ゴルファーの皆さんにとって、日本海側に面した秋田県は一見ゴルフとは無縁の地とお考えだと思います。ところが秋田県は、宮城県と並んで開場50年以上の名門コースが多数あり、1980~1990年代にはツアー競技の開催場になったコースもあるのです。
今回は、そんな秋田県から「ぜひ行っておきたい名門コース」を10コース選んでご紹介します。

ゴルファー必見!秋田県の名門ゴルフコース10場

コース&サービス共に東北随一と呼び声の高い「男鹿ゴルフクラブ」

秋田県男鹿市、秋田自動車道・昭和男鹿半島インターチェンジ(IC)より約26km、車で約1時間ほどでアクセスできる男鹿ゴルフクラブ。男鹿半島中央部・寒風山の山頂近くに位置する同コースは、1964年(昭和39年)開場。県内二番目の歴史を有するコースですが、数多くの口コミで「コース&サービスでは東北随一」と総合評価の高いコースです。
フェアウェイの広い丘陵コース(6,064ヤード/レギュラーティー&パー72)ですが山越え&谷越えのレイアウトが数多く配され、日本海から吹き付ける風と高速グリーンが「東北随一の面白いコース」を演出しています。
クラブハウス・レストランを含め各施設の手入れは行き届き、秋田の郷土料理を取り入れたレストランメニューは秀逸。その昼食がプレー料金に含まれているのも驚きです。
プレーはセルフ&キャディー付きから選択。昼食と割増なしの2サム保証がついて平日は総額7,000円ほど、土日祝日の休日は総額10,000円ほど。セルフなら追加料金(3,240円/全日)で夢の「お一人様ゴルフ」も可能です。

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県内最古・LPGAツアー5度開催の栄誉に浴す「秋田カントリー倶楽部」

秋田県秋田市、秋田自動車道・秋田北インターチェンジ(IC)より10kmほど、車で約20分でアクセスできる秋田カントリー倶楽部。秋田市内からほど近い同コースは、日本海に面したシーサイドコース。まだ終戦間もない頃の1956年(昭和31年)の開場は、正に東北ゴルフコースの魁と言ってよいでしょう。1980年(昭和55年)~1984年(昭和59年)には、当時女子ツアーの東北クイーンズ開催の栄誉に浴しました。
日本海を望む「太平山」黒松でセパレートされた「日本海」林間コースの体を有する「鳥海」の3コース27ホールは、日本海側有数の規模を誇ります。一般的な太平山→日本海の18ホールで6,013ヤード(レギュラーティー)と一般的。しかし日本海側からの風は、スコアメイクに大きく影響するでしょう。
同コースのクラブハウス・レストランは、食べログなど飲食SNSで紹介されるなど有名。特に、熱々の鉄鍋に入れられ供される麻婆豆腐定食は、一度食べると病み付きになる美味しさと評価を得ています。
プレー料金は、平日のセルフプレーは総額10,000円ほど、土日祝日の休日のセルフプレーは総額13,000円ほどです。

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ツアー開催6度・国体成人男子ゴルフ会場にもなった「秋田椿台カントリークラブ」

秋田県秋田市、滝田自動車道・秋田空港インターチェンジ(IC)より約1kmほど車で5分でアクセス可能な秋田椿台カントリークラブ。秋田空港からでも20分で到着できる同コースは、国内外の数々の大会の開催地となりました。
東北では初の日豪対抗プロゴルフマッチ(1975年/昭和50年)、日本プロゴルフ東西対抗戦(1977年/昭和52年)など6度のツアー開催に加え、2007年(平成19年)の「わか杉国体・成年男子ゴルフ開催場」としても選ばれました。
広々フェアウェイの「つばき」、正確なショットが求められる「さつき」、アンジュレーションが効いたグリーンの「さくら」の3コース27ホール。標準的な「つばき」×「さつき」の回り方で6,290ヤード(レギュラーティー)&パー72。ただしOBエリアが広いので、飛ばし過ぎにはご注意を。
なお同コースでは、月に数回ビジター料金を2,000円割引する「ゲストサービスデー」を設けています。平日のみですが、昼食付きでキャディー付きプレーが7,875円と有り得ない価格。お試しになりたい方は、ぜひホームページをご覧下さい。

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名勝・深浦海岸に面するシーサイドコース、ビッグスギが手掛けた「能代カントリークラブ」

秋田県山本郡、秋田自動車道・能代南インターチェンジ(IC)から約15kmほど、車で約25分でアクセスできる能代カントリークラブ。1965年(昭和40年)に誕生した同コースは、日本プロゴルフ殿堂入りしたビッグスギこと杉本英世プロの手によるものです。
景勝地として名高い深浦海岸に面したシーサイドコース。海岸からの飛砂を防ぐ防風林でセパレートされた5,910ヤード/レギュラーティー&パー72。距離の割に、プレーは一筋縄で行かないとの声も。
豪雪地帯だけに、毎年12月上旬~3月下旬はクローズ。しかしクラブハウス・レストランは年中オープン(11:00~14:00)。実はこのレストランが、秋田のグルメスポットとして有名なのです。
地元名産の馬肉を使ったステーキ(3,000円/要予約)や馬肉料理の味は、遠く首都圏からも来訪者が絶えないと言われ、クラブハウス内は冬もゴルフ談議が絶えない賑やかさだそうです。
平日のセルフプレーは総額6,000円ほど、土日祝日の休日のセルフプレーは総額8,000円ほど。食事付きのコンペパックも用意されているのでゴルフコンペでの利用にも適しています。

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県内有数の歴史・冬季クローズ期間もショップ&レストランは営業中の「大館カントリークラブ」

秋田県大館市、東北自動車道・十和田インターチェンジ(IC)から約19km、車で約40分でアクセスできる大館カントリークラブ。景勝地・十和田湖に近い同コースは1968(昭和43)年開場しました。
典型的な丘陵コースの6,089ヤード/レギュラーティー&パー72。ゆったり幅広いながらもアンジュレーションが効いたフェアウェイは、ゴルファーの戦略性を擽ります。豪快に打ち放せるホールあり、狙いを定めて刻む必要があるホールと、ゴルフのあらゆる技術を試すことができるコースといえましょう。
県内有数の豪雪地帯のため、12月~3月まではクローズ。でも、クラブハウス内のショップやレストランは年中オープンしています。同エリアではなかなか手に入れられない逸品揃いだそうで、冬でもゴルファーで大賑わいだそうです。
平日のセルフプレー料金は総額8,000円ほど、土日祝日の休日セルフプレー料金は、総額10,000円ほど。2サム保証がついたプランも多いので少人数でのプレーを楽しみたい方にもオススメです。オープンコンペも多く開催されていますので、腕試しにチャレンジされてみてはいかがでしょうか。

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「クセになるおもしろさ」の山岳コース・青森県内からも日帰り可能な「大野台ゴルフ倶楽部」

秋田県北秋田市、秋田自動車道・大館能代空港インターチェンジ(IC)から約6km、車で約10分でアクセスできる大野台ゴルフクラブ。大館能代空港に程近い同コース開場は1975(昭和50)年。地元名門企業の秋田土建傘下の、県内で珍しい本格山岳コースです。
秋田道の開通で、青森・弘前は元より八戸や三沢市内からも3時間以内で到着。日帰りプレーが可能なコースに。ホームページ上では「空港からわずか8分」を強調。首都圏からの日帰り…時間的に可能は可能ですが(汗)。
「クセになるおもしろさ」と評価される通り、INコースはうねりの高いフェアウェイと自然林のハザードが効き、攻めがいのある厳しい設定。特にIN16番はS字のミドル…プロでも嫌がるホールとか。
名産・秋田杉を多用したクラブハウスは、明るい茶系の色のインテリアで上品に統一。お楽しみのレストランメニューは、馬肉が名産の同地区でもなかなか味わえない馬ホルモン料理が味わえるなどグルメなゴルファー諸氏も思わず納得です。
平日のプレー料金は総額6,000円ほど、土日祝日の休日は総額8,000円ほどが基本的なプレー料金として設定されています。平日土日共に1,000円分の食事がついています。また、月曜日は上記の金額で回り放題、火・木は完全セルフデーとして、総額3,900円と非常にリーズナブルな料金でプレーすることができます。ぜひコースでの実戦練習を積みたい方は当ゴルフ場へ。

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あの松山英樹プロが国体選手としてプレーした「南秋田カントリークラブ」

秋田県秋田市、秋田自動車道・秋田北インターチェンジより約7km、車で約10分でアクセス可能。秋田市郊外に1976年(昭和51年)県内9番目に開場した南秋田カントリークラブ。過去当時LPGAツアーだった東北クイーンズ2回(1987年/昭和62年・1988年/昭和63年)の開催場となり、2007年(平成19年)の「わか杉国体・少年男子ゴルフ」開催場となった際は、あの松山英樹プロが高知県代表として出場しました。
アップダウンが多い丘陵コース。レギュラーティーで6,414ヤード&パー72は、チャンピオンコースと呼ぶに等しい厳しいコース…攻めごたえありです。
同コースのクラブハウスは、名産秋田杉をふんだんに使ったもの。ロビーやレストランに朝早く訪れると、杉の良い香りが漂って森林浴をしている気分になるそうです。
料金プランは、平日のセルフプレーは総額9,000円ほど、土日祝日の休日は総額12,000円ほどです。平日のみ2サム保証を受け付けています。

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名湯・森岳温泉に隣接・2コース36ホールでゴルフ三昧の「秋田森岳温泉36ゴルフ場」

秋田県山本郡、秋田自動車道・琴丘森岳インターチェンジ(IC)より約8km、車で約10分ほどでアクセスできる秋田森岳温泉36ゴルフ場。1994年(平成6年)開場と比較的新しいコースですが、「秋田(6,513ヤード/レギュラーティー&パー72)」「森岳温泉(6,270ヤード/レギュラーティー&パー72)」の2コース36ホールを有する県内でも有数のゴルフコースです。
広いフェアウェイで豪快に打ち放せる秋田コースは、日頃のストレス解消に持ってこい。一方、打ち上げ&打ち下ろしが続き、砲台グリーンやガードバンカーが多数ある森岳温泉コースは、自分の技量を確かめるのに最適なコースです。
太陽光の取り入れ口を多数設けたクラブハウスやレストランは、どこまでも明るく清潔。男女浴場も整備されているのですが、どうせならコースから車で10分足らずの名湯・森岳温泉へ。各ホテルや旅館はコースと宿泊パックで提携しており、日帰りゴルファーの方の入湯も大歓迎だそうです。
プレー料金は、平日は総額6,000円ほど、土日祝日の休日は総額8,000円ほど。平日土日を問わず昼食付き、2サム保証を受け付けています。土日祝日のみ2サムの割増料金が発生します。

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開場40年超の名門・全国でも珍しい野芝コースの「羽後カントリー倶楽部」

秋田県横手市、秋田自動車道・大曲インターチェンジ(IC)より13kmほど車で約15分でアクセスできる羽後カントリー倶楽部。1975年(昭和50年)に開場の同コースは、出羽丘陵の自然な地形を利用したアップダウンが続く丘陵コースです。
コースのある横手盆地は、全国でも有数の夏場高温多湿な場所。開場当初、コースは洋芝だったのですが、相次ぐ枯れ死に15年の歳月を掛けて日本古来の野芝に張替。今では秋田…いや日本を代表する野芝ゴルフコースとして知られる様になりました。
6,384ヤード(レギュラーティー)&パー72は、県内有数のチャンピオンコース。IN、OUT共にショートホールが難しい事で知られ、この攻略がスコアメイクのカギと言われます。
5月中旬には、クラブハウス横の芝桜が咲き乱れ「芝桜祭り」が開かれます。イベント競技が数多く開かれる等、同コースが一番賑やかとなります。
プレー料金は、平日は総額7,000円前後、土日祝日の休日は総額11,000円ほどです。

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育成の鬼・坂田信弘プロが北東北の地に築いた戦略的コース「新・秋田ウインズカントリークラブ」

秋田県大仙市、秋田自動車道・協和インターチェンジより約2km、車で約5分と非常にアクセスの良い新・秋田ウインズカントリークラブ。秋田空港からも車で約30分の大仙市の同コースが開場したのは、2000年(平成10年)と比較的新顔です。
しかし同コースの設計者を聞いてびっくり…古閑三保プロや上田桃子プロを育て「ジュニア育成の鬼」の異名を持ち、今も神戸でジュニア育成塾を開講する坂田信弘プロなのです。
出羽丘陵の自然な地形を巧みに利用した丘陵コース。6,197ヤード(レギュラーティー)&パー72は一般的ですが、アップ&ダウンが続きドッグレッグの多いホール設定。特に最終18番ホール(パー5)は、517ヤードの距離に加え、左ドッグレッグ&林越えショットのハザードが加わる「鬼ホール」。ここを見事にアンダーパーで切り抜けば「坂田師匠」に褒めてもらえるでしょうか。口コミでも「とにかく難しい」「アベレージゴルファーでもしんどい」と声が聞かれます。
料金プランは、平日なら総額4,000円ほど、土日祝日の休日は5,000円ほど。全日1,700円を追加料金として支払えば、お一人でもプレー予約をすることができます。毎週月曜日は感謝デーとして食事付きで総額4,500円、木曜日はレディースデーとして女性1名を含むグループは総額3,500円(食事別)でプレーすることができます。

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まとめ

いかがでしたか。秋田は。意外にもゴルフ場王国だったのですね。同地は、アコーディア・PGMなどの大手マネジメントが未だ進出しておらず、地元色の強い牧歌的な経営をしているコースが多いのも特徴です。ほのぼのとした、昭和の良き時代のゴルフを楽しまれるのに、秋田は持ってこいの地と言えるのではないでしょうか。なお積雪地であるため、冬季クローズの予定にはご注意願います。

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