名門ゴルフ場とは、どのようなゴルフ場のことを言うのでしょうか?
名門と呼ばれる条件には、「トーナメントが開催されたことがある」、「格式が高く、ビジターへの門戸が狭い」「コースメンテナンスが素晴らしい」など様々な条件がありますが、定義はありません。
ゴルファーが憧れるゴルフ場が、名門と呼ばれるゴルフ場と呼んでもいいのではないでしょうか。
憧れの名門ゴルフ場で、一度は、プレーしてみたいと考えるのは、私だけではないはずです。
名門と呼ばれるゴルフ場を予約する際に注意しないといけないのは、完全に会員制でメンバーの紹介やメンバーと同伴でなければラウンドできないゴルフ場があります。そして、名門ゴルフ場の歴史を知ってからラウンドした方が、絶対に面白いはずです!
今回は、茨城県にある名門ゴルフ場をまとめてみました。
茨城にある名門と言われるゴルフ場
メジャー開催コースをセルフでラウンドできる 美浦ゴルフ倶楽部
美浦ゴルフ倶楽部は、開場20年で7回のツアートーナメントが開催されたという実績のある名門ゴルフ場です。男子では、2003年に日本プロゴルフ選手権大会、2013~2014年にはHEIWA・PGM CHAMPIONSHIP in 霞ヶ浦が開催されています。女子では、1998年に日本女子プロゴルフ選手権大会コミカミノルタ杯が、2006年~2009年にはニチレイPGMレディースが開催されています。2009年には、3日目の決勝ラウンドが天候悪化で中止になって、2日目まで首位だった横峯さくらプロが優勝したという珍事も記憶に新しいところです。
設計はロバート・トレント・ジョーンズで、「リスクと報酬」をテーマに設計されたチャンピオンコースです。
高低差があまりないフラットなコースですが、距離も長く、あごの高いバンカーや美しい池が随所に配置されていて戦略性を高めています。ハザードを怖がらず、思い切って攻めれば良いスコアが出るかもしれませんね!
「コースメンテナンスが良い」、「グリーンが速くて難しい」という口コミが多く、まさに名門といった感じです。
コース以外の施設のクオリティも高く、名匠吉村順三の設計の和風で暖かみのあるクラブハウス、木の温もりを感じることのできる大浴場、全長300ヤードの練習場などがあります。
名門と呼ばれるゴルフ場は、キャディー付きでなければ回れないところが多いですが、このコースはセルフでも回ることができるのが嬉しいところですね。
開場20年と歴史は浅いですが、トーナメント開催実績、クラブハウスの雰囲気など名門と呼ばれるのにふさわしいゴルフ場ではないでしょうか。
プレーをするのが難しい名門コース イーグルポイントゴルフクラブ
イーグルポイントゴルフクラブは、2012年~サマンサタバサガールズコレクション・レディーストーナメントが開催されている名門トーナメントコースです。所属プロには片山晋呉プロがいます。
川田太三設計のコースは、ベントワングリーンのアメリカンタイプ。高低差がほとんどないフラットなコースで、OBがなく、広々としたホールが多いです。
名物ホールは、15番の池越えのロングホール。570ヤードのパー5で、池越えのティーショット、右にはクリークと、高い技術力とコースマネジメントが要求されるホールです。
予約に関しては、キャディー付き限定でメンバーの紹介又は同伴が必要です。
敷地の入り口に門番がいて、予約名簿に名前があればゲートが開くというシステムのようです。かなり敷居が高いゴルフ場のイメージはありますが、ラウンドしてみたいゴルフ場のひとつです。
コストパフォーマンスが高い名門コース 石岡ゴルフ倶楽部
石岡ゴルフ倶楽部は、1999年~2006年までアコムインターナショナル、2015年~2016年までホンマ・ツアーワールドカップが開催された実績のある名門トーナメントコースです。
設計者は、帝王ジャック・ニクラウス。ゴルファーなら一度は聞いたことのある名前だと思います。プレイヤーとして有名なジャック・ニクラウスは、設計家としても定評があります。そんなニクラウスが、「私が知りえる日本のゴルフ場の中では、最高だ」と石岡ゴルフクラブを評したと言われています。
全体的にフラットですが、巧みに配置された池、名物の深いブッシュ、グリーン周りのガードバンカーなど多くのトラップがあり、技術とコースマネジメントが要求されるコースです。名物ホールの8番は、距離の長いショートホールで、コースの左側に配置してあるグニャグニャとした形のバンカーとブッシュが、ティーショットにプレッシャーを与えてきます。
名門コースながら、制限なくビジターを受け入れてくれる点が嬉しいところ。キャディー付きかセルフかも選択できるので、経済的にもありがたいです。
しかも、名門コースながらかなり庶民的な料金で営業しています。一言で評するなら、コスパの高い名門コースといったところでしょうか。
日本ツアー選手権開催コース 宍戸ヒルズカントリークラブ
宍戸ヒルズカントリークラブは、2003年から男子メジャーである「日本ツアー選手権」が開催されている名門ゴルフ場です。公式ホームページには、トーナメントで西コースを攻略したトッププロのホール解説を見ることができるので、ぜひアクセスしてみてください!
コースは、36ホールあり、東コースと西コースがありますが、トーナメントが開催されているのは西コースの方です。名物ホールは17番、距離の長いパー4です。セカンドショットでは、グリーン手前の池が気になりますが、グリーン中央狙いがベストであると、公式ホームページで石川遼選手が解説しています。
東コースは林間コースで「森林浴コース」と呼ばれています。
食事が美味しいという口コミも多く、料理長のオススメはシンガポールライス。ヘルシーながら、タンパク質をしっかりと補給できる女性にオススメの料理です。他のメニューも地元の旬の食材を利用した本格的な料理が多く、コースだけでなく食事にも力を入れているゴルフ場です。
予約に関しては、特にビジターが制限されることはありませんが、全組キャディー付きのみのプランになります。
スペインを感じながらプレーできる名門コース セゴビアゴルフクラブインチヨダ
セゴビアゴルフクラブインチヨダは、奇才と呼ばれた設計家デズモンド・ミュアヘッド氏が、とにかく感動が強く印象に残るコースをコンセプトに設計された名門ゴルフ場です。テーマはスペイン。クラブハウスは、白雪姫城のモデルとなったアルカサル城をモチーフとした造りで素晴らしい景観です。
コースは全体的にフラットで池が多く、美しい景観が楽しめます。また、美しいだけでなく、1993年~1997年まで三越カップレディスオープンが開催された実績もあるトーナメントコースでもあります。
池が絡んでいるホールが多いので、必然的に池ポチャが多くなりますから、ボールはたくさん持って行くことをオススメします!印象に残るホールは、14番の浮島グリーンのショートコースですね。スペイン語でガスパーチョ、冷たい野菜スープというユニークなホール名がつけられています。浮島がひょうたんのような形になっていて、正確な距離感が要求されるホールです。ゴルファーなら一度は浮島グリーンを体験したいものです。それを体験させてくれるのも名門コースと呼ばれる所以ではないでしょうか。
ビジターに対する制限もなく、キャディー付きかセルフかを選ぶことができます。
歴史と格式の高さを感じながらプレーができる名門コース 大利根カントリークラブ
大利根カントリークラブは、1960年開場の歴史ある名門ゴルフ場です。
コースは、名匠井上誠一によって設計された美しい松林でセパレートされた格式の高さを感じるコースレイアウトです。東西36ホールを展開し、高低差3mとかなりフラットなコースレイアウトながら、戦略的に配置された池、バンカー、松林が難易度を高めています。戦略性と美しさが融合するこのコースは、数々の熱戦が繰り広げられたトーナメントコースでもあります。1971年に第4回日本女子オープンゴルフ選手権競技が開催されて、39年後の2010年にも第43回日本女子オープンゴルフ選手権競技が開催されています。
何とも歴史を感じるゴルフ場です。このゴルフ場のコンセプト通り、記録ではなく記憶に残る名門コースです。
プレー予約をするためには、会員の紹介が必要となります。
多数の競技が開催されている名門コース 茨城ゴルフ倶楽部
茨城ゴルフ倶楽部は、1962年に開場した歴史ある名門ゴルフ場です。
ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップを始めとする多くのツアートーナメントや、関東クラブ対抗選手権などのアマチュア競技、LPGA最終プロテストなど数々の競技が開催されているトーナメントコースです。
「36ホール全てのホールをチャンピオンコースにする」というゴルフ場の設計理念をもとに、プロには難しく、尚且つ多くのアベレージゴルファーも楽しめるコース設計になっています。例えば、西コースは、フラットなコースですが、アマチュアゴルファーは易しいと言い、プロは難しいと言います。プレイレベルの差やプレイする人の視点でも難易度が変わってくるのは、まさに「全てのホールをチャンピオンコースにする」という設計理念が体現できているコースと言って良いのかもしれません。
クラブハウスは平屋建ての落ち着いた重厚感のある雰囲気です。
名門の定義は色々ありますが、競技の開催実績で言えば、茨城県でもトップクラスの名門ゴルフ場です。
ゲスト予約は、会員の同伴か紹介に限定されています。
リーズナブルな価格でプレーできる名門コース セントラルゴルフクラブ
セントラルゴルフクラブは、日本オープン2回、日本プロ2回、日本プロシニア、日本アマなど多くの競技が開催されている名門コースです。東コースと西コースがありますが、どちらもトーナメント開催実績があります。
東コースは、比較的開放的な雰囲気で大胆に攻めることができます。西コースは、アップダウンが多くトリッキーなホールが多いです。少し驚いたのですが、セントラルゴルフクラブは、名門コースながらかなりリーズナブルな価格でプレーすることができます。また、様々なプランの中には、1.5ラウンドプランもあります。
レストランでの食事のご飯がおかわり無料、アプローチとバンカーの練習場がある、などサービスの面でも充実しています。
ビジターも特に制限なく受け入れてくれますし、セルフプレーも可能です。名門なのに、低料金で高いサービスを受けることができるゴルフ場ですので、気軽に行けるのもうれしいですね。
名匠井上誠一が設計した歴史ある名門コース 龍ケ崎カントリークラブ
龍ケ崎カントリークラブは、1958年開場のゴルフ場で、名匠井上誠一が設計した歴史ある名門コースです。トーナメント開催実績も豊富で、日本プロゴルフ選手権、日本オープンゴルフ選手権、日本女子オープンゴルフ選手権など数々の熱戦が繰り広げられてきたトーナメントコースです。
コースは、一言で言えば、「難易度の高い林間コース」でアーメンコーナー(神に祈らなければならないほど難しい)と言われる9番、10番、11番が特に難しいホールとなっており、これらのホールを難しくしているのは、9、10、11番を横断、縦断している谷となります。自然の地形を活かすことで、自然と一体になったコースが挑戦者を待ち受けています。
レストランは、一面の大きな窓ガラスから井上誠一設計のコースを見ながら優雅に食事をすることができます。このような優雅な時間を過ごせるというのも、名門コースの条件です。
プレーするためには、平日は会員の紹介が、土日祝は会員の同伴が必要で、全組キャディー付きのプレーとなります。
日本庭園のような名門コース 筑波カントリークラブ
筑波カントリークラブは1959年に設立された歴史ある名門コースです。このコースを設計した佐藤昌氏は、造園家としても有名な方ですから、その造園技術を自然の中で存分に堪能できるのも納得ですね。
美しさが目をひく筑波カントリークラブですが、トーナメントコースとしての実績も多数あります。1974年の関東プロゴルフ選手権、1987年のニチレイ・レディスカップ、日本女子オープンゴルフ選手権、ニチレイ・インターナショナルなど多くのトーナメントが開催されているコースです。所属プロも多く、ラウンドレッスンなども行っているようです。
コースは比較的フラットでフェアウェイも広いですが、92個あるバンカーとコース内に多数ある松林に注意が必要です。名物は、池越えの15番ショートホールです。日本庭園のように美しいホールで、距離は短いのですが、グリーン周りのバンカーは顎が深く侮れないホールとなっています。
クラブハウスを含めた全てが美しいコースであり、まさに名門コースと言えるでしょう。
ビジターは、平日は会員の紹介が必要で、土日祝は会員の同伴が必要です。
世界基準のゴルフコース「ザ・ロイヤル ゴルフクラブ」
ザ・ロイヤル ゴルフクラブは、2018年から「~全英への道~ミズノオープン」の開催地となっており、日本最長の全長8,143ヤードのコースは、最長705ヤードのホールを有し、国内随一の戦略性を誇るモンスターコースとして知られています。
「世界に通用するコース」をテーマに造られた当コースは、国内屈指の78.4という驚異のコースレート。OBを気にせず思い切りドライバーが振り切れるのは、超モンスターコースならではの特権でしょうか。メンバーシップのコースですので、敷居は高いですが、チャンスがあればぜひ挑戦してみたい唯一無二のゴルフ場です。
まとめ
茨城県の名門コースまとめ、いかがでしたでしょうか?
今回紹介したコースは、全て名門と言われるのにふさわしいコースではないかと思います。
そして、名門と言われるためには、コース、クラブハウス、設備などあらゆる面で一流である必要があります。
セルフプレーが主流になりつつある昨今で、プレーをするのに会員になる必要があったり、会員の紹介が必要で全組キャディー付きでなければプレーができない昔ながらの格式の高いゴルフ場は、まさに名門といった感じですが、名門であるのに、会員の紹介が不要でセルフプレーでラウンドできるゴルフ場もありますから、時代に合わせてスタイルも変わっていっていますね。
「憧れのプロゴルファーが熱戦を繰り広げたコースでプレーしたい!」、「自身の腕試しをしたい!」など、ゴルファーなら一度は名門と呼ばれるコースでプレーしてみたいと考えると思います。この記事をきっかけに名門ゴルフ場でラウンドしてみませんか?
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