
滋賀県には約40ヶ所のゴルフ場があり、関西の中では兵庫県の次にゴルフ場数の多さを誇るエリアということをご存知でしょうか?
数多くのプロゴルフトーナメント開催実績のある名コースも多く、広大な敷地面積と幅の広いコースが多いことが特徴です。地理的にも大阪方面や愛知方面からのアクセスに優れているため、人気のゴルフエリアとなっています。
今回は滋賀県の中でも名門といわれる6つのゴルフ場をご紹介します。
滋賀県にある名門ゴルフ場
日本オープンや日本女子オープンなど数々のトーナメントの舞台となった滋賀県初のゴルフ場「琵琶湖カントリー倶楽部」

滋賀県栗東市御園にある琵琶湖カントリー倶楽部は、1959年(昭和34年)に富沢誠造氏の設計により滋賀県初のゴルフ場として、松に囲まれた雄大でフラットな栗東コース9ホールが開場されました。その1年後に比叡山の山並みを眺望、湖水を眼下にする琵琶湖コースが完成し、計18ホールのゴルフ場となりました。1968年(昭和43年)にはバンカーが多く設置された戦略性の高い三上コースが増設され27ホール構成のゴルフ場に。過去には日本オープンや日本女子オープン、日本シニアオープン、日本女子プロ、アジアパシフィックオープンなど、数多くのトーナメントツアーの舞台となってきました。会員制となっており、ビジターが利用するには会員の紹介、または同伴が必要となっています。名物ホールは9番ホール415ヤードのパー4。グリーン手前にゴルフ場名にもある琵琶湖を模した池が広がり、正確なショットが求められます。グリーンは長さ30mほどのひょうたん型の2段グリーンとなっているので慎重にアプローチをする必要があります。クラブ開場からの歴史、ツアー開催実績と、名門中の名門です。

LPGAの公式戦が過去7回開催されたチャンピオンコース「瀬田ゴルフコース 北コース」
滋賀県大津市瀬田橋本町にある瀬田ゴルフコースは、琵琶湖や比叡山を望むなだらかな丘陵地に広がる54ホールのゴルフ場として、西武グループ運営のもと1967年に開場しました。コースは北・東・西から構成されており、設計者は北・東は数々の名門コースを手がけた井上誠造氏、西コースについては西武鉄道株式会社とされています。過去には北コースで日本女子プロゴルフトーナメントや、日本で唯一行われている全米女子プロゴルフ協会の公式戦でもある『TOTOジャパンクラシック』(同トーナメントの前身、ミズノクラシックや東レ・ジャパンクイーンズカップの名での開催)が複数回開催されてきました。2018年の同トーナメントの開催も北コースでの開催を予定されています。また、西コースではセンチュリー21レディスゴルフトーナメント2018が開催予定。北・東・西ともにインターネットでのラウンド予約ができるので、ビジターの利用も可能となっています。北コースは全組キャディー付き、東・西コースはセルフでのラウンドスタイルとなっています。
北コース18番ホール580ヤードのパー5はティーグラウンドからセカンド地点が見えず、左の傾斜も効いていて、非常に狭く感じる戦略的なホールです。1打目をクリアすれば、2打目からはグリーンが見える下りのホールに早変わりし、攻めやすくなります。かつて「ミズノクラシック」で優勝したアニカ・ソレンスタム選手が、ドライバーで2オンを狙ったことで話題を呼んだホールでもあります。
井上誠造氏による設計、かつ全米女子プロゴルフ協会の公式戦でも利用される、誰もが認める名門コースです。
※本記事のリンク先は、北コースとしております。

名門、京都ゴルフ倶楽部の兄弟コースとして誕生「日野ゴルフ倶楽部」
日野ゴルフ倶楽部の歴史は、兄弟ゴルフコースの京都ゴルフ倶楽部上賀茂コース、舟山コースが京阪神のアクセスの良さから大繁盛し、新たなコースが必要となったことから始まります。1970年(昭和45年)にゴルフ場用地探しをしていたところ滋賀県蒲生郡日野町のゴルフ場誘致計画を知り、ゴルフ場の開発計画が進みます。当初は18ホール予定でしたが、地元からの要請により36ホールに計画を変更し、1972年(昭和47年)にキングコース18ホールで開場、そして1年後にクイーンコース18ホールがオープンし、計36ホールのゴルフ場としての運営が始まりました。1979年(昭和54年)には日本オープンの舞台となり、その後も日本女子オープンや日本プロゴルフ選手権大会の予選でキングコースが利用され、滋賀県の名門コースの一つとして地位を確立しました。これまではクイーンコースのみだったインターネット予約は、現在では数々のトーナメントが開催されたキングコースもキャディー付きプランのみではありますが、ネット予約での申込みができます。

開場からわずか3年で日本女子プロゴルフ選手権が開催され、その後も数々のツアーや大会の舞台となった「蒲生ゴルフ倶楽部」
蒲生ゴルフ倶楽部は、名匠富沢誠造氏の設計によって、滋賀県蒲生郡日野町大字中山にフラットな林間コースとして1977年(昭和52年)に開場しました。そのわずか3年後の1980年(昭和55年)に日本女子プロゴルフ選手権が開催され、1983年には日本女子プロゴルフ選手権の舞台に。続く1986年には日経カップ中村寅吉メモリアルトーナメント(男子ツアー)、1985年から9年連続で宝インビテーションゴルフトーナメント(女子ツアー)、そして2000年には現アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップ ダイヤモンドカップゴルフの前身、三菱自動車トーナメントが開催されてきました。クラブハウスの玄関前には樹齢約130年の見事な枝垂れ桜、各ホールを隔てる松林など、手入れの行き届いた日本庭園を彷彿とさせる設備は、名門としての風格を感じさせます。メンバーシップ制を採用していますが、ビジターにも門戸が広げられており、インターネットでの予約が可能となっています。名物ホールは伊吹コース1番ホールのパー4。フェアウェイ中央に佇む夫婦松がティーショットの落とし所を狭め、落とし所によってはセカンドショットの難度に響くホールです。

親しみやすい名門として滋賀県屈指の人気を誇る「タラオカントリークラブ」
滋賀県甲賀市信楽町多羅尾にあるタラオカントリークラブは、1986年(昭和61年)に東コース設計を島村唯史氏、 西コース設計を出来義幸氏によって行われ、36ホールの総合リゾートコースとして開場しました。2012年に同ゴルフ場の西コースが日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯の舞台となり、有村智恵選手が優勝を飾りました。パーゴルフベストコースランキングでも全国総合1位をとったことがあるなど、滋賀県を代表する名門コースの一つとして知られています。ビジターでも会員の紹介なくインターネット予約が可能で、名門ながらリーズナブルな料金でラウンドすることができ、滋賀県屈指の人気コースでもあります。プレー後に天然温泉で疲れを癒せることも人気の秘密です。名物ホールは、西コース5番410ヤードのパー4。ティーショット・セカンド共に池超えとなっており、1打目は比較的容易なものの、2打目はグリーン手前まで続くビーチバンカーによって、正確性の求められるホールとなっています。親しみやすい名門として滋賀県でもトップクラスの人気を誇るゴルフ場です。

世界的巨匠、R・T・ジョーンズJr設計の景観美を兼ね備えた県内屈指の難コース「ザ・カントリークラブ」
滋賀県甲賀市信楽町牧にあるザ・カントリークラブは、『あるがままの自然に』をコンセプトに世界的巨匠のロバート・トレント・ジョーンズJrによって設計され、1995年に開場しました。1990年から現在に至るまで続く女子プロゴルフトーナメント、『リゾートトラストレディス』の2008年、2009年大会の舞台となり、全美貞選手が連覇をしました。会員制を採用していますが、ビジターの利用も広く受け付けられています。景観美を兼ね備えた池やバンカー、グリーンがのびのびと広がり、ラウンド中の景色でも訪れるゴルファーを楽しませてくれます。名物ホールは12番421ヤードのパー4。ティーグラウンドからグリーンの見えないブラインドホールとなっており、セカンド地点からは打ち下ろしの距離感の難しいレイアウトになっています。グリーンには奥行きがないことに加え、グリーン手前に待ち構える大人の背丈ほどの深いバンカーが難度を上げています。その他のホールも全体的に難度の高いコースとなっていて、上級者ゴルファーから人気のある名門コースです。

まとめ
いかがでしたでしょうか?滋賀県が誇る名門ゴルフコースを6ヶ所ご紹介しました。
名門というと、会員のみの受け入れや、マナーなど、とても敷居の高い印象を持たれるかもしれませんが、今回ご紹介したゴルフ場は、琵琶湖カントリー倶楽部を除いた5ヶ所のゴルフ場で、インターネットでの予約受付もされており、ビジターも受け入れています。
2018年にトーナメントの開催が予定されているコースもあるため、トーナメント仕様のセッティングを楽しむチャンスとなっています。
ぜひこの機会に滋賀県の名門コースに挑戦してみてはいかがでしょうか。
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