試打記事担当。ゴルフ場数日本最多の北海道出身。ティーチング歴11年、USGTFティーチングプロ資格を持つ国際ゴルフティーチングプロ。ベストスコア67。寺社仏閣巡りが趣味。花や植物を愛する優しい心で親切・丁寧にゴルフの魅力をお伝えします。豊富な経験と知識でゴルフクラブの特徴を徹底解説!USGTF(United States Golf Teachers Federation)会員。
前回の記事では、スリークォーターフォロー(フォロー)の説明をしてきましたが、いよいよ最終ポジションとなるフィニッシュの説明となります!
ゴルフ場で、プロのような綺麗なフィニッシュを決めてナイスショットをしたいものですが、足もバタついて、バランスを崩して、なかなかピタリと決まらないのがフィニッシュですね。
基本は勿論ですが、フィニッシュをバランスよく決めるコツなどもお伝えしていきます!
また、フィニッシュはスイングの結果となりますが、実は綺麗なフィニッシュを意識するだけで、フィニッシュ前のスイングの動きが良くなります。それだけで、ナイスショットができる確率が上がったりしますので、綺麗でカッコいいフィニッシュを取っていきましょう。
前回の記事では、インパクトポジションについて説明をしてきましたが、今回はスリークォーターフォロー(フォロー)のポジションの説明になります。
プロのような大きなフォローは、誰もが憧れる理想的な形です!
■動画
フィニッシュを動画で確認したい方はこちら
撮影協力
井山ゴルフ練習場:https://www.iyama-golf.com/
ゴルフスイングの基本編!フィニッシュを理解して、正しいスイング軌道を身につける!
フィニッシュの説明の前に「スイングプレーン」を知ろう!
スイングプレーンとは飛球線後方から見た時に、クラブが斜めに動く軌道のことです。
一般的にスイングプレーンには3つのプレーンがあります。
①はアドレスした時のシャフトの角度(シャフトプレーンとも呼ばれてる)
②ボールと右脇下を結ぶライン(プレーンラインとも呼ばれている)
③はボールと首を結ぶ線(ホーガンプレーンとも呼ばれてる)
この3つプレーンの中(アイスクリームのコーンのような形と言われる事がある)で、クラブが外れる事なく、スイングする事で、安定的な方向性や飛距離を出す上で大変重要になります。
また、スイングプレーンについて、完全に体現出来なくても、理想的なスイングプレーンの理解を深めるだけで、上達のヒントを自ら得る事も出来るようになったり、調子が悪くなったとしても、調子を戻せるキッカケになったりしますので、最初は難しく感じるかもしれませんが、各記事の中でも、スイングプレーンのクラブの位置についても、出来るだけ簡単に説明していきたいと思います。
正しいフィニッシュの位置
クラブは背骨の対して直角に収まり、左肩と左肘は同じ高さを保ちながら、クラブが斜めに収まっている状態が、フィニッシュのポジンションになります。
フィニッシュの基本
それでは、フィニッシュポジションの基本をお伝えしていきます。
フィニッシュでは左足に体重が乗り、右足の踵が上がってつま先で立っているような状態になります。
腰は左足の上にあり、体はターゲット方向に正対している形になります。
クラブは頭の真後ろにきて、両耳を交差するような形でクラブが収まりますが、この時、左肩と同じ高さに左肘があるのが基本のフィニッシュの形になります。
そして、フィニッシュでの両腕の間隔は、アドレスした時の両腕の間隔のまま保持されていることが重要になります。
もし、両腕の間隔がフィニッシュの時に空いているとしたら、スリークォーターフォローの記事でご紹介したチキンウイングになっている可能性がありますので、必ずフィニッシュでは、アドレスで構えた両腕の間隔を保って、フィニッシュしてください。
また、フィニッシュの形は、打っていくスイング軌道によって、形が違ってきます。
例えば、ドロー、フック系のフェイスローテーションを、多く使って打った場合のフィニッシュは、グリップのポジションが上でクラブヘッドのポジションが下にあります。8
反対に フェードやスライスなどフェース面が開いた状態でクラブを振ったり、曲がり幅や、距離を抑えるために、意図的にフェイスローテーションを抑えたような振り方をした場合は、グリップのポジションが下で、クラブヘッドのポジションが上になります。9
どちらも、インテンショナルを意図的に出している球質のショットであれば、問題ありませんが、ミスショットした際に、どのようなクラブの動きをしたか確認することができるので、知識として覚えておくことをオススメします!
フィニッシュポジションの注意点
フィニッシュでは体重移動が終了し、左足にしっかり体重が乗って、体か静止していることが理想です。
打ち終わった時に、後ろに仰け反ってしまい、右足に体重が残ってしまうミスを明治の大砲といい、典型的なミスの一つですので、フィニッシュではしっかり左に体重を乗せていきましょう。
また、打ち終わった時に、右前方に倒れてしまう方は、トップオブボジションから、手や腕でクラブを振っているため、クラブ軌道がアウトサイドになっていたり、体の右サイド(右肩)を突っ込ませて、打っている可能性がありますので、しっかりと体重移動から行っていきましょう。
フィニッシュポジションの練習方法
練習① しっかりフィニッシュで止まる。
良いフィニッシュは、左足に体重がのって身体がピッタリと止まったフィニッシュになります。
バランス取れたフィニッシュで3秒間はしっかり止まりましょう。
バランスが取れないフィニッシュは、体のバランスやスイング軌道が悪い可能性がありますので、フィニッシュポジションより前のポジションを再度確認してみてください。
練習② フィニッシュでしっかり体重を左に乗せる練習方法とチェック方法
フィニッシュでしっかり体重移動せずに、右足に体重が残ってしまい、所謂、明治の大砲になってしまう方の練習メニューです。
アドレス時に、最初から体重は左足に乗せます。左に体重を乗せたままバックスイングを行った場合、バックスイングの大きさは通常より小さくなりますが、コンパクトなバックスイングを意識して、左体重のままボールを打ちます。その際に右足に体重が残ったままだと、ダフリやトップなどのミスになりやすいので、左体重のままボールを打つ事が大切になります。
この練習を行った場合のポイントになるのが、インパクトの際に、左腰がしっかり左に回転して打つことが大切になります。
インパクトで左腰が止まってしまっていると、インパクトで腕が詰まりやすく、ヘッドがインパクトの手前で止まってしまうため、ダフリやトップなどのミスになりやすいので、この練習を行う際は、インパクト時に、しっかりと左腰を回転して、球を打つようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は、最終ポジションのフィニッシュについて説明してきました。
松山英樹プロや石川遼プロのスイングスピードは、とても速く、身体のバランスを取るのも難しいはずですが、微動だにしないフィニッシュは美しいの一言です。
他のスポーツを例にすると、体操競技の着地はゴルフのフィニッシュに似てると個人的に思っています。
日本代表する体操の内村航平選手の鉄棒は、微動だにしない着地が強みです。その着地は世界の大舞台でも高得点を生み、他を圧倒します。
また、バレエダンサーの曲終わりの着地は、綺麗で静かな着地でかっこよくもしなやかで美しいと思います。
私たちゴルファーも、微動しない美しいフィニッシュを目指すことにより、ショットが成功する確率が格段に上がるはずです。
また、フィニッシュを意識すると、フィニッシュ前の動きも良くなり、ナイスショットになる可能性が高くなるので、決しておろそかにしてはいけないポジションになります。練習場の時から、綺麗な微動にしないフィニッシュを取れるように意識していきましょう!!
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