沖縄と言えば数々のプロゴルファーを輩出している県としても有名です。宮里三兄弟(宮里聖志プロ、宮里優作プロ、宮里藍プロ)や宮里美香プロ、諸見里忍プロ、比嘉真美子プロ、新垣比菜プロ、上原彩子プロなど、第一線で活躍する多くのプロがいます。では、なぜ沖縄は、たくさんのプロを輩出する県となっているのでしょうか。それは、ジュニアの育成に力を入れているからです。プロを目指すジュニアからは料金を徴収しておらず、経済面の援助を県全体で行うことで、ジュニアがのびのびとゴルフができる環境を作っています。もちろん、完全にタダという訳ではなく、ゴルフ場のボール拾いや雑用などをボランティアで手伝ったりしているみたいです。
そんな、ゴルフ大国と呼べる沖縄県にも名門ゴルフ場が多数あります。エメラルドグリーンに輝く海、亜熱帯特有の風、沖縄特有の景観など、日本有数のリゾート地にある名門ゴルフ場を紹介します。

沖縄県にある名門ゴルフ場、ゴルフコース

沖縄県最古の歴史を持つ名門「沖縄カントリークラブ」

1965年 (昭和40年) 7月3日に開場した沖縄カントリークラブは、沖縄県では最古となる歴史があるゴルフ場です。設計は、国内外で20以上のコース設計をおこなった大久保昌氏。大久保氏は、コース設計の巨匠井上誠一氏と師弟関係です。大久保昌氏が設計するコースは、自然を活かした戦略性の高いコース設計が特徴ですが、その自然を活かした景観美のあるコース造りをするということでも有名です。
沖縄最古である名門ゴルフ場ですが、ビジターも予約サイトから気軽に予約ができます。
丘陵コースでグリーンはコーライ。バックティーで5,764ヤードと短めの距離ではありますが、ティーショット次第で攻め方が大きく変わるコースとなっており、アイアンショットの良し悪しがスコアメイクの鍵となっています。
名物は、6番ホール207ヤード(バックティー)/パー3。200ヤードを超えるショートホールは、グリーン手前に池とバンカー、グリーン奥にもバンカーがあり、適正なクラブ選択と正確なショットが求められる景観の美しいホールとなっています。沖縄最古の名門コースでぜひラウンドしてみてはいかがでしょうか。

東シナ海を見下ろす眺望が楽しめる「美らオーチャードゴルフ倶楽部」

「沖縄大京カントリークラブ」として1970年 (昭和45年) 11月に開場。その後、2005年(平成17年)2月にユニマットホールディングスへ営業譲渡し、「ユニマット沖縄ゴルフ倶楽部」と名称変更。2011年(平成23年)9月にはユニマットホールディングスからJGM(ジャパンゴルフマネジメント)へ売却し、現在の「美ら(ちゅら)オーチャードゴルフ倶楽部」となりました。設計は、浅見緑蔵氏と竹村秀夫氏が関わりました。
過去には、日本女子プロ東西対抗や大京オープン、DDIグループの沖縄オープン、ファンケル沖縄オープンなどが開催された名門ゴルフ場です。もちろん、ビジターもインターネットから予約することができます。
沖縄本島から東シナ海を見下ろせる景観、ガジュマルの木樹、南洋杉など、南国ならではの豊かな自然が、ゴルファーを待ち受けています。
名物ホールは18番ホール、335ヤード(フルバックティー)/パー4。海に向かって打ち下ろすコースは、碧い海と青い空に挟まれたフェアウェイに向けて思い切りショットすることができます。沖縄の照りつける太陽と南国情緒を感じながら、名門コースでのラウンドをお楽しみください。

HEIWA×PGM CHAMPIONSHIPトーナメント開催コース「PGMゴルフリゾート沖縄(旧沖縄国際GC)」

沖縄県黒頭郡にある27ホール構成の大型リゾートゴルフ場「PGMゴルフリゾート沖縄」は、1972年(昭和47年)11月7日に名匠・松山桂司氏によって設計され「沖縄国際ゴルフ倶楽部(旧名称)」として開場しました。その後、2017年に世界の青木功氏による監修で、ツアーやトーナメントの開催にも耐えうるゴルフ場として全面改修され、HEIWA×PGM CHAMPIONSHIPトーナメントも開催されました。
※2018年11月1日~11月4日にHEIWA×PGM CHAMPIONSHIPトーナメントの開催もきまっており、ブーゲンビリア(OUT)とデイゴコース(IN)を使用予定です。
エメラルドグリーンに輝く東シナ海を見下ろす丘陵地にあり、本部半島から伊江島までを見渡せる景観に恵まれたロケーションです。
名物ホールは、デイゴコース1番ホール、540ヤードのパー5。東シナ海に向かってティーショットを打ち下ろすスターティングホールは、2打目以降も絶景が広がりプレイヤーを楽しませてくれます。
大手予約サイトでも予約枠は公開されており、ビジター受け入れにも寛容な名門コースです。

ハイビスカスやブーゲンビリアなどリゾートを感じられる「沖縄ロイヤルゴルフクラブ」

沖縄県うるま市にある沖縄ロイヤルゴルフクラブは、1974年12月10日に開場しました。沖縄県に造られたゴルフ場の中では、5番目に古いゴルフ場となります。設計者は伊藤光男氏。中山コース、南山コース、北山コース、平山コースの各9ホールの計36ホールからなるこのゴルフ場は、距離が全体的に長めに設計されています。雨上がりの際、フェアウェイのコンディションが悪くなることがあるようです。このため、雨上がりにラウンドをする際は、コース難易度がグッと難しくなっているので注意が必要です。会員制のため、ビジターは会員の同伴が必要となっています。
名物ホールは中山コース6番、174ヤード/パー3のショートホール。ティーショットが林超えとなっており、距離感の難しい正確性が求められるホールとなっています。ハイビスカスやブーゲンビリア、パイナップルなどが、コースのいたる所に植えられており、沖縄ならではのリゾート感と景観を楽しめる名門ゴルフ場です。

名物16番のビッグバンカーを攻略したい「那覇ゴルフ倶楽部」

開場は1975年 (昭和50年) 7月14日。設計は、井上幸太郎氏。アジア・ジャパン沖縄トーナメントや沖縄牧港自動車レディスが開催されたことのあるチャンピオンコースは、数々のドラマを生み出した名門ゴルフ場の1つです。
名物は、16番ホール478ヤード(レギュラーティー)/パー5。S字のロングホールとなっており、グリーンまで250ヤード付近からフェアウェイ右側にあるバンカーは、グリーン付近まで続く、とてつもない大きさを誇るビッグバンカーです。入れてしまうと脱出するために1打ロスしてしまうため、右に打ち込んでしまわないように注意が必要です。会員制のため、ビジターは会員同伴でないとラウンドすることはできませんが、トーナメントでも利用されるゴルフコースに一度は足を運んでみたいものです。

20年連続開催のダイキンオーキッドレディスの開催地が堪能できる「琉球ゴルフ倶楽部」

1977年(昭和52年)7月に開場した琉球ゴルフ倶楽部は、沖縄県南城市にある名門のゴルフ場です。コース設計は、梅沢弘氏、コース監修は川波義太郎氏。西コース、東コース、南コースの各9ホール、計27ホールからなるこのゴルフ場は、沖縄の美しい海と、広々と広がるフェアウェイに思い切りショットを打ち放てる開放感のあるコースです。
1988年から毎年開催されているダイキンオーキッドレディス開催の地としても知られ、20年以上琉球ゴルフ倶楽部で開催されてきました。過去には、沖縄県出身の宮里藍プロも優勝をしており、近年では、テレサ・ループロ、アン・ソンジュプロ、イ・ミニョンプロなどが優勝をしています。会員制のため、ビジターでラウンドする際は、会員の同伴が必要となっています。
名物ホールは、東コース5番、407ヤード(バックティー)/パー4。右ドッグレッグとなっているこのホールは、ティーショットの成否がスコアの良し悪しを決めると言っても過言ではありません。距離に自身のある方は、右側にある杉の木超えを狙ってティーショットを打てますが、方向性を誤ると右側にある池にボールが吸い込まれてしまいます。パー4のコースとしては少し距離の長いコース、ぜひ攻略してみたいですね。

40mを超える断崖絶壁超えのティーショットが楽しめる「ザ・サザンリンクス・ゴルフクラブ」

ザ・サザンリンクス・ゴルフクラブは、沖縄県島尻郡八重瀬町に1988年(昭和63年)12月1日に開場しました。設計は地元企業の株式会社琉球リゾートが担当。過去には、男子トーナメントのアジア・ジャパン沖縄オープンも開催された沖縄を代表するシーサイドコースとして成長をしてきた名門コースです。
海岸線に広がるシーサイドコースは、ド平坦に設計されたフラットなコースで、海を見渡し、風を受け、大自然を感じながらのラウンドが醍醐味となっています。
名物ホールは、7番、8番。7番は、418ヤード(チャンピオンティー)/パー4。ティーグラウンドから40mを超える断崖絶壁超えのティーショットに望むこのホールは、風が強いと海に向かってティーショットを打つ必要があるほど、潮風の影響を受けます。風を読み切る経験と海側に打つ勇気が求められます。8番は、コース右側が全て海となっている181ヤード(チャンピオンティー)/パー3のショートホール。このホールも大きく潮風の影響を受けるため、風がある時とない時での難易度が極度に変わり、クラブ選択が難しいコースとなっています。予約サイトから予約ができ、ホテルも併設しているため、ゴルフとリゾートの両方を楽しめます。

10年以上の年輪を刻んだヤンバルの森が待ち受ける「かねひで喜瀬カントリークラブ」

元々は「ブセナカントリークラブ」の名前で2001年(平成13年)10月に開場。2006年に「かねひで喜瀬カントリークラブ」に名称変更をしています。和泉道生氏が設計を担当した丘陵コースで、日本プロゴルフ選手権、九州オープンゴルフ選手権など、様々なトーナメントが開催されています。その他、PGAシニアツアー開幕戦「金秀シニア沖縄オープンゴルフ2018」やLPGAステップアップツアー「かねひで美やらびオープン」なども開催されている名門コースです。名物ホールは、ウッズコースにある9番605ヤード(チャンピオンティー)/パー5。クラブハウスと海を見下ろしてティーショットを打つこのコースは、広めのフェアウェイで豪快なティーショットが楽しめます。グリーンは数多くのバンカーに囲まれており、アンジュレーションがきいているため、落とし所に気を使ったショットが必要です。
予約サイトで予約ができるため、チャンピオンコースを気軽にラウンドすることができるのが、うれしいですね。沖縄県名護市にある名門コースにぜひ挑戦してみてください。

まとめ

沖縄県のゴルフ場は、暖かい気候の中でゴルフを楽しめますが、1年を通して南国特有の強い風があるため、他県でのラウンドとは違う雰囲気と経験を得ることができるでしょう。
そしてほとんどのゴルフ場は18ホールのスループレーとなっており、ハーフ間の休憩はなく、コースの途中にある休憩所を利用しながらラウンドします。熱中症対策として、カートに黒糖と塩が備えられているのも地域色を強く感じられるのではないでしょうか。
他県から行く際は、ほぼ泊まりでのラウンドになると思いますのでゴルフ休暇を取って沖縄のゴルフ場を楽しんでください!

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