります。口コミサイトでの総合評価も高く、地元の特産品が食事で食べられるなど、初心者から上級者まで充実したラウンドを約束してくれる群馬県屈指のチャンピオンコースです。
ゴルフ場主催の誰でも参加できるオープンコンペもあるので、どなたでも気軽にラウンドすることができます。下仁田インターから約2キロで、首都圏からのアクセスも良く利用しやすいゴルフ場です。

116万㎡の広さを誇るゴルフ場「富岡ゴルフ倶楽部」

妙義山の麓、富岡の広大な大地に116万㎡の広さを誇る富岡ゴルフ倶楽部は、1991年8月に工藤定雄氏と井田毅氏の設計で造られたゴルフ場です。
丘陵コースで、広くフラットに設計されたフェアウェイは、周囲の景観もあり思い切りティーショットに望めます。レギュラーティーで6,102ヤードとやや短めの距離で、要所に池やハザードが設置されており、落ち着いた雰囲気の中にも戦略性を高めています。
3番(レギュラーティー344ヤード/パー3)は、右側が池、左ドッグレッグで更に左側は斜面になっているため、ティーショットは距離よりも方向性を重視したショットが求められます。グリーンは大きめなのでとらえやすくはありますが、左側のバンカーにつかまらないようにする必要があります。また、17番(レギュラーティー366ヤード/パー4)は、ティーショットの狙い所が難しいミドルホールです。左に池、正面やや右側がフェアウェイとなっており、フェアウェイ狙いで距離を出しすぎると200ヤード地点にあるバンカーにつかまるため、落とし場所を考える必要があります。グリーンは、傾斜のある2段グリーンでコントロールよくピンを狙う必要があります。ビジター予約ができ、格安プランや2サム保証で割増プランもあるので、気軽にラウンドできる名門コースとなっています。
東京方面からだと約2時間の移動時間はかかりますが、群馬県富岡にある雄大な自然と四季折々の植物や花がゴルフ場の至るところにあるので、いつ行っても素晴らしい景観ときちんと整備されたゴルフコースが来場者をもてなしてくれます。

アットホームな雰囲気が各世代に大人気の「太平洋クラブ高崎コース」

1976年(昭和51年)に開場した太平洋クラブ高崎コースは、加藤俊輔氏設計の各ホールが樹林に囲まれた美しい広陵コースです。自然を活用しつつ適度に調整された高低差があることで打ち上げや打ち下ろしがラウンド時に求められ、谷越え、ドッグレッグがあり、箱庭的にまとめられた敷地内は、群馬県のシンボルでもある妙義山が望め、美しい景観とともに挑戦者を待ち受けています。2001年にクラブハウスとレストランをリニューアルしており、アットホームな雰囲気に若い世代からシニア層、女性に大変人気のある名門コースです。
名物ホールは、8番と18番。8番はレギュラーティーで160ヤードのパー3。ティーグラウンドから見える景色はティーショットを惑わすほどの美しさで、右側のOBが浅めになっているので要注意です。グリーン手前にバンカーがあるため、グリーンを捉えるためには、どのクラブで打つのかが重要となっています。18番パー5は、レギュラーティーで522ヤードのロングホールで、高低差73mの打ち下ろし。ティーショットは、左側OBゾーンが浅めになっているため、右側の斜面を狙うのが攻略ルートです。2打目以降は、高低差が73mの打ち下ろしが続くため、グリーンオーバーしないよう距離感を合わせながらグリーンを狙っていければ攻略できるでしょう。
ランチにバイキングや定期的に開催されているコンペなど、ビジターも気軽に通えるサービスが充実しているので、行きやすいゴルフ場となっています。
施設内でのTシャツ、ジーンズ、サンダルは原則禁止されているため、訪問前に注意事項をしっかりと確認し、マナーを心得てラウンドにのぞみましょう!

まとめ

群馬県にある名門コースをご紹介しました。どのゴルフ場も大自然をいかしたコース設計となっており、見る人を圧倒する景観、日頃からみっちりと手入れされているコース、ホスピタリティの高いスタッフ、関東圏で比較してもお手頃なラウンド料金など、本当に利用しやすいゴルフ場ばかりです。
ゴルフ以外にも世界遺産や温泉、ご当地特産品、美しい山々など、多数の楽しみもあるため、宿泊での利用も視野に入れてスケジュールを検討したいですね。
しっかりとした歴史とサービスを兼ね備えた群馬県の名門コースで特別な時間を過ごしてください。

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