試打記事担当。ゴルフ場数日本最多の北海道出身。ティーチング歴11年、USGTFティーチングプロ資格を持つ国際ゴルフティーチングプロ。ベストスコア67。寺社仏閣巡りが趣味。花や植物を愛する優しい心で親切・丁寧にゴルフの魅力をお伝えします。豊富な経験と知識でゴルフクラブの特徴を徹底解説!USGTF(United States Golf Teachers Federation)会員。
2018年9月末に発売されたTitleist(タイトリスト)のTS3ドライバー。2018年の全米オープンでは、ジャスティン・トーマスプロ、ラファエル・カブレラベロプロ、アダム・スコットプロ、ビル・ハースプロなどが、このメジャー大会でTS3ドライバー初投入したことでも話題になりました。TSシリーズは、Titleist(タイトリスト)史上、最高に飛ぶと言われており、公式サイトには「想像をも超えた飛びの世界を創造していこう」という熱いメッセージがあります。
今回は、TS3ドライバーを編集部で試打してきましたので、早速レポートしたいと思います。
Titleist(タイトリスト)TS3ドライバーをゴルフハック編集部が分析!
Titleist(タイトリスト)TS3ドライバーは、どういう人にオススメか?
グラフの通り、飛距離性能、操作性とも評価が高く、バランスが取れたヘッドで、球質を意図的に操って打ちたい方や、重心距離が長い大型ヘッドに、苦手意識がある方には、TS3ドライバーの性能を充分に活かせると思いますので、特に中級者や上級者のヘッドスピードが速めのゴルファーには、オススメしたいドライバーです。
Titleist(タイトリスト)TS3ドライバーの見た目とスペックを紹介!
Titleist(タイトリスト)TS3ドライバーの見た目!
ヘッド体積は460cm3のルール最大級ですが、構えてみると投影面積は大きさは感じません。
クラウン部分には、Ultra-Thin チタンクラウンを採用し、過去に発売されたTitleist(タイトリスト)ドライバーの中で、薄肉で軽量化されたクラウンに作り込まれています。
それにより重心深度が深くなり、優れた方向性と飛距離性能が可能になっています。
今回、ストリームラインド シェイプという技術が導入されています。これは、クラウン前方からクラウン後方にかけて、なだらかな傾斜のデザインになっており、空気抵抗を20%軽減し飛距離性能の総合力を大きく伸ばすための技術だそうです。
フェイス面は若干のシャローフェイスで球の高さもある程度、確保できそうな作りになってます。
また、フェイス面は超精密高初速フェースを採用。フェースの肉厚をエリア別に変え、フェイスリアクションを最適化しています。これにより、ボールスピードと方向性の安定させることに成功しています。
ソール後方の前方と後方に、SURE FIT CGウエイトが装載されています。ウエイトの重さを変えることにより、ヘッドの重心位置が変わり、弾道調整を可能としてくれます。
また、シャフトは脱着式のSURE FITホーゼル採用しロフト角とライ角を変えることが可能なので、自分に合う最適なヘッドにカスタムできる所も魅力的ですね。
シャフトはSpeeder519 EVOLUTION VのSシャフトを試打。重量は50gでトルクは4.8の先中調子になり、今回のスピードにこだわったヘッドとの相性は抜群です。
Titleist(タイトリスト)TS3ドライバーのメーカースペック
シャフト | Titleist Tour AD 60 | Tour AD VR-6 | Speeder 661 EVOLUTION V | |
---|---|---|---|---|
実効ロフト角(度) | 8.5/9.5/10.5 | |||
ヘッド体積(cc) | 460 | |||
シャフトフレックス | SR | S | S | |
実効ライ角(角) | 58.5 | |||
長さ(インチ) | 45.25 | 45 | ||
クラブ重さ(g) | 310 | 312 | 315 | 314 |
シャフト重さ(g) | 58 | 60 | 65 | 66 |
スイングウエイト | D2.5 | D2.0 | D2.5 | |
シャフトトルク(度) | 4.1 | 3.9 | 3.2 | 3.7 |
キックポイント | 中調子 | 中調子 | 先中調子 | |
グリップ | ツアーベルベット・ラバー・360°(M60) |
※メーカーのカタログスペック
Titleist(タイトリスト)TS3ドライバーの試打レビューとデータ計測
Titleist(タイトリスト)TS3ドライバーを試打
実際構えてみると、460cm3のルール最大級ですが、投影面積は広く見えず操作性が良い印象です。
さすがにTitleist(タイトリスト)のドライバーらしく、ブラックのヘッドが、シャープに引き締まったヘッドに見え、強いボールが出る予感がしました。
構えた時のフェイスの向きも、ストレートからややオープン。チーピンや引っ掛け癖がある方には、構えやすいと思います。
試打した一球目から打感も重い弾き感で、初速も速く高弾道でボール飛んでいきました。ヘッドの重みは若干ありますが、ヘッドの操作はしやすく、かといって、敏感過ぎないので重心距離は適正に感じました。また、オフヒット時も左右のブレは少ない印象です。
打音はやや高めですが、うるさい感じはなく、打感は弾き感とソリッドの感触のちょうど、中間あたりで好印象の打感でした。
シャフトも先中調子という事もあり、ヘッドも走ります。ただ、ヘッドスピードが40m/sを下回る方は、どうしてもヘッド自体が低スピン傾向ですので、例え、先中調子のシャフトでも、球が上がりづらいかもしれません。
■動画
実際に打ってみた際の動画は以下
撮影協力
井山ゴルフ練習場:https://www.iyama-golf.com/
Titleist(タイトリスト)TS3ドライバーの試打をYupiteru(ユピテル)でデータ計測
Yupiteru(ユピテル)で計測。(レンジボール仕様)
試打日は気温が低い、厳しい環境の中でも、平均してミート率と安定した飛距離をマーク。
まとめ
今回はTS3ドライバーを試打してきました。Titleist(タイトリスト)のドライバーの中でも、予想通り、プロモデルのようなドライバーでしたが、前作よりも、優しさがプラスされている印象でした。上級者やヘッドスピード速い方の中で、直進性もほしいけど、操作性が欲しい方などには、相性が良いドライバーだと思います。低スピン傾向のドライバーになるため、初心者やシニア層、ヘッドスピードの遅い方や球が上がりづらい方には、多少扱いづらいドライバーだと思いますので、充分な試打を行ってから購入の検討をしていただきたですね。
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