
長野県は甲信越地方でゴルフ場の数が一番多い県です。全国有数の避暑地としても有名で、軽井沢や上高地など人気の場所がたくさんあります。地元の特産品も全国区のものが多く、信州そば、信州味噌、ワイン、日本酒など、現地で直接味わいたいものがたくさんあります。
今回は、そんな長野県で開場からの歴史がある、ツアーやトーナメント開催実績の有無、コース設計家など、名門と呼ぶにふさわしいゴルフ場をゴルフハック編集部で厳選して紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
長野県の名門ゴルフ場、ゴルフコース
名門にふさわしい歴史を持つ「旧軽井沢ゴルフ倶楽部」

1919年設立の旧軽井沢ゴルフクラブは日本でも有数のリゾート地、軽井沢にあるゴルフ場です。設計はセントアンドリュース生まれのプロ、トム・ニコル氏によるもので、1922年に9ホール、3,447ヤード、パー36が完成しました。その後、会員の増加を受け、移転、跡地は旧軽井沢コースとして第二次世界大戦の戦況が悪化するまで運営されました。そして戦後1949年に旧軽井沢コースの保存を目的とした鹿島建設によって旧軽井沢ゴルフ倶楽部が設立されました。1955年に12ホール、4,090ヤード、パー49へ、また1989年から7年かけて12ホール、3,986ヤード、パー48へと拡張されました。周りを山に囲まれた丘陵林間コースで、全体的にアンジュレーションに富んでいます。特に、注意したいのはパー3の2番ホール、グリーンが緩やかなアンジュレーションとアゴの高いバンカーにガードされています。なお、ビジターには予約枠が開放されておらず、メンバーシップを重んじた名門コースです。

名門中の名門「軽井沢ゴルフ倶楽部」

軽井沢ゴルフ倶楽部は1919年設立のゴルフ場で、セントアンドリュース生まれのプロ、トム・ニコル氏が設計を務めました。当初は全9ホールのコースでしたが、新コース建設を望む声を受け、18ホールが新設されました。
こちらのゴルフ場には特徴的なルールがいくつかあるのでご紹介します。クラブハウスに個室がない、法人会員制度がない、予約システムがなく、会員は来た順にプレーする、夏の一時期を除いて、ビジターでもプレー可能などがあります。会員制度に関しても、雑誌などで入会するのが日本一難しいと言われており、総会員数は500名前後と少なく、会員権の売買、譲渡、継承不可、入会には正会員2名の紹介と理事会の面接が必要など、そのルールの厳しさからも軽井沢ゴルフ倶楽部が名門であることがうかがえます。コースは林間コースで、全体的にフラットですが、要所にバンカーや細かい起伏があり、難易度を高めています。名物コースはパー4の15番ホール、グリーン手前の右側にある池が障害になります。

避暑地でリゾートゴルフを楽しめる名門コース「大浅間ゴルフクラブ」
中軽井沢の先、御代田町にある大浅間ゴルフクラブは1963年に松井春生氏によって設計された名門ゴルフ場です。海抜1,000mの高地にあるゴルフ場なので夏でも涼しい気候の中でラウンドできます。また、ゴルフ場からは浅間山、八ヶ岳、佐久平が一望できるなど、景色も楽しむことができます。コースは18ホール、全長7,006ヤードの本格コースです。コースメンテナンス、スタッフの接客、食事の評判が非常に良く、リゾートゴルフを堪能できます。名物ホールはパー5の10番ホール、雄大な打ち下ろしのロングホールで、飛距離に自信がある方なら2オンも可能なので落とし所がポイントになります。予約に関しては特に制限は設けておらず、ビジターも受け入れている名門ゴルフ場です。

国内最大級の広さ「富士見高原ゴルフコース」
長野県八ヶ岳の裾野にある富士見台高原ゴルフコースは1974年、標高1,300mの高地に作られたゴルフ場で、敷地面積は約200万坪、東京ドーム約140個分もあります。高地に位置しており、夏の平均気温は21℃の高原リゾートコースです。アップダウンは少なく、緩やかなアンジュレーションがグリーンまで続いていて、フェアウェイも広いです。練習施設も充実しており、ドライビングレンジ、アプローチ練習場があります。富士見高原ゴルフコースは全国でも珍しい、ゴルフクラブのメンテナンス工房が併設されているゴルフ場です。練習場内に工房があるので、打席で実際に打ちながらのクラブ調整ができます。名物ホールはパー4の13番ホールで、フェアウェイはほぼ平坦で、一打目は右の林に注意してやや左狙いで攻めるのがベストだと思います。また、予約に関しては特に制限はないので、ビジターでもラウンド可能です。

NEC軽井沢72ゴルフトーナメントが開催される名門ゴルフ場「軽井沢72ゴルフ 北コース」
軽井沢72ゴルフ北コースは1993年開場のゴルフ場です。丘陵コースで、広々としたフェアウェイでダイナミックなショットが楽しめるホールもあれば、池やバンカーが戦略的に配置されているホールもあり、バラエティに富んだコースとなっています。こちらのゴルフ場では毎年夏に「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」が開催されており、2014年には韓国のプロゴルファーで、日本でも有名なイ・ボミ選手が優勝しています。名物ホールはパー4の18番ホール、2打目が完全に池超えとなるミドルホールで、奥行き47ヤードの2段グリーンのプレッシャーがプレーヤーに襲いかかります。毎年開催される大会でも勝敗を分けるカギとなるホールでもあります。ゴルフ場の休場期間には注意が必要で11月下旬から4月中旬は利用することができません。また、ゴルフ場の予約に関しては特に制限はなく、ビジターもプレーできます。

まとめ
ここまで長野県にある名門と言われるゴルフ場を紹介してきましたがいかがだったでしょうか。
名門ということでビジターは予約ができないゴルフ場もありますが、なかには誰でも予約できる名門ゴルフ場もあります。
長野県は標高が高い場所が多く、夏でも涼しいので避暑地として有名ですが、ゴルフ場も高地にあり、夏でも涼しい気候のなかで快適にゴルフを楽しむことができますね。夏にゴルフがしたいけど暑いのは嫌だという方はたくさんいらっしゃると思いますが、そういう方は長野県のゴルフ場に行ってみてはいかがでしょうか。
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