試打記事担当。ゴルフ場数日本最多の北海道出身。ティーチング歴11年、USGTFティーチングプロ資格を持つ国際ゴルフティーチングプロ。ベストスコア67。寺社仏閣巡りが趣味。花や植物を愛する優しい心で親切・丁寧にゴルフの魅力をお伝えします。豊富な経験と知識でゴルフクラブの特徴を徹底解説!USGTF(United States Golf Teachers Federation)会員。
2019年9月13日に発売したBRIDGESTONE TOUR B JGR ドライバー(2019年モデル)。前作の2017年モデルから約2年ぶりの新作となります。
公式サイトを見るとポイントは3点ありました。
1. 点で支えて面を広げるSP-COR(サスペンションコア)構造
2. 進化したBoost Power Technology
3. フェース全面で低スピン化を追求
2017年モデルから確実に進化していると思いますので、この3点の機能が体験できるのも楽しみな点ですね。そして、松田鈴英プロ、片岡大育プロ、大里桃子プロなど、契約プロからもこのドライバーに関するコメントが出されており、我々アマチュアゴルファーが使いこなせるのか、どういった仕上がりになっているのか、気になるところです。
今回は、BRIDGESTONE TOUR B JGR ドライバー(2019年モデル)を試打してきましたので、しっかりとレポートしたいと思います。
BRIDGESTONE TOUR B JGR ドライバー 2017年モデルの記事はこちら
BRIDGESTONE(ブリジストン)のTOUR B(ツアーB)シリーズは、アスリートゴルファーのために開発されたクラブで、開発チームがアスリートゴルファー向けにこだわって作らたとのことです。
■動画
実際の弾道を確認したい方はこちら
撮影協力
井山ゴルフ練習場:https://www.iyama-golf.com/
BRIDGESTONE(ブリジストン) TOUR B JGR ドライバー 2019をゴルフハック編集部で試打評価!をゴルフハック編集部が分析!
BRIDGESTONE(ブリジストン) TOUR B JGR ドライバー 2019をゴルフハック編集部で試打評価!は、どういう人にオススメか?
グラフの通り、飛距離性能も良く、ボールが捕まるので、初心者から中級者をターゲットにしたような、優しいドライバーになると思います。
スライスを軽減してくれますので、スライスに悩んでいるゴルファーにオススメです。また、ヘッドスピード40/ms前後のゴルファーには、飛距離アップも期待できるドライバーだと思います。
シャフト自体の走りが良く、ヘッドスピードも自然に出やすいので、飛距離が落ちてきたシニア層の方や、女性でヘッドスピードが速い方にも、ぜひ使ってほしいクラブです。
BRIDGESTONE(ブリジストン) TOUR B JGR ドライバー 2019の見た目とスペックを紹介!
BRIDGESTONE(ブリジストン) TOUR B JGR ドライバー 2019の見た目!
ヘッド体積は、ルール最大級のサイズの460ccの体積ですが、オーソドックスな丸形形状で、実際に構えてみると、意外とシャープに見えるヘッドになります。
今回のクラウン機能も、撓みがポイントになるようで、ソールの剛性をアップしたことにより、クラウンの撓みに繋げ、ヘッドの反発性能を向上させるような、Boost Power Technologyという機能が備わっています。
フェイス面で特記すべき点は、やさしいクラブの多くは、フェイス面がシャローになっているドライバーが多い中、今回のTOUR B JGRドライバーのフェイス面はディープフェイスになっていて、強い球が出そうなイメージが湧いてきます。
また、フェイス面に目を凝らして良く見ると、ミーリング加工されています。最近のBRIDGESTONEのドライバーは、このミーリング加工がお馴染みになっていましたが、今回のミーリング機能は更に進化していて、ミーリングの3本に1本を粗いミーリングにすることでボールの滑りを抑え、余計なスピン量の抑えて飛距離性能に貢献するように、アップデートされているようです。
ソール前方には、今回のTOUR B JGR ドライバーから、新たに加わった新機能のSP-COR(サスペンションコア)が、ヘッド内に搭載されています。ソールから見ると、内蔵されているソール部分がまるで、シャフト調整機能ように凹んでいるのが、写真を見てもわかると思います。
この機能の特徴としては、ヘッド内部のサスペンションコアが、フェイスの面を支えていて、フェイス面の高初速エリアを拡大しています。また、サスペンションコア機能は、フェイス面だけではなく、ヘッド内部にも搭載することで、ソール側の剛性が上がり、上記のクラウン部分で記載した、Boost Power Technologyの、クラウンの撓みに繋がり、飛距離アップの効果が期待できるようです。
1つ1つの機能が、それぞれ違う役割や効果を生み出している訳ではなく、このコアサスペンションが起点になり、それぞれの機能に繋がって、飛距離アップするように
計算されていて、関心させられますね。
今回試打したシャフトは、純正のAIR SPEEDER JGRのRシャフトで、シャフト重量は42g、トルク7.0の中調子。中調子にしては、先端が走るような、先調子系のシャフト挙動で、振っていてもスイングの邪魔をしないような、撓り戻りが素直なシャフトです。また、ヘッドスピードもアップしてくれるようなやさしいシャフトになるので、飛距離不足に悩んでいるゴルファーには、相性がいいシャフトだと思います。
BRIDGESTONE(ブリジストン) TOUR B JGR ドライバー 2019をゴルフハック編集部で試打評価!のメーカースペック
ヘッド素材 | ボディ:Ti811チタン合金、タングステンネジ フェース:6AL-4Vチタン合金 | |||
---|---|---|---|---|
ヘッド製法 | ボディ:ロストワックス精密鋳造 フェース:プレス加工、CNCミーリング、レーザー加工 | |||
ロフト角(度) | 9.5 | 10.5 | ||
ライ角(度) | 59 | |||
ヘッド体積(cm3) | 460 | |||
TOUR AD for JGR TG2-5 | 長さ(インチ) | 45.5 | ||
重さ(g)/バランス | S | 294/D2 | ||
重さ(g)/バランス | SR | 特注 | 292/D2 | |
重さ(g)/バランス | R | 特注 | 289/D1 | |
AiR Speeder JGR | 長さ(インチ) | 特注 | 45.75 | |
重さ(g)/バランス | SR | 特注 | 286/D1 | |
重さ(g)/バランス | R | 特注 | 281/D1 | |
TOUR AD XC-5 | 長さ(インチ) | 45.5 | 特注 | |
重さ(g)/バランス | S | 296/D2 | 特注 | |
Speeder 569 EVOLUTION Ⅵ | 長さ(インチ) | 45.5 | 特注 | |
重さ(g)/バランス | S | 296/D2 | 特注 |
※メーカーのカタログスペック
BRIDGESTONE(ブリジストン) TOUR B JGR ドライバー 2019のシャフトスペック
シャフト | TOUR AD for JGR TG2-5 | AiR Speeder JGR | TOUR AD XC-5 | Speeder 569 EVOLUTION Ⅵ | Diamana ZF50 | ATTS 11 5 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
フレックス | S | SR | R | SR | R | S | S | S | S |
重さ(g) | 53 | 51 | 50 | 47 | 42 | 56 | 56 | 57.5 | 58 |
トルク | 5.7 | 5.8 | 6 | 6.7 | 7 | 4.2 | 4.9 | 4.6 | 4.6 |
調子 | 中 | 中 | 中元 | 中 | 中元 | 中 |
※メーカーのカタログスペック
BRIDGESTONE(ブリジストン) TOUR B JGR ドライバー 2019の試打レビューとデータ計測
BRIDGESTONE(ブリジストン) TOUR B JGR ドライバー 2019を試打
それでは、実際に試打に入ります。
まず、ドライバーを見た第一印象は、ヘッドがシャープです!前作のヘッドもBRIDGESTONEらしくシャープで、体積も460ccと同じです。今回のヘッドは、前作より分厚いですが、フェイス面がディープに見えることで、よりシャープにヘッドコントロールできそうな予感で、強い球も出そうなので、ビジュアル的にも個人的には凄く好きなヘッド形状です。
構えてみるまでわからなかったのですが、ソールからクラウンにかけて、山なりにソールが形成されていることにより、どんなライ角度にも対応してくれるようなヘッドの作りですね。
フラット気味でも、アップライト気味にアドレスする人でも、違和感なく構えられる
ドライバーだと思います。
ヘッドをポーンと置いて座りがいいクラブは、ナイスショットのイメージしやすくとても好印象です。
続けて、クラブを上に持ち上げてワッグルすると、ヘッドが軽いことがわかります。軽いヘッドだと、ヘッドコントロールしやすい反面、ボールが弱く出る傾向があるのですが、新作のJGRは、どんな球になるのか打つ前から楽しみです!
多少ヘッドスピードを抑えて、球を打ってみると、1球目は予想外にシャフト先端がインパクト付近で加速して、左に捕まった球質になりました。捕まる…。
ショットの挙動がわかった所で、続けて2球目を打ちます。これは、高弾道で真っ直ぐな球になりました。やはり球は上がりやすくやさしいクラブですね。
前作よりも、個人的にはヘッドの反発が向上しているし、捕まり具合が良い感じがします。前作とシリーズは同じですが、良い意味で全く別モデルのドライバーな気がします。個人的には、TOUR B JGRドライバー(2019)モデルの方が格段に優れている感想を持ちました!
打音も耳障りするような、音ではないのですが、高い反発音を響かせて飛んでいくので、打っていて飛距離が出てるように感じられ気持ちがいいです。
また、ヘッドコントロール関しては、予想していたようにヘッドが軽いことも有り、ヘッドがシャープ動かせるので、スライサーの方にも、打ちやすいのではと思います。
また、ヘッドが軽いため、球質が軽くなるのではないかと、懸念していましたが、特に打っていて球質が軽くなることはなく、むしろタイミング良く打てた時は前へ前へ、強い球質になるので、飛球不足に悩んでるゴルファーにオススメできるドライバーです。
ヘッドスピードが、40m/s〜45m/sくらいが、ターゲット層になると思いますので、そのゾーンくらいの方には、バッチリとハマるクラブだと思います。
ぜひ、進化を遂げたTOUR B JGRドライバー(2019)モデルを試して欲しいですね‼︎
BRIDGESTONE(ブリジストン) TOUR B JGR ドライバー 2019をYupiteru(ユピテル)でデータ計測
Yupiteru(ユピテル)で計測。(レンジボール仕様)
軽く振っても、シャフトの先端が、素速く動くので飛距離性能は期待が持てそうです‼︎
まとめ
今回はBRIDGESTONEの最新ドライバー、TOUR B JGR(2019)ドライバーを試打してきました。
前作のJGRドライバーを試打して、約1年。
今回のTOUR B JGR(2019)ドライバーがどう変わったか、個人的にも楽しみにしていたのですが、シャフト重量のラインナップを見ると、このモデルは、ヘッドスピードが遅めのゴルファーにターゲット層を絞っていることが、理解できました。
そんな意図からもわかるように、実際に試打した感想も、しっかりターゲット層を意識した作り込みになっていて、良いドライバーだと思います。
前作のJGRドライバーよりも優れている点を上げると…
・ヘッドの座りが良く、どんな方でもライ角通りに構えやすい
・新機能SP-COR(サスペンションコア)を搭載することで、前作よりヘッド反発も強く飛距離性能も向上している
・ヘッドコントロールがしやすく、前作よりも方向性が出しやすい
・シャフトの挙動は走り系で、ヘッドスピードが遅めのゴルファーには飛距離が期待できる
などの点が上げられます。
特にヘッドがシャープに動き、前作よりもヘッドのコントロールがしやすいのが、特徴で、単純にクラブが振りやすいと感じさせられ、振っていて気持ちのいいクラブです。
前作より進化したBRIDGESTONE TOUR B JGR(2019)モデルのドライバーを試してみてください!!
中古品も見逃せない!
BRIDGESTONE TOUR B JGR ドライバー 2017年モデルの記事はこちら
BRIDGESTONE(ブリジストン)のTOUR B(ツアーB)シリーズは、アスリートゴルファーのために開発されたクラブで、開発チームがアスリートゴルファー向けにこだわって作らたとのことです。
合わせて読みたい・フジヤマ先生の試打記事
アスリートゴルファー御用達と言っても過言ではない、BRIDGESTONE(ブリジストン)TOUR BのXDシリーズ。今回は、BRIDGESTONE(ブリジストン)TOUR B XD-3 ドライバーを試打してきましたので、レビューしていきたいと思います。
2019年7月5日にTS1ドライバーが発売されました。従来のモデルと何が違うのか?ティーチングプロのフジヤマ先生が解説します!
皆さまは、カタナゴルフをご存知でしょうか。1998年に創業されたゴルフクラブメーカーで、カタナの名前通り、日本刀を作り上げるように丁寧に開発設計されているのが特徴です。今回試打したのは「VOLTiO NINJA」です。飛距離にこだわったこのシリーズをしっかり試打評価していきます!
ゼクシオプライムは、ヘッドスピードが遅く飛距離が出ない、体が回らずにスライスが多いといった方の悩みを解決するために生まれたゴルフクラブだと思いますので、特にシニア層の方に人気のあるシリーズです。
2019年4月19日に発売となったPRGR(プロギア)の新型ドライバーRS-E。コンセプトにイージーを掲げるこのドライバーの一番の特徴は、打点のズレに強い点。新nableフェースも搭載されており、ルールギリギリの高初速が体感でき、スイングミスを補ってくれる心強い味方になってくれるはずです。
2018年10月に発売されたTaylorMade(テーラーメイド)のMグローレ。Mグローレは、グローレシリーズとMシリーズ、両方の技術を取り込んで生まれたゴルフクラブなのですが、それぞれの良い所を凝縮した結果、アマチュアゴルファーの間では、かなり話題となりました!編集部でも試打してきましたので、レポートします!